20代・30代の働きざかりの人の声で、最近特に多くなってきているなと感じるのが、「実は精神疾患で通院しています」というものです。
なかには「以前入院をしていた」とか、「障がい者手帳を持っている」という人もいました。
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通院だけなのに保険に入れない

「毎月の保険料が高いので見直したい」
など、このままではいけないと危機感を覚え、保険について再考してみるのはとても良いことです。
しかし、現在通院している方は、生命保険の加入時に必要な「告知事項」で引っかかり、加入が難しい場合があります。
誰もが病気になりたくてなっているわけではありません。
ご自身や大切な人のために備えたいと思ったのに、加入できないのは悲しいことです。
緩和型は無駄なのか
そのような場合でも加入できるかもしれないのが、いわゆる「緩和型保険」というものです。
テレビのCMなどで、「持病があっても入れます」というキャッチコピーをよく耳にするかと思います。
健康な人が入る保険よりは、リスクがある分どうしても割高にはなりますが、持病の程度などによっては加入可能な保険です。
という考えの人もいます。
しかし個人的には、持病がある方の、「もし入院したら」、「万が一のことがあったら」という不安も理解できます。
「掛け捨て」の緩和型保険が登場

今はいろいろな緩和型保険があります。
医療保険だけでなく、死亡保険も増えてきています。
最近発売された保険に、業界初の「掛け捨ての緩和型定期保険」があります。
子どもが大きくなるまでの10年間だけでも備えたい、家族に残したい、という人にはぴったりの保険ではないでしょうか。
悪性新生物・急性心筋梗塞・脳卒中で約款所定の事由に該当した場合、そこからの保険料が免除されるという「特定疾病保険料払込免除特則」をつけることも可能です。
現在の状態や治療期間によっては、緩和型ではなく、健康な人と同じ死亡保険に加入できる可能性がある保険会社も中にはあります。
本当に必要かよく考えて加入しよう
持病がある人にとっては待ちに待った掛け捨て型の安い死亡保険だと思いますが、すべての人が入れる保険ではありません。
保険は、リスクだけを心配して何でも入ればよいというものではありません。
加入時には担当の人からしっかりとメリット・デメリットを聞いて、ご自身で本当に今必要な保険なのかをよく考えてください。
そのうえで、必要ならば加入することをおすすめします。(執筆者:若林 由美)