【ポケットマルシェ】産地直送の食材を「家にいながら」お得に購入　魅力と注意点を解説

新型コロナウイルス対策で外出自粛が求められている今、日常の買い物にも支障が出ています。

子連れで買い物に行くのをためらっている、スーパーに行っても在庫がなかったなど、一部地域では商品を買いたくても買えない状況も起こっています。

ネットスーパーや食材宅配サービスでは、新規の注文を受け付けていなかったり、予約をストップしたりする業者も出てきましたが、日本全国の農業・漁業の生産者は変わらず動いています。

都市部の需要が減ったり流通が滞ったりして、産地にはたくさんあるのに、都市部の消費者の口に入ることなく傷んで廃棄されてしまう野菜や果物、魚も多いです。

そこで今回は、産地からとれたての食材をお得に購入できるサービスを紹介します。

市場に出ない食材は意外にたくさんある

筆者の親族は果物農家をしています。

果物は色や形などの見栄えが重要視されるため、

などの理由で市場に出せず、スーパーに流通しない訳アリ品がたくさんあります。

これは果物に限らず、野菜やお米、肉や魚でも起こる現象です。

市場に流通しない「規格外」、「B級品」といった、「味は変わらないのに形が悪い」、「外皮に傷がある」などの訳アリ品は、産地の農家が近所や親戚などに無償で配っていました。

それでも食べきれず、廃棄してしまうことも多くありました。

訳アリ食材を消費者が買える「ポケットマルシェ」

「規格外」、「B級品」であっても味は変わりません。

産地に近い農協の直売所などでは、規格から外れた曲がったキュウリや小さすぎるピーマンなどの訳アリ品が、スーパーの商品より価格が安いと人気を集めています。

このような割安の訳アリ食材を、都会の消費者が簡単に購入できるサービスが「ポケットマルシェ」です。

出品者は全国の農家さん・漁師さん限定

ポケットマルシェは、全国の農家さん・漁師さんから直接食材を買えるオンラインマルシェです。

2018年7月の時点で、全国47都道府県の、700名以上の農家さん・漁師さんが出品者として登録しています。

出品者に独自の審査基準を設けていて、農家または漁師であることが登録条件です。

卸問屋やスーパーなどの業者による出品はありません。

そのため、生産者から消費者へ食材が直接発送されます。

市場やスーパーを経由せず、収穫してすぐの新鮮な野菜や果物、水揚げしてすぐの魚介類などが直接自宅に届きます。

訳アリ品がお得な価格で手に入る

ポケットマルシェでは、「規格外」、「B級品」の野菜や果物が、スーパーよりも安く販売されています。

多くの商品で、農家さん・漁師さんの料理レシピが同封されているのがうれしいですね。

また、複数の農産物を生産している農家では、

など、まるで親戚の農家から食材を分けてもらうようなお得なセットも出品されています。

また、

なども、地方の土産物売り場より安く購入できます。

「定期配送」で新鮮食材を確保

ポケットマルシェで出品される商品は、「単品」販売のほかに「定期配送」と「予約」の商品があります。

定期配送では、決められた周期で、同じ出品者からほぼ同じ商品が届きます。

定期配送には、期間限定のものと、年間を通じて定期的に届くものがあり、配送の間隔は商品によって異なります。

たとえば、

といった使い方ができます。

また予約の商品は、あらかじめ収穫前に野菜や果物を予約しておくことで、旬の時期に新鮮な野菜や果物が自動的に届く仕組みです。

【注意点】送料は商品ごとにかかる

ポケットマルシェでは、生産者から直接商品が発送され、購入者の手元に届きます。

そのため、1度に複数の商品を購入・数量指定する場合でも、1商品ごとに決済手続きをするシステムになっています。

ただし、同じ生産者からまとめていろいろな種類の商品を購入する場合、メルカリのようにセット商品として、専用出品対応が可能な生産者もいます。

お得でおいしい食材を手に入れよう

産地直送の食材がお得に手に入る「ポケットマルシェ」をご紹介しました。

食材の廃棄を減らすとともに、買い出しの回数を減らすことにも役立つため、ぜひ利用してみてください。（執筆者：2級FP技能士 久慈 桃子）