マニラやセブ島などの不動産を購入するフィリピンの不動産投資は、家賃収入だけでなくキャピタルゲインも期待できる投資です。
ここ数年、フィリピンは「海外不動産投資」の代名詞とも言える存在になっており、日本の個人投資家に最も人気のある投資先といっても過言ではありません。
どうして多くの投資家がフィリピンの不動産投資を選ぶのか、どうして日本の投資家たちが何年にも渡ってフィリピンの不動産に関心を持ち続けているのか、その理由について詳しく解説します。

目次
1. フィリピンは依然として人口が伸びている
総人口で世界12位で、1億人を超えるフィリピンは、現在でも人口が増加傾向にあります。
少子高齢化によって人口が減る一方の日本に対して、フィリピンは人口が増えていますので、近い将来にはフィリピンの人口が日本を上回りそうです。
不動産の需要は、その国の人口と密接にリンクしています。
人口が増えれば、当然のことならが住む場所が必要になり、不動産の需要が高まることになります。
また、人口と並行して都市化率も上昇の傾向にあります。
都市化率とは、総人口に占める都市部に住んでいる人々の割合のことで、都市化が進めば進むほど土地の価格が上昇し、不動産価格も上がることになります。
フィリピンの首都マニラでは、人口増加と都市化率の上昇によって、1990年から2015年にかけて人口が1.6倍となり、1,280万人が生活する大都市へと成長を遂げました。
安定した人口の増加が予想され、同時に都市化率も上昇していることが、日本の投資家たちがフィリピンの不動産に関心を持ち続けている理由のひとつです。
2. マニラだけではなくセブの不動産も人気
フィリピンを代表する南国リゾートのセブ島は、1年を通して温暖で住みやすく、美しい海と砂浜が魅力的な観光地です。
最近ではマニラと同じく不動産投資でも注目されています。
セブ島は、旅行で訪れる短期滞在の旅行者に加えて、リタイヤ後の移住先としても人気があり、ホテルだけではなく住居や別荘も多い場所です。
さらに近年では、セブ島にITパークと呼ばれる経済特区が設置され、世界を代表する企業が拠点を設けることが増えてきています。
日本人にとっては英語留学のための学校が人気で、多くの学生たちが短期間のフィリピン英語留学としてセブ島を訪れています。
このような観光業だけに頼らない複数の産業が生まれることで、セブ島の不動産の需要が高まっています。
長期滞在者や駐在員などがいることで、家賃収入が安定する傾向にあります。
同じ国でありながら、マニラとは異なる魅力がセブ島の不動産投資にはあります。
すでに大半の開発が完了した首都マニラと比べると、まだこれから大型の開発が進められる計画であるセブ島は、大きなキャピタルゲインを得られる可能性のある物件も多く残っています。
すでにマニラでの投資を行っている投資家が、セブ島でも継続して物件を購入するというケースが多いことも、フィリピンの不動産投資の人気が続いている理由のひとつです。

3. 銀行からの融資を受けることができる
フィリピンでは、外国人であっても投資する不動産を担保として、銀行からの融資を得ることが可能です。
日本では一般的に、個人の信用力によって融資額が決定されます。
このため、年収によっては融資を断られるケースもあり、不動産投資を断念している投資家が多いです。
一方のフィリピンでは、投資する不動産の価値から融資額が決定されるため、日本では審査に通らない方であってもローンを組むことができます。
外国人の不動産投資を受け入れている国であっても、銀行からの融資が受けられる国は少ないですので、フィリピンでの不動産投資を検討する方が多いのも納得です。
ローンによってレバレッジを効かせた投資が行えることも、フィリピンの不動産投資への人気が継続している大きな理由のひとつです。
フィリピンの不動産投資が人気である理由まとめ
フィリピンの不動産の人気が継続している理由を3つ、ご紹介しました。
2. マニラに次いでセブ島もある
3. 不動産担保ローンが組める
このような日本の不動産にはない魅力が、投資家たちをフィリピンへと向かわせています。
また、2019年にはマニラで地下鉄工事がスタートするという大きなニュースが出てきました。
地下鉄が開業すると不動産価格にも大きな影響を与えますので、あらためてフィリピンの不動産に関心を持つ投資家が増えてきています。
大統領による強引ともいえる政策運営によって経済成長の勢いが増しているフィリピンは、今後とも日本人の海外投資先として高い人気が継続することでしょう。(執筆者:斉田 暁)