家庭菜園というとちょっとハードルが高いような気がしますが、今回はあくまでも「プチ」家庭菜園です。
「ちょっとした野菜を自宅で作ってみませんか」というハードルの低いものです。
便利で使いやすい野菜を作ることで、節約を意識するという面でも役立ちます。
目次
家庭菜園と言うより「再生野菜」
皆さんも、「再生野菜」をSNSなどで目にしたことがあると思います。
今回は代表的な2つの野菜を挙げてみたいと思います。
再生野菜1:ネギ
まずはネギです。

このようにネギは根っこ付きで売られているものがあります。
このネギの根っこを水に浸けておくだけで何度か再生することをご存じでしょうか。

たった3日でこれだけの再生力があるのです。
もちろん、通常の薬味として味も変わりありません。
ネギを1度で捨ててしまうのはもったいない話しです。
ちょっとした薬味として活躍するネギは、ぜひとも再生してほしい野菜の1つです。
再生野菜2:豆苗
続いては、SNSなどで最もよく目にする豆苗です。

豆苗も切った後に根の部分を水に浸しておくだけで再生する野菜です。
ただし、ネギにも言えることなのですが、短くしすぎると再生しない場合があります。
成長点になる部分(1番下の葉のような部分)を残す程度の場所で切っておくと、しっかりと再生します。
この豆苗も5日でこのくらい伸びました。
豆苗と並んでいるネギは1番最初の写真のネギなのですが、驚くことに再生3度目なのです。
切って使って、切って使って、3度目の成長をしています。

豆苗は栄養価が非常に高く、なおかつ「もう少し緑の野菜が欲しいな」と言う時にも便利な野菜です。
キノコと炒めてもよし、スープに入れてもよし、と料理しやすい野菜だとも言えます。
再生「ネギ」と「豆苗」を使ったレシピ
例えば、この再生野菜2種を使って1品作るとします。
豆苗を3センチほどの長さに切りネギも小口切りにします。
鶏ガラスープの素を水に入れて沸騰したところでこの2つの野菜を入れます。
最後に溶き卵を入れれば立派な卵スープです。
栄養価の面でも満足できるスープが1品できるというわけです。
再生野菜の育成・保存のコツ
再生野菜を育てる場合には、毎日の水替えはが必須です。
ある程度成長したら切り取って、冷蔵庫の野菜室で保管すれば3日ほどは保存可能です。
すぐに必要でない場合には、保存バッグに入れてれて冷凍しておきます。
このようにしておけば、スープやちょっとした緑が欲しい時にさっと使えるので料理の手間も省けます。
庭やベランダで土で育てる
前述の再生野菜は、庭がなくてもできるものです。
庭やベランダでプランターを使ってやってみようと思う方は次のステップに進んでみましょう。
実は、ネギは水だけではなく、土に挿して育てることもできるのです。
水で再生させる方が簡単なのですが、土の場合には根付けば水よりも回数を多く育て続けられるのです。
また、簡単に育てられる野菜の種をホームセンターで購入して植えてみることもおすすめします。

二十日大根やカブなどは育てやすい野菜です。
夏に向けては、トマトやピーマンが失敗しにくい野菜だと言えます。
これらの野菜はプランターでも育てられるので、簡単に始めるられます。
・ プランターや種は100円ショップでも購入可能です
・ 追肥のための肥料も100円ほどで購入できます
ので、1つの野菜を育てる最初の1歩として500円以内で始められるのです。
また、失敗の少ない接ぎ木の苗をホームセンターで購入しても200円ほどです。
トマトやナス・ピーマンなどの収穫は何度もできるので、初期投資分は無駄にはなりません。
500円ほどで初めておいしい野菜を何度も食べられるうえに「買い物に行かずにあるもので料理する」となれば、最高の節約です。
節約のための不購買日を作る
家庭菜園の最大のメリットは「お金を使わない日の助けになる」ことだと思っています。
節約のためには、何より無駄な出費を防ぐことが大事です。
不購買日を作ることで、今までコンビニで何気なくコーヒーやお菓子を購入していたことに気づくでしょう。
また、不購買日があると自分の家にどれだけのストックがあるかを考えて工夫するようになります。
「ちょっと足りない物を買うだけの買い物で、余分な買い物までしてしまう」、こうしたことを防ぐにもプチ菜園は有効です。
ケチケチするための家庭菜園ではなく、料理と節約を工夫するための楽しい家庭菜園になればすてきだと思います。(執筆者:吉津 智子)