70歳まで働けて、年金がなくても生活に困らない人は、受給開始年齢になっても年金をもらわず、将来の受給額をアップさせる方法があります。
対象
70歳まで年金がなくても暮らせる人
【達人レベル】4.6
お手軽度:★★★★★
お得度:★★★★☆
わくわく度:★★★★★

目次
5年待てば70歳からラクになる!
65歳からの年金の受給開始が1か月遅くなるごとに、金額は月に0.7%ずつアップしていきます。
このように年金の受給を遅らせることを「繰下げ受給」といいますが、現在最長で70歳まで繰下げすることが可能です。
すると、70歳からもらえる年金額は、
で、42%もアップすることになります。
たとえば65歳から月10万円をもらえる予定だった人が、5年間は仕事を頑張り、70歳からの繰下げ受給を選択した場合、月14万2,000円まで金額を増やすことができるのです。
どんな人が「繰下げ受給」に向いているか?
70歳まで元気に働けて(働かなくても可)、65歳から年金をもらわなくても生活に困らない人は、この制度を活用するのがオススメです。
ただし、ある程度長生きしなければ繰下げ受給で得することはできません。
計算上、82歳まで生きれば、トータルの年金額は高くなります。
長生きすればするほど、お得な制度なのです。

なお、70歳から繰下げ受給をする予定だった人が、生活費に困り、それまでの年金を一括で受け取ることも可能です。
その場合は、65歳時の年金額を生涯もらうことになります。
【実践】年金請求書にある「繰下げを希望」にマルをつけるだけで手続完了!
夫が会社員で、妻が年下の専業主婦の場合、得する裏ワザがあります。
それは、
方法です。
下記のようなメリットがあります。
加給年金(年39万900円)を65歳からもらえる
加給年金とは、年金の家族手当です。
厚生年金にひもづいているので、65歳から通常通り厚生年金を受給すれば、加給年金も妻が65歳になるまでもらえます(受給条件はほかにもあります)。
70歳から増額した基礎年金をもらえる
基礎年金だけ繰り下げておけば、厚生年金をもらいながらでも、基礎年金は毎月0.7%ずつ増額されます。
70歳から、増額した基礎年金と、厚生年金をあわせた金額を受給することができるようになります。

本記事は以下書籍から内容を一部抜粋して掲載しております。
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