お墓に代わる新たなお骨の行き先として注目を集めているのが納骨堂です。
世代を超えて家族がお墓を守っていましたが、核家族化や少子高齢化によってお墓の維持は困難になっています。
さらには「おひとり様世帯」や「跡取りのいない世帯」も急増しています。
こうした人たちが、納骨堂を利用します。
人気の理由はさまざまですが、
・ 天候に左右されずにお参りができる
・ お墓掃除が不要
などが挙げられます。
納骨堂の代表的な5つの種類を、費用も併せて紹介いたします。
目次
1. 仏壇型 … 100万円前後
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「仏壇型」とは文字通り、仏壇のような形をした納骨堂です。
上下二段構造で、上段では本尊(仏さまの掛軸や仏像)や位牌を安置して手を合わせます。
お供え物やおりんなども置くことができるため、まるで仏壇のように礼拝できます。
そして下段は納骨スペースとなっており、複数の遺骨が安置可能なため、世代を超えて家族利用ができるでしょう。
費用相場は100万円前後です。
2. ロッカー型 … 50万円前後
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「ロッカー型」とは、コインロッカーのような形状をした納骨堂のことです
1列を3~5段に区分けしているものが多く、その中に骨壺や位牌を安置します。
仏壇型に比べると省スペースのため、その分安価に抑えられています。
ただし、
・ 両隣や前後を他のロッカーに挟まれている
といったことから、窮屈に感じる人もいるでしょう。
費用相場は50万円前後です。
3. 自動搬送型 … 100万円前後
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「自動搬送型」とは、「マンション型」や「ビル型」などとも呼ばれ、土地不足に悩む都心部で大変人気です。
礼拝スペースと遺骨を保管するバックヤードと場所を分けることで、数多くの遺骨を預かることができます。
物流システムを生かし、館内はコンピューターで制御されています。
お参りの人が来館して、ICカードをタッチパネルにかざすと、バックヤードから遺骨がベルトコンベヤーで運ばれてくる仕組みです。
ホテルやマンションのロビーをも思わせる格調高いインテリアも特徴で、落ち着いた雰囲気の中でお参りができるでしょう。
費用相場は100万円前後です。
4. 位牌型 … 30万円前後
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「位牌型」とは、お寺が遺骨を預かる時に、骨壺は1か所にまとめて位牌を並べて供養します。
主に本堂の中や、専用の位牌堂などで供養されます。
納骨壇のような施設を用いるわけではないので、価格は安く抑えられます。
自宅から持ってきた位牌をそのまま安置してくれるお寺もあれば、統一位牌の用意が必要なところもあるでしょう。
費用相場は、30万円前後でしょう。
5. 合祀(ごうし)型 … 10万円前後
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「合祀(ごうし)型」とは、最終的に身寄りのない人、お参りのない人の遺骨を他の人の遺骨と同じ場所に合わせて祀することです。
どんな納骨堂を契約しようと、ほとんどのお寺では、お参りの人がいなくなった段階で遺骨を合祀します。
また、個別の安置やお参りが不要な人は、はじめから合祀にしてもらうこともできます。
ただし、1度合祀してしまうと、万が一のことがあっても返却してもらえません。
十分気を付けましょう。(執筆者:五十嵐 信博)