先週は、前週の上抜け後の調整の雰囲気を継続して、大きく押して週明けしてから節目に到達したところで、さらなる調整となるか? 短期調整で終えて反発となるか? の瀬戸際から、結果反発となるも反発も一日だけでとどまりました。
今週の始値を安値として翌日の反発の高値を上値としたレンジ内で経過し、もみ合いの雰囲気のまま終えました。
先週の調整に関しては、前回記載していますが、コロナ感染拡大の第二波を懸念したものと言われております。
この第二波に関しては、今後も当面言われ続けることと思いますが、概ね予測の範疇であり、感染拡大が多少広がったところで、医療機関の崩壊に伴う都市封鎖などが起きない限りは、株価の調整には限定的な材料になると考えられます。
従って現状は、実体経済の悪材料が出てくるか? サプライズ的な悪材料が出ない限りは見える材料としては深押しは想定しづらいです。
逆に上値追いに関してもこれ以上の上値追いを作るには新たな好材料が必要です。
目次
好材料はあるのか
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好材料として考えられるものとしては、コロナ対策に関してのワクチン開発や特効薬的な効果の見込める薬の開発が必要であると考えるも、ワクチンや薬に関しては、実用までの時間を考えるとなかなか上値追いの材料にするには厳しいのかなと考えます。
ということを踏まえると、方向感を出すには厳しい状況が続くと考えられ、現状のチャート形状を踏まえたテクニカル判断をしながら、実体経済への意識が向くことや実体経済の悪化を数値化されてきたところまでは、先行きが見えず上抜けも下抜けもあり得る環境化であると考えます。
先週、オリンパスが2021年3月期末の事業計画が見通せないという発表をしましたが、今月から来月に日経の主要企業がオリンパスに対して右に倣えとなると、方向感の乏しい状況が長引く可能性がますます高くなり、投資家泣かせの相場が続くことなりそうです。
したがって現状は、テクニカル面での判断が妥当でありテクニカル判断するにはトレンドを重要視した判断と考えます。
その上で現状は、急上昇に関しては終焉と判断されるも、上昇トレンドは維持されていると考えます。
この上昇トレンドに関してはBOX入りの可能性と上昇トレンド継続を両方踏まえた中での対応であり、ここから上昇トレンドが終わるときの条件を自身の中にしっかり作り、見極めが大事になっていきます。
先週月曜の安値が目先トレンド維持の最大の条件に
私的には、目先25日線の上を維持できるか? 25日線が上向きを維持するか? 株価の動きの上げ下げにおいて安値・高値が切り下げをするか? トレンドライン(切上がり)を維持するかなど明確にしておくことが必要であると考えます。
そんな状況下で単純な見立てとしては先週月曜の安値が目先トレンド維持の最大の条件になると考えます。
同じ価格帯に今回下げ止まった要因と考えられる5月27日から28日かけて空けた窓があり、この窓を埋めて窓下減を終値で勢いを持って割り込むことが単純なトレンド変換の可能性ポイントであると考えますが、オーバーシュートなどもあり得るので、ある程度のゾーンを引いて遊び(幅)を持って判断していきましょう。
そして明確に上昇に戻るには、6月8日の高値を上抜けることが条件になると考えます。
上が2万3178円で下が2万1529円となるものの、その範囲内に予備線が上としては、6月16日の高値2万2624円で下が、6月18日の安値2万2125円を予備線として、この線を突破したときに対して方向感が出るかもという警戒感を持つというようなことを考えます。
そんな中、米国の動きでは、週明けは下げて始まる公算であるも、現状下の予備線と考える2万2,125円は維持すると考え、週明け早々にはやはり方向感は出そうもなく週明けはもみ合いが想定されます。
ただし、予備線に関してはBOXという考えであれば簡単に突破することが前提であるので、そのことも踏まえた判断が必要であると考えます。
現状分析
5日線
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向きとしては、調整で下向いた状況から、週末に向きを上と変え、短期的に向きが変わる状況にあると考えます。
位置としては、先週の週初め下で始まるも火曜日の反発で上に飛び出し、上を維持したまま週末入りとなりました。週明け5日線を維持するか注目したいと思います。
25日線
変わらず上向きで、位置も上を割り込むかもというところまで接近しましたが、3円の幅を残して維持して反発となりました。
この後25日線の上を維持するか? 25日線の向きが上向きを維持するか? 見極めていきたいと思います。
75日線
下向きから上向きと変わってきており、位置としては上に乖離した状況を維持しています。
移動平均線の向き位置などを踏まえると方向感に乏しいと考えます。
トレンドライン
まずは切り上がりのライン(3月19日と5月15日の安値を結んだライン)を瞬間的に割り込むものの、その後即反発で上に飛び出したことで、現状はこのラインを維持しており、トレンド判断の重要なラインであると考えます。
さらに下としては、上記記載の安値ラインを目先のサポートラインと考えます。
ここを割り込むと5月25日から26日の窓で2万1,000円を意識します。
上に関しては火曜の高値(2万2624円)のラインを上値抵抗線として意識しつつ、その上に直近高値の2万3178円の横軸を意識し、ここを突破したときは2万4000円を目指すと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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先週の調整で瞬間的に強さに陰りは出ましたが、週末の段階では、
完全上方シグナルが出ていると考えます。
気になる点としては、雲のねじれで現状わかりやすい動きは出ていないと考え、さらには遅行線も目先すぐになんらかの動きを示すことはなさそうで、このまま株価が横にスライドしたときに9営業日後ぐらいから日々線との接触が考えられ、そのころに動きが出るのかなと考えます。
ボリンジャーバンド
バンドの向きは上向きから収束に向かいつつあり、このまま収束が進行するのか? 波うちに入るのか? 見極めが必要になると思います。
目先+3σは波打つも現状この一本だけなので今後+2σやほかのラインに波うちシグナルが出ることでBOXの可能性を高めると考えます。
さらに再度本格上昇に戻る基準として+2σを終値で突破できるか見極めていきたいと思います。
スローストキャスト
2本のラインがしっかり降りて来てのゴールデンクロスとなったことで、急上昇が終焉と考え、そして現在真ん中ぐらいで上げに陰りが出ており、週明けこの位置でデットクロスとなるなら、下落入りになる可能性を高めると考えます。
総合判断
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現状ファンダメンタルに方向感なく(将来的には上げ要素はあると考えるも)テクニカル判断としてトレンドは上昇か? BOXと考え対処していくと考えます。
可能性としてはBOXという事を高く考え、玉の回しは早くする必要はありそうです。
本格的な自粛を終え、世の中人の動きが激しくなっています。
そんな中でも感染リスクは軽減していないので、ご自身と家族このことはご自身で守ることを考え、対処していただければと思います。(執筆者:城 晶子)