家族がいる場合に家計費を節約するためには、夫の協力が不可欠です。
1人暮らしであれば、自分だけが節約に励めばしっかりと成果が出ますが、家族がいるとなるとそうはいきません。
妻が一生懸命に出費を減らそうと努力しても、その分を夫が浪費してしまっては、せっかくの努力も水の泡です。
夫も節約に興味がある場合にはそこまでハードルは高くありませんが、「物欲が強い」、「節約に非協力的」などといった場合には思うように貯金できないこともあります。
そこで今回は、年間100万円以上貯めている筆者が「夫婦で節約意識を高めるために実践していること」について紹介します。

目次
最も大切なのは「節約を強制する言葉を口にしない」こと
夫にも節約意識を持ってもらおうと、
「家計が苦しい」
「私だけ頑張っているのに浪費しすぎ」
といったような言葉を口にしてお願いするのは、あまりおすすめできません。
家計の状況をしっかり知ってもらうことは大切ですが、節約を強制する言葉は上から目線に捉えられてしいます。
お願いするのではなく「頼ること」が大事
夫に出費を減らしてもらいたい場合には、お願いする前に「相談」から入るのがスムーズです。
「貯金が思うように増やせないのだけど、何かいい方法ないかな?」
など、どうすれば出費を減らせるか、貯金が増やせるかを一緒に考えても欲しい旨を相談しましょう。
夫に命令するのではなく相談して頼りにすることで、「節約や貯金について一緒に考えよう」と動いてもらいやすくなります。
財政状況をしっかりと共有する
家計のお金をどのように管理しているかは、夫婦によって異なります。
夫がすべて管理している場合もあれば、妻が家計を握っている場合や夫婦それぞれ財布を別にしている家庭もあることでしょう。
どのような家計管理の方法であっても、夫婦で同じ方向を見て節約に励むには「財政状況を共有すること」が大切です。
わが家では筆者(妻)が家計を管理していますが、夫にも定期的に現在の収支や貯金額を事細かく報告するようにしています。
夫婦で現状をしっかりと把握することで、節約しなければならない危機感を抱きやすくなります。

毎月の出費、通帳の残高など全て数字で確認
夫婦で財政状況を共有する場合に、口頭やメモだけのやり取りはあまりおすすめできません。
よりリアルな数字を実際に目で見て確認した方が、貯金の重要さや危機感が伝わりやすいからです。
クレジットカードの引落額や貯金通帳の残高など、すべてを数字で確認することで節約の重要性を実感しやすくなります。
また、通帳残高を見るという行為は「節約によって貯金が増えた!」という成果も得られやすいので、節約に対するモチベーションが上がりやすいというメリットもあります。
夫婦共通の目標を決める
ただ単純に節約に協力してもらうのではなく、
ことも大切です。
「新しい車を現金一括で購入する費用を貯めたい」
など、夫婦共通の明確な目標を決めておくことで、長期的に節約が続くようになります。
小さな目標も立てて、モチベーションを維持することも大事
マイホームの頭金や車の購入費用といった目標の場合には、数百万円という大きな金額になります。
そのため、目標を達成するのにそれなりの期間を要してしまいます。
コツコツと節約生活を継続していくためには、大きな目標以外に小さな目標も立ててモチベーションを維持することが大切です。
たとえば、
「年に1回だけプチ旅行に行こう」
など、貯金や家計に支障が出ない程度のご褒美を用意しておくのもおすすめです。
我慢するだけではなく、ときには息抜きもして楽しみを削りすぎないように注意しましょう。

家計とライフプランの共有で節約の重要性を理解してもらう
家族がいる以上、貯金を増やすには夫にも節約意識を持ってもらうことが不可欠です。
しかし、妻が決めた節約ルールを強制するだけでは、思うように協力を得られにくいです。
まずは家計についての現状を共有し、マイホームや車の購入などライフプランを話し合いながら節約の重要性を理解してもらうことが大切です。
出勤停止やリモートワークなど自宅で過ごす時間の多いこの機会に、節約について話し合ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:三木 千奈)