

目次
未納時期とは?
これは「滞納」ではありません。
- 年金を滞納すると数年で差し押さえを受ける
- だから「ずっと滞納し続ける」ことはあり得ない
ということです。ここでいう未納とは「合法的に払わない」状態です。
「合法的に払わない」とは?
これは下の2通りがあります。
- 納付猶予制度
- 学生納付特例
それぞれ、下のような人が対象です。

この人たちは、年金を払わなくてかまいません。たとえば、
- 大学の4年間、年金を払わなかった
- 社会人になっても、その期間分はずっと払わない
というのは完全にOK(合法)です。
学生だけでなく、社会人が納付猶予制度を受けた期間も同じです。
- 失業中に猶予を受けた
- その後に就職したが、猶予期間の分は払わないまま
というのもOKなのです。ただ、こうした期間が長ければ長いほど、将来もらえる年金額が減っていきます。
どのくらい減るのか
おおよその目安は、1カ月につき1,629円です。

ということです。「1年で1,629円なら大したことない」と思うでしょう。
確かに、未納期間が「1カ月だけ」ならそうです。
大学4年間の分が未納のままだと?
この場合、1,629円の48倍(48カ月)なので、78,192円になります。
- 老後に、
- 年間でもらえる金額が、
- 1年あたり78,192円減る
ということです。10年だと約78万円損するわけですね。
- 年金は一般的に、65歳からもらう
- 日本人の平均寿命は84歳
- そのため、大体20年は年金をもらう
と計算すると、78万円の2倍で「156万円を損する」わけです。
「その頃にはもうすぐ死ぬからいんじゃね?」と思う人もいるでしょう。しかし、
- 最後に遊べる方がいい
- 100歳まで生きるかもしれない
ということを考えると、やはり10年で78万円は大きいです。
100歳で亡くなるとしたら、35年で総額「273万円」多くもらえます。
(ひ孫の国公立大学・4年分の学費も出してあげられます)
このような理由から、合法な未納期間であっても「できるだけ追納して、フルに納付しておく方がいい」のです。

【元記事】:年金はいくらもらえる? 年金受給額を「早見表」で確認! 現在の加入期間と月収ですぐわかる
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