そんなアンケート調査の結果が発表されました。
インターネットで葬儀社を紹介する「よりそうのお葬式」を運営する株式会社よりそう(東京都品川区:以下よりそう)によると、
結果が出たとのことです。
参照:株式会社よりそう「葬儀に関する実態調査」(2020年)
目次
葬儀の準備の大変さ
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葬儀の事前準備が、よりよい葬儀のために有用であることはこれまでいろいろな場面で語られてきました。
それは、葬儀の準備がいかに大変か、その裏返しに他なりません。
葬儀では限られた時間の中でさまざまなことを決めなければならず、慌しい中で故人を送り出さなければなりません。
わずか数日間の儀式のために数十万円や数百万円もの出費が伴いますし、こんな過酷で高額な出費はないわけです。
だからこそ、元気なうちに葬儀について考えておくことで、冷静に判断ができ、いざというときの備えになります。
葬儀で重視する要素の1位は「納得の価格」
よりそうの調査によると、葬儀をあげる際にもっとも重視する項目の1位は、「斎場の立地」や「一般的な式であること」などを抑えて、「費用(納得のいく価格である)」でした。
ここでのポイントは、ただ安ければいいというものではないことです。
その価格に「納得感」があるかないかが大切なようです。
やはり多くの人が、大切な家族の葬儀を価値あるものにしたいと考えていることの表れではないでしょうか。
事前準備をする方が12万円安くなる理由
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葬儀の平均費用は、葬儀の準備を事前にしていた人が約159.7万円であるのに対し、していなかった人は約171.4万円です。
12万円もの差が出るのには、次のような2つの理由が考えられます。
1. ゆとりを持って葬儀を検討できるため、無駄を省ける
事前準備に取り組むことで、時間にゆとりを持って葬儀について考えられます。
自分たちがどのような葬儀を望んでいるか、葬儀社のセットプランに不要なものはないかなど、冷静な状況だからこそ無駄をきちんと見極めて省くことができます。
2. 葬儀社を比較検討できる
不幸が起きてしまってから複数の葬儀社を比較するのは、喪主や遺族に大きな負担を強いてしまい、1番はじめに出会った葬儀社に「ここでいいや」と思ってしまうものです。
また、他の葬儀社との比較検討ができないため、高いか安いのかの検討もつきません。
事前準備に取り組むことで、葬儀社を比較検討でき、より安く、より納得の葬儀社を選べます。
事前準備をした方がいいことはだれもが分かっていることですが、こうして数値化されるとより説得力が増します。
より安く、より満足のいく葬儀のために、事前準備をおすすめします。(執筆者:五十嵐 信博)