家計において固定費とは、毎月必ず支払いをしなくてはいけない固定された費目の事です。
例えば家賃・光熱費・新聞代・通信費などがそこに含まれます。
これらの固定費は、節約の際に意外と注目されません。
毎月当たり前に払うものだから、そこは仕方ないと思われているためです。
目次
家計に占める固定費の割合

毎月必ず必要となる固定費ですが、家計の支出の多くの部分を占めています。
食費や日用品費の変動する節約はもちろんですが、家計に占める割合を考えると、節約をするうえで固定費から目を背けるわけにはいかないのです。
この固定費を1つずつ見直し、節約をはかっていきましょう。
見直すべき固定費1. 住居費
一番見直しがされない項目が、住居費です。
持ち家の場合はローンで、賃貸であれば家賃にあたります。
ローンの場合は借り換えでお得になる場合も少なくありません。
家賃の場合は、価格交渉ができる可能性もあります。
すでに入居されている場合もです。
賃貸の交渉をスムーズに
有利に価格交渉を進めるためには、時期や情報も必要です。
例えば、不動産がよく動く2~3月は繁忙期で価格交渉には不向きです。
しかし、7~8月頃は住居移動が少なく価格交渉に向いています。
そして、情報です。
数年入居している方の場合などは、自分と同じ住宅の別の部屋の賃貸情報を見る事ができたら見てみてください。
数年たっていることによって今から入居する人の家賃設定が低くなっている場合があります。
その場合、今住んでいる人が自ら交渉する事で安くしてもらえる場合もあります。
1,000円でも2,000円でも安くなれば毎月の事ですからお得です。
しかし、築年数が短く駅から近くの人気物件になると価格交渉は難しくなります。
見直すべき固定費2. 光熱費
続いて、見直してほしい項目が光熱費です。
特に今回は水道(上下水)についてです。
よくある水道代金の節約という話しではありません。
他人と比べてわかる高額の原因
先日知人から『水道代っていくら?』と唐突に聞かれました。
我が家は結婚以来、上下水道代金2か月に2度の支払いで7,000~8,000円ほどなので、その旨を伝えました。
これは、賃貸マンションから持ち家戸建てに引っ越してもほぼ変わりのない金額です。
すると知人はひどく驚きました。
理由は知人宅の水道代が1万8,000円ほどだったからなのです。
私の家は持ち家で戸建て4人家族、知人宅は賃貸アパート4人家族。
賃貸と持ち家という差はありますが、家族も4人です(もちろん同じ市内)。
私は、毎日お風呂に入りますし庭に水もまきます。
洗濯に残り湯は使いませんし、息子は朝シャンもします。
しかし、この金額差驚きませんか?
結果としては、知人宅は漏水していました。
金額が少しずつ上がって来たから私に聞いたようですが、昔から1万3,000~1万5,000円ほどで高かったので、もう入居した時からずっと10年ほど漏水していたのではないか?と知人は言います。
水道局に聞いてみても、長期間を遡って金額を返金してもらえる事はないようです。
意外と人と比べた事がない光熱費ですが、家族構成があまり変わらない知人にそれとなく聞いてみると、参考になると思います。
見直すべき固定費3. 通信費

現代に生きる身としては、通信費なしに生きていく事はできません。
ですが、家計に占める通信費の割合の大きさも驚くべき割合になってきています。
今は、小学生からスマートフォンを持っている時代です。
子たちの使うゲーム機器ではWi-Fi使用での通信は当たり前。
そのため、自宅のWi-Fi環境は必須です。
私の両親・義両親宅でもパソコンやタブレットを使用するためにWi-Fiは使える状態になっているほどです。
この通信費も賢く選ぶと節約することができます。
格安スマホの使用など通信費節約の工夫を
一概にここが安いという事は言えませんが、携帯は格安スマホなどを使用し格安スマホ会社から出ているネット環境を選ぶと比較的安く両方を使う事ができます。
1つの例としてUQモバイルを挙げてみます
テレビCMでも目にする事の多い、UQモバイルも格安スマホと呼ばれるものになります。
UQモバイルのホームページで、一番高い料金プランを選んでみます。
これは私が現在ソフトバンクで使用しているプランと変わらない条件にするためです。
インターネットのギガ数も大きめで通話も無料のプランになります。
そして、現在使用している機種がiPhoneをですので、同じようにiPhoneを新規購入として選びます。
ここまでで、端末代金も込めておよそ月額6,000円程度です。
現在の私の携帯料金の支払いは1万円を超えていますので、4,000円は安くなります。
仕事の都合で使っている携帯ですが、近々こちらに変える予定です。
また、ここにネット環境をプラスするとこうなります。
・ ルーター端末料も含めた使用量&携帯の使用料金と合わせても毎月の支払が1万円ほど
我が家はこれもまたライターという仕事柄、高速光通信を使っているとはいえ1万6,000円ほどの支払いになっています。
固定費の見直しで家計の負担を軽く
全ての固定費が削減できるとは言えませんが、スルーしがちな固定費ほど削減できるチャンスがまだまだ隠れています。
それは固定費の削減は少し面倒だからです。
たびたび見直すものではない所にこそ、削減のチャンスが眠っています。
ぜひ一度、当たり前だからと思っている固定費に目を向けてみてくださいね。(執筆者:吉津 智子)