新型コロナウイルス対策の休校が始まって3か月めを迎えました。
緊急事態宣言の延長により5月末まで休校という地域も多いかと思います。
そこで、気になるのが子供の学習問題です。
学校からも課題は出ているものの特に低学年は量が少なく、それだけで大丈夫なのか心配な人も多いことでしょう。
そこで、今回は新小学1年生になる娘を持ち、かつては個別塾講師だった私が、家庭学習に使っている手作りプリントについて紹介します。
目次
無料ダウンロードが多数の今はプリント作成のチャンス
新型コロナウイルス対策で休校が始まってからというもの、さまざまな有料教材が無料でダウンロードできるようになっています。
つまり、今こそ家庭学習用のプリントを作るチャンスです。
私が普段使っている教材のダウンロードサイトとその特徴をいくつか紹介していきます。
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1. Z会
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通信教育大手Z会では、休校期間限定で各学年に合わせた教材の無料公開を行っています。
低学年向けのものはドリルでありながら随所に説明もあり、学んだことのないことでも取り組みやすい内容となっています。
白黒印刷でも問題ない作りで、印刷代節約という点でありがたい限りです。
公開期限は未定となっていますが、他の通信教育の無料期間はどんどん終わっていますので早めのダウンロードをおすすめします。
2. すきるまドリル
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いつでも無料で小学生用の教材をダウンロードできます。
国語は書き取りがメインですが、漢字だけではなくひらがな・カタカナにも対応しているので、新1年生にはちょうどよいかもしれません。
低学年の算数のプリントはイラストが多く、数字がぴんとこない子供にも説明しやすい作りです。
ただ、カラーでないと分かりにくいところもあるので印刷代はかかるかもしれません。
3. ちびむすドリル
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いつでも無料で幼児から小学生向けの教材をダウンロードできます。
「未就学児~新1年生」対象のものもあるので、何から始めてよいのか困っている新1年生にはぴったりです。
また、プリントだけではなくポスターなども充実しており、家庭学習を多方面からサポートしてくれます。
ダウンロードできる教材の量はナンバー1と言えます。
学習プリントの上手な活用法
ここからは、無料学習プリントを自作学習プリントにアレンジする「無料学習プリント活用のコツ」を紹介します。
国語プリントは両面印刷で頭の体操
国語のプリントは、低学年のものは書き取りや音読など単調なものが多く、子供が飽きてしまいやすい点に対策が必要です。
特に勉強に慣れないうちは途中からやりたがらない傾向にあるので、裏面に「点つなぎ」や「迷路」など遊び要素のあるものを印刷することで飽きずに続けさせることができます。
初めての勉強は「できない」、「わからない」ことが多いです。
裏面の頭の体操で「できた」を重ねてあげることで子供に自信がつき、モチベーションが上がります。
算数のプリントは裏を白紙に → 説明を書いて後から見返しやすく
一方、書いて説明することの多い算数は裏面を白紙にしておくと便利です。
裏に説明を書くと、それを見ながら問題を解きにくいため、自分で考える力が付きます。
後で見返す際にも問題と説明が1枚のプリントにまとまっているので、子供1人でも探しやすいですよ。
学習ドリルのデメリット
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わが家でも最初は学習ドリルを検討しましたが、どの1年生向けドリルを見ても少し難しすぎる気がしました。
そもそもドリルとは習った単元の練習問題を集めたもので、予習ではなく復習に使います。
休校期間中に前学年の復習をしっかりしておきたいのであれば学習ドリルはおすすめですが、授業で1度も習ってない部分をドリルで補うのは難しいことでしょう。
また、学習ドリルは安くても1冊500円以上します。
安いものだと色が少ない、シールがないなど、子供のモチベーションが上がらないこともあります。
子供の使いやすさやモチベーションを考えると「くもん」や「学研」など大手のものに行きつきますが、こちらは1,000円を超えることが多いです。
学習ドリルは値段も高いのですが、繰り返し使用できないという点ももったいないところです。
ある分野が苦手だと分かっていても、その部分を終えてしまうともう一度解くことはできません。
同じ単元で別の問題をやりたければ、もう1冊別のドリルを購入するしかありません。
反対に、得意分野でさっと終わらせたいところでも同じボリュームがあるので、子供のやる気をそいでしまうこともあります。
ピンポイントで学習できるのが「自作プリント」の強み
自作プリントには、
・切り口を変えたければ他のWEBサイトからダウンロードする
という利点があります。
同じ単元でもいろいろな教材のプリントを使うことで、何が苦手で何が得意なのかをはっきりさせられるので効率的に学習できます。
学習習慣がつくまでは無料の学習プリントを活用
飽きやすい低学年の勉強に高額なドリルを買うのはもったいない限りです。
少なくとも勉強に慣れて学習習慣がつくまでは無料教材提供サイトを駆使して、あなたの子供のためだけの家庭学習プリントを作ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:岩崎 はるか)