断捨離や大掃除でいらないものを売るとき便利なフリマアプリですが、多くの人が迷うのが出品時の「価格設定」です。
高くすると売れませんし、あまりに安くすると損をするかもしれません。
そんな時は検索を駆使して売りたい商品の「相場・適正価格」を調べましょう。
今回はメルカリを例にとり、フリマアプリ内で商品相場を調べる方法について解説します。
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目次
商品を売ると決めたらその商品の適正相場を調べる
フリマアプリはオークションと違って即決価格です。
オークションであれば1円スタートでも入札者がある程度の適正価格まで入札してくれますが、フリマアプリでは自分で決めた価格で即決されます。
安い価格で出品するとすぐには売れますが、本当ならもっと高い価格でも売れて利益を増やせたかもしれません。
ですが欲張って相場より高くすると売れない、もしくは売れるまでに時間がかかります。
不用品処分の価格設定に対していろいろな考え方はあると思いますが、多くの人が「早く売りたい、けどできる限り高く売りたい」と思っているはずです。
売れ残ったり、逆に安すぎて損したりしないよう、フリマアプリに出品する際は必ず売れている価格、相場を確認してその価格を参考に価格設定を行いましょう。
フリマアプリの適正相場の調べ方
相場を調べる、といっても難しいことはありません。
フリマアプリでは過去に売れた商品のデータを簡単に調べることができるため、検索で「同じ商品の中で1番高く売れている価格を調べる」だけで良いのです。
例えば以下の商品を売るとします。

この商品はPhilipsというメーカーのボイスレコーダーで、使用頻度は少ないですが箱や説明書はありません。
定価は楽天市場で6,500円~8,500円ほどで、筆者が家電量販店で購入した時も8,000円程度でした。
まず、メルカリでこの商品と同じ商品を検索します。
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すると同じ商品が表示されるので、ここから「売れる価格」と「売れない価格」を調べて適正相場を推測します。
例えば画像の右上に「新品未開封が5,440円」で販売中です。
ということは筆者が売りたい箱なしの中古品は5,440円以上ではまず売れない、と判断できます。
一方、画像の左下に筆者の売りたい商品とよく似たコンディションの中古品が2,600円で売り切れています。
中古で1番高く売れている価格が2,600円なので、筆者のボイスレコーダーも最低2,600円で出品すれば売れそうです。
もちろんこのまま2,600円で出しても構いませんが、実は2,600円以上で売れるかもしれない、と筆者は思いました。
せっかくなのでもう少し欲張ってみましょう。
筆者がもう少し高く売れるかもと思う根拠ですが、ほかの商品を見てみると販売中の商品は箱付きで5,440円以上のものしか残っていません。
つまり「箱なし中古のPhilips ボイスレコーダーを売っているライバルがいない」という状態ですので、3,000円~3,500円くらいでも売れそうな気がします。
コレクター商品とかであれば別ですが、実用品のボイスレコーダーで箱の有無をそこまで気にする方は多くないでしょう。
それより箱なしでもいいから少しでも安いものが欲しい、という方のほうが多いはずです。
以上の理由から、筆者なら3,500円くらいでも売れると推測しました。
そのまま売れれば2,600円よりも900円得するわけですし、最終的に売れ残ってしまっても2,600円にすればすぐ売れるでしょう。
商品数が多いときは絞り込み検索「売り切れ」、「販売中」で絞る
今回例に出した商品は他の出品数が11個とかなり少なかったので簡単に推測できました。
ですがもし商品数が多い場合は情報量も多くなり推測が難しくなるので、画面右上の「絞り込み」を活用しましょう。

絞り込み画面で商品の状態や配送料の負担の項目を自分の売りたい商品と同じ設定にして、販売状況を「売り切れ」にして「完了」をタップします。
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するとこのように「売り切れ」の商品だけが表示されるので上から商品をざっと見ていき、商品の最低販売価格を探っていきましょう。
逆に売れていない価格を調べる場合は、先ほどの絞り込み画面で「売り切れ」から「販売中」に変えることで現在売れ残っている価格が把握できます。
当然売れていない価格よりも高くしてはいけません。
「売れている価格と売れていない価格の間」で価格を設定します。
なお、今回の方法で相場を検索する際の注意点ですが、「安い順」や「高い順」といった並べ替えを行わないようにしてください。
安い順や高い順などに並べ替えると時系列がばらばらになり、商品がいつその価格で売れたのかがわからなくなります。
多くの商品の相場は常に変動しているため、数か月前1万円で売れていたものが今もその価格で売れているとは限りません。
デフォルトの「新しい順」のままにしておけば最近売れた順で表示され、「最近売れた価格」がつかみやすくなります。
商品相場を正しく把握して損しない適正価格で売ろう
フリマアプリで商品を売るとき、「いくらでもいい」、「売れればいいや」という極端な考えであれば好きな価格で設定してもいいでしょう。
ですが、「できるだけ高く売りたい」と思っているなら出品前に必ず相場をチェックする癖をつけてください。
相場をチェックせず、価格を安くしすぎると本来得られるはずだった利益を逃しますし、高すぎると売れ残って1円にもなりません。
損をしないためにもきちんと相場のチェックを行い、適正価格を設定しましょう。(執筆者:せどりや投資も行うマルチな事業主 菊池 貴弘)