そろそろ夏のボーナスを考える季節になりました。
消費者庁のボーナスの使い道の調査によると、貯蓄や消費に充てるという回答が多く、金融商品への投資を検討している人はわずかでした。
日本では貯蓄文化が根強く、金融商品へ投資をしている人は少数派です。
さて、ボーナスでの投資を検討するならば、つみたてNISAでのインデックス投資が王道です。
特に、世界株式のインデックス型の投資信託への投資が目立ちます。
もし、2020年の夏に投資するならば、米国のハイテク株への投資も視野に入れてみませんか。
コロナウイルスの感染拡大によって、ビジネスや生活でインターネットが欠かせないものとなり、ハイテク株が注目されています。
今回は2020年夏に注目したい投資先について紹介します。

目次
ボーナスで投資する人はたったの2.9%
消費庁が「ゴールデンウィークの過ごし方及びボーナスの使途予定に関する意識調査結果(2019年7月18日)」で、ボーナスの使い方について調査しています。
調査結果によると、「貯蓄」と回答した人が29.7%と最も多く、次いで「ローンの返済」「国内旅行」が11%でした。

一方、「金融商品への投資」と回答した人は2.9%と少数派です。
「貯蓄から投資へ」と言われて久しいですが、投資はまだまだ浸透していないという現実があらわになりました。

夏のボーナス投資、最初はつみたてNISAが安心
夏のボーナスで投資をしようと思った場合、まず思いつくのはつみたてNISAを利用したインデックス投資ではないでしょうか。
つみたてNISAは、1口座につき年間40万円まで投資することが可能で、運用益等が最長20年間非課税になります。
また、つみたてNISAで運用可能な商品は、コストパフォーマンスがよいものや、頻繁に分配金が支払われないなど、長期の分散投資に適した商品に限定されています。
投資初心者はもちろん、幅広い投資家から支持されています。
ボーナスの投資先として、つみたてNISAでの投資がひとつの選択肢として挙げられます。
2020年ならではの投資先「米国のハイテク株群」
もし、2020年夏に投資を検討するならば、注目したい投資先があります。
GoogleやAppleなどの米国のハイテク株群です。
GAFAMの時価総額、東証一部超え
米国の巨大IT企業5社
・Apple
・Facebook
・Amazon
・Microsoft
の頭文字を取って、GAFAMと呼ばれています。
こちらの5社の合計時価総額が560兆円に達し、東証一部の合計時価総額を超えました。
テレワークやオンラインショッピング、インターネット動画の普及など、コロナ禍による生活様式の変化が、5社の株価を牽引しました。
また、米国のS&P500(米国の主要企業500社で構成されている株価指数)を見てみると、GAFAMだけで半分近くのシェアを占めています。
世界の資金がGAFAMに過集中している可能性は否めませんが、GAFAMのサービスは人々の生活に必須のものとなっており、今後も成長が楽しめそうな分野です。

GAFAMに投資するなら「NASDAQ100指数」に注目
GAFAMの株式を購入しようと思うと、米国株市場で取引しなければなりません。
米国株市場での取引は、ドルでの取引となる上、税制も異なり、日本の投資家にはややハードルが高いです。
GAFAMに投資するならば、NASDAQ100指数に連動する商品を視野に入れてみてはどうでしょうか。
NASDAQ100指数は米国のNASDAQ市場に上場している100社から成る指数で、
証券会社では、米国のNASDAQ100指数に連動する投資信託や東証上場のETFが販売されており、投資信託やETFを通じてGAFAMに投資できます。
また、投資信託やETFならば、日本円で取引ができ、日本の証券税制が適用されます。
コロナ禍の今、投資信託やETFを使った米国ハイテク株投資もおもしろいのではないでしょうか。
今年の夏のボーナスの投資先のひとつとして、チェックしてみてください。(執筆者:安田 小夏)