葬儀のあとに用意しなければならないのが仏壇です。
四十九日法要に合わせて故人は祖霊となり、忌が開けるものとされているため、この日までに仏壇と位牌を用意するのが慣例です。
仏壇は高いものだと100万円を超えるものもありますが、安いものだと数万円で手に入ります。
大切な亡き人を長くお祀りするために、私たちは仏壇店の実店舗とインターネットのオンラインショップのどちらで購入するのがよいのでしょうか。
目次
実店舗のメリットは安心感
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実店舗のメリットはなんといっても安心感です。
ひとことで「安心感」といっても、さまざまな要素があります。
現物が見られる
仏壇店には現物の仏壇が並んでいます。
仏壇本体の品質や雰囲気は画像などではわかりづらく、現物を前にするのが1番です。
自宅に置いてみたときのサイズ感や仏壇内部の機能性などを、実際に見て触れて確認できます。
スタッフに相談できる
家族は四十九日までに仏壇を購入するだけでなく、法事の手配やお寺との付き合い方など、さまざまなことに向き合わなければなりません。
こうした仏事にまつわるさまざまな疑問も、仏壇店のスタッフであれば安心して相談できます。
配達してくれる
仏壇店で購入した場合、ほとんどの場合は配達してくれるため、自分自身で仏壇を設置したり、仏具を並べる必要がありません。
また、近隣の仏壇店であれば、アフターフォローの対応もしてくれるでしょう。
値段を求めるならオンラインショップ
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もしもあなたが安さを求めているのなら、間違いなくオンラインショップを利用すべきでしょう。
3割前後の価格差は当たり前
オンラインショップは実店舗を持つ必要がないためにコストを削減でき、それがそのまま仏壇の売価にもつながります。
同じメーカーの仏壇でも、実店舗で販売されている仏壇と同等のものが、オンラインショップだと3割安いというのは当たり前です。
現物を見て、あるいは手にとって確認はできないデメリットはあるものの、この価格差は、葬儀直後で出費がかさむ家族にとっては無視できないメリットでしょう。
日本全国の仏壇店にアクセス可能
1つの仏壇店で展示できる仏壇の数は数十から数百程度です。
しかしインターネットだと日本全国の仏壇店にアクセス可能です。
より多くの品ぞろえの中からお気にいりの一品が選べます。
家具調仏壇は設置も簡単
配達は宅配業者、設置は自分たちでしなければなりませんが、今はやりの家具調仏壇であれば、設置はそう難しくはありません。
家具のように仏壇を置き、仏具も指示書通りに並べるだけです。
従来型の唐木仏壇や金仏壇を希望する場合は、仏壇店に配達と設置をお願いしましょう。
それぞれのメリットを理解して選択を
安心感の実店舗と安価なオンラインショップ、それぞれにメリットがあります。
大切な故人様をお祀りする仏壇ですから、品質・価格ともに納得のものと出会えればよいですね。(執筆者:五十嵐 信博)