貯金は、継続してお金を貯めていかなければ増えません。
お給料が入ってすぐに先取り貯金をすることは簡単ですが、残ったお金だけで生活するのが厳しくなって引き出してしまうと、当然のことながらせっかく貯めたお金は減ってしまいます。
貯金を切り崩さずに着実に増やしていくにはどうすればよいのでしょうか。

目次
せっかく貯めた「貯金」を崩す大きな原因
どうして、貯金をおろすことになるのでしょう。
「急にお金が必要になって…」そうです、予定していなかった支出こそが要注意です。
たとえば、子どもの塾の講習費用、車検代、税金など、毎月必要なものではないとつい忘れてしまいます。
しかし、これから年末にかけて必要になりそうな費用だけでも、
・ お中元・お歳暮
・ お盆のレジャー費
・ 秋冬の被服費
・ お盆や年末の帰省費用
・ クリスマスプレゼント
・ お年玉
・ おせちなど迎春準備
に加えて、年払いの保険料や会員費、家族の誕生日などがあると、数万円では済まないのではないでしょうか。
つまり、これから年末までの半年足らずの間に、日々の生活費以外に数十万円ほどのお金が準備できないとすれば、貯金を下ろさずにはいられなくなります。
特別な支出への準備不足は、貯金が貯まらない大きな要因です。
使うために必要な2つの貯金
私たちが貯金をする目的は多くの場合、教育資金やマイホーム資金、老後費用など多額のお金が必要となります。
確実にこの資金を貯めていくには、
ことが必要です。
使ってもよい貯金が取り分けてあれば、これを使ったからと言って罪悪感を持つ必要はありませんし、メインとなる貯金を使い込む心配がなくなります。
この使うために必要な貯金には、
2. 手元に置いておく、もしものときのお金
の2つがあります。
それぞれについて説明していきましょう。
1. 特別な支出に使う貯金
特別な費用は、毎月必要ではないとはいえ金額が少なくはありません。
日々の家計簿とは別に、必ず年間でリストアップしてください。
月々の家計費からその資金を貯めていくことが難しいのであれば、今回の特別給付金を割り当てるなどしてキープしましょう。
それぞれの項目について「本当に必要か」、「適正な金額か」を検討しつつ、常に意識してお得な方法をリサーチしてください。
特別な支出は贈答品や帰省費用など1回の支出額が大きいものが多いので、日々の細かな生活費をやりくりするよりも簡単で節約効果は大きいです。

2. 手元に置いておく、もしものときのお金
今年は新型コロナをはじめ、梅雨の豪雨など年頭には予想もしなかったことが、不意に襲ってきています。
天災や病気、事故はいつ誰にふりかかるかはわかりません。
ことも大切です。
最近では銀行が休みであってもコンビニに行けばお金をおろせるとは言え、病気になれば外出がつらいことでしょうし、災害のときにはATMやキャッシュレス決済が使えないこともあります。
不測の事態に備えるお金があらかじめ準備してあれば、手数料など余計な費用を支払う必要もなく、安心でもあります。
「収入>支出」になっているか再確認
当たり前のことですが、収入が支出より多くなければ貯金はできません。
自宅にいることが増えた今、
・ 食費
・ 光熱費
・ 生活費
・ 交通費
・ 通信費
など、
してください。
毎月の支出が収入だけでは賄えず、ボーナスから補填しているご家庭は早急に赤字をなくすようご検討ください。
会社の業績によって増減しかねないボーナスを、生活の基盤費用として当てにするのは危険です。
特別な支出を捻出するのは大変ではありますが、取り分けておくと家計費は安定し調整しやすくなります。
今年も早いもので後半戦です。使うための貯金をキープして、しっかりと貯めましょう。(執筆者:吉田 りょう)