先週は、狭いレンジでの推移から徐々に下げ上げ下げとし下値を切り下げる雰囲気を作る一週間となり、ここ3週間の動きが高値圏での高止まりの雰囲気だった可能性を示す1週間となっているように見受けられる状況となりました。
この後の展開が明確には見えないですが、現状BoxでありBox下限を模索ない、下離れに向かう雰囲気であると、私の目からは見えている状況となっています。
ファンダメンタル的には前々からの一番の材料であるコロナ感染拡大に関しては、案の定、過去最大の感染者数の更新をしており医療機関の圧迫が徐々に始まり出しているように感じます。
さらには、コロナ感染から発した実体経済の悪化も決算発表に合わせて、予測通り下方修正や赤字見込みの業績発表になっています。
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ここから深く押すネタになるのかが見極めですが、表面上の内容としては、Box下放れを起こしてもおかしくない内容が各企業から出てきていると思います。
さらには、米国のGDPの内容を見ても世界的な景気減速から後退ということが明確になりマーケットの今後の反応がどのようになるか見ものであると考えます。
テクニカル指標でも弱さが出る動きとなるものの、売り一色にする状況にはないと考えます。
先週末金曜日の大陰線より明確な底割れとはなっていないものの、切り下げが始まっておりBox下限を目指しての切り下げというレベルや勢いではない雰囲気を感じ、私の中ではこの先週末金曜日の大陰線が2月25日の陰線と被って映ります。
下抜けするのかもしれないという要因を記載しましたが、まだもう一押し材料が足りないとも感じています。
目次
現状分析
5日線
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まずは5日線ですが、1週間を通して下向きで週後半は下向きの角度が強く簡単に向きを戻すのが難しい角度になっています。
位置は1週間を通して火曜日に触れてはいるものの終値では下を推移し週後半は下に乖離という状況になり、弱さを示しています。
下への乖離をいつまで維持していくか注目していきたいと思います。
25日線は、週初めは上向きでしたが後半には下向きと案の定向きを変えてきました。
そして木曜日には下向きの25日線を5日線が上から下抜ける綺麗なデットクロスを形成しました。
ただ、前々から書いている通り、Boxの中でのこの動きがトレンド変換を示すかは、現段階では明確ではなく、トレンド変換が始まるかもしれないと考える理由の1つとして考えています。
75日線は、変わらず上向きで上を維持しています。週明け75日線を意識する展開も考えられるので、75日線がサポートラインとして機能するか注目します。
週末の足型は、窓空け大陰線となり下方向を示唆ですが、週末であることと大きく下げすぎると多少の反発があるかもしれないと想定する週末だったと考えます。
トレンドラインとしては、今週抵抗線と考えていた横軸を次々と割り込みました。
この後の下のトレンドラインは、6月15日の安値と考え、さらには75日線が機能するか見極めです。
6月15日安値の2万1529円を割り込んだときは、5月25日から26日の窓で2万800円前後の価格帯が抵抗帯になると考えます。
BOXと考えている以上、BOX上限への戻りもあると想定し、上に関しては、目先割り込んだサポートライン6月29日の安値と7月10日の安値を上値抵抗線と意識していきたいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表
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テクニカル指標としては、一目均衡表を見ると今週一気に上方シグナルから暗転が始まり、雲の中に侵入となりました。
厚い部分の雲突入なので一気に下抜けは想定しづらいので今後の動きは要観察です。
ボリンジャーバンドでは、バンドは横向きから週末金曜日の下げで拡大に向かい始めるのかもという状況で、明確に拡大に進んだと断定する状況ではないと考えます。
しかし、金曜日の陰線で-3σを下抜けたことで、下へのボリンジャーウオークの開始となる可能性は過分にあるとも考えます。
総合判断
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総合判断としては、久しぶりの下方向への方向感を出した形状となるも、明確な下抜けには至っていません。
下抜けの可能性は過分にある形状ですので備えはしっかり行い、週明けに見極めていきたいと考えます。
もちろん、下抜けせずに再度Box上限を目指すという選択肢も頭の中には持っていき、下げ止まったとこの動きも想定していきます。
どちらにせよ、しばらくぶりの大きな振れ幅ですので慌てず冷静に対処をしましょう。
そして全国的に新型コロナウィルスの感染拡大が進んでいます。最大限に防御する行動をとり入れ、世の中に順応していきましょう。(執筆者:城 晶子)