2020年3月16日、米国株は過去最大の下げで2,997ドル安となりました。
米国市場は2020年3月に入ってから下げトレンドに入り、売りが売りを呼ぶ展開が続いています。
株価だけではなく、米国の実態経済でもネガティブなニュースが次々に報道されています。
たとえば、
・ 全世界のディズニーランドが休園
・ アップルが中国をのぞく全営業店を3月27日まで休業すると発表
など、ヘッドラインには暗いニュースが並んでいます。
幅広い業種がコロナウイルスの影響で厳しい状況に追いこまれています。
リーマンショックから約12年、市場は右肩上がりで上昇してきたため、多くの投資家は下げ相場を経験していないか、忘れているかもしれません。
本記事では下げ相場で注意すべき3つのことをご紹介します。
目次
下げ相場でやってはいけない3つのこと
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下げ相場では、上昇相場とは違った対応をしなければ思わぬ損をしてしまいます。
右肩上がりで株価が伸びる展開とは異なり、下げ相場は株価の値動きが1日1日、大きな振れ幅になります。
そして、株価は上げるよりも下げるスピードの方が速い傾向にあります。
リーマンショックの時は多くの個人投資家が資産を溶かしてしまいました。
1. 慣れない空売り
リーマンショックの時は、
と考えた投資家も少なくありませんでした。
下げ相場なら空売りをすればもうかりそうなものです。
しかし実際には、下げ相場の中でも反発で大きく上昇する局面もあります。
しかも空売りは株を借りて金利を払わなければならず、慣れていない人が手を出すのは簡単ではありません。
米国株の空売りはCFDなど差金決済で可能です。
ただし中上級者向けで一般的にはすすめられません。
2. デッド・キャット・バウンスへの飛びつき買い
デッド・キャット・バウンスは、マーケットが大きく下げた後、一時的に起きる反発のことです。
大きく反発したのを見て飛びついて買う投資家も少なくありません。
しかし大きな下げトレンドにマーケットが転じている場合、飛びつき買いをしては株価が下がるの繰り返しになってしまいます。
3. 下げ相場で積立投資をやめてしまう
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積立投資は、「株価の上げ下げを気にせずにマイペースでできる」というメリットがあるとよく言われます。
しかし、下げ相場では積立投資をする人がペースを崩してしまい、積立をやめてしまう場合があります。
下げ相場は、株の買値の平均取得価格を下げるチャンスでもあります。
この時期に株を買うのはためらう方も多いのですが、下げ相場は平均取得価格を下げる、将来の利益の種まきの期間です。
積立投資では下げ相場に買い続ける勇気が試されます。
下げ相場でも慌てずに対応を
下げ相場においては、
・ デッド・キャット・バウンスの飛びつき買い
・ 積立投資をやめてしまう
この3つが、個人投資家のよくある失敗パターンです。
これまでの上昇相場でうまくいっていた人ほど、下げ相場はパニックに陥りやすくなります。
実際に投資しているお金が大きく動くのですから無理もありません。
だからこそ、よくある失敗を事前に知り、落ち着いて対処することが大切です。
慌てずに対応することで、下げ相場でも資産を守れます。(執筆者:田守 正彦)