マイナポイントの予約・申込の話題で盛り上がっています。
厚生労働省は、マイナンバーカードを健康保険証として使える機能の利用申し込み受付を2020年8月7日(金)に開始しました。
サービス開始は、2021年3月からを予定しています。
今回は、健康保険証として利用できるマイナンバーカードのお得な情報をご紹介します。

目次
健康保険証として利用
厚生労働省は、マイナンバーカードを利用して健康保険証の代わりに使えるサービスを2021年3月に提供開始予定としています。
健康保険証として利用することで、どんなことが便利になるのかについてご紹介します。
メリット(1) 通院が便利に
【受付が自動化】
病院や薬局などで顔認証付きカードリーダーが設置されていれば、顔認証で本人確認と保険証確認をまとめて受付が自動で行えるようになります。
本人確認は、数字4桁の暗証番号の入力でも可能です。
【データに基づく診療・薬の処方】
過去に処方された薬や特定健診の結果の情報が連携され、医師や薬剤師などがそれらの情報を患者が口頭で説明しなくても把握できます。
自分の体についてのデータを見たうえで診察・薬の処方をしてもらえることで、より良い医療が受けられます。
また、旅行先や災害時でも、薬の情報等が連携されるのは安心です。
【窓口での限度額を超える医療費の一時支払いが不要】
マイナンバーカードで情報連携するため、限度額適用認定証を申請する必要がありません。
メリット(2) 結婚・転勤などのライフイベント後の通院などが楽
転職や結婚した場合、すぐに健康保険証が手元になく困った経験ありませんか。
そんな時に受診が必要となると、一時的とはいえ全額負担はなかなか厳しいです。
しかし、新しい保険証へ手続き済であれば、健康保険証が未発行であっても、マイナンバーカードで受診可能です。
医療費は、自己負担額のみの支払いなので、全額負担せずうれしいです。
メリット(3) 自分の体の健康管理が一目で分かる
薬や特定健診の情報が、マイナポータルにて閲覧できるため、いつ・どこの病院で、どんな薬を処方されたか、分からなくなってしまうことがありません。
特定健診情報等、自分の体にかかわる知っておくべき情報を、いつでもどこでも確認できるので、これまでのように書類の保管等が不要になります。
メリット(4) 確定申告が楽になる
医療費控除を受ける場合、過去1年分の医療費の領収書を管理するのが大変ではありませんでしたか。
これからは、医療費の領収書を管理しなくとも、マイナポータルで医療費情報を管理できます。
また、マイナポータルからe-Taxに連携し、確定申告が簡単になり、オンラインで完結します。
利用申し込み方法

利用申し込みの手順です。
1. ブラウザーで「マイナポータル」と検索し、マイナポータルへアクセスする。
2. 「健康保険証利用の申込」の「利用の申し込み」をクリック。
3. 利用規約等を確認して、同意する。
4. マイナンバーカードを読み取る。
5. 数字4桁の暗証番号を入力し、マイナンバーカードをスマホにぴったりと当てて、読み取り開始ボタンを押す。
すごく簡単にできますので、ぜひチャレンジしてください。
子供も利用可能
子供等、本人が窓口で本人確認を行うことが難しい場合には、親等の代理人が子供等のマイナンバーカードをカードリーダーに置き、暗証番号を入力することで、本人確認を行うことができます。
利用申し込みは8/7から
今後もマイナンバーカードで便利になる機能がどんどん充実していきそうです。
マイナポイントの申込に加えて、健康保険証の利用申込も可能です。
利用開始は少し先ですが、一緒に申込みされるいい機会になるかもしれません。(執筆者:社会保険労務士 望月 葵)