10、11月は株主優待の権利確定を迎える銘柄が少ない月です。
そのような中でも今回は、東証1部で自己資本比率50%以上、株価25万円以下(執筆時)の3銘柄を紹介します。
目次
自己資本比率とは、自己資本比率50%以上とは
自己資本比率とは、会社経営の安全性を表す指標のことです。
自己資本とは返済しなくてもよい自社の資本を指しますが、金融機関などからの借入金が増えるとそれに伴って自己資本比率も変化します。
たとえば、設備投資のために新たな借入金が発生した場合には自己資本比率は一時的に下がります。
また、自己資本比率は業種によって多少のばらつきがありますので、同じ業種内で比較することをおすすめします。
なお、業種を問わず、
と言われています。
今回紹介する自己資本比率50%以上の3銘柄は、最新の会社四季報に掲載されている財務状況を参考にしています。
1. 萩原工業 (7856)

岡山県倉敷市に本社のある東証1部上場企業は現在4社あり、そのうちの1社が「萩原工業 (7856)」です。
レジャーや農作業時に使用するブルーシートを始め、透明シートや防音クロス、粘着テープや土のう袋などあらゆる種類の樹脂繊維製品の製造販売を行っています。
また、今年6月には「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれています。
これは、世界のニッチ分野で勝ち抜いている企業や世界中で必要とされる素材などの事業を取り扱う優秀な企業を経済産業省が選定するものです。
すでに中国・インドネシア・タイに拠点を構えていますが、コロナ禍を乗り越えた先のグローバルな展開が気になります。
株主優待

株主優待品は100株で、
・ 自社製品のレジャーシート
・ クオカード1,000円分
のうちの、どれか1つを選べます。
2. Hamee (3134)

「Hamee (3134)」は、スマートフォンやモバイルのアクセサリー販売を始め、ネットショップ運営サービスシステムの提供などを中心に展開している企業です。
特に、複数のネットショップの在庫や受注の管理を一元化するシステム「ネクストエンジン」は定評があり、契約企業が増加しています。
また、Hameeは今年の8月に「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」に選ばれました。
デジタル技術を使って、ビジネスモデルそのものの変革にチャレンジし、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を経済産業省と東京証券取引所が共同で選定するものです。
現在は、ITベンチャー企業に投資をする投資事業も行っていますので、今後の事業の広がりにも注目です。
株主優待

株主優待品は100株で
・ ネクストエンジン利用時に割引になる1,500円分のクーポン
のどちらかを選べます。
3. 株式会社マネジメントソリューションズ (7033)

「株式会社マネジメントソリューションズ (7033)」は、マネジメント専門会社です。
一般的に企業内でのプロジェクトの進行役はプロジェクトマネジャー(PM)と呼ばれますが、それを補佐するのがPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)です。
株式会社マネジメントソリューションズはPMO業務を中心に事業展開し、一部上場企業などにも利用されています。
最近では、タレントのDAIGOさんが出演したテレビCM(関東圏で放映)「PMOってなんなんだ?」が話題になりました。
株主優待

株主優待品は100株で、大吟醸酒や魚介の旨味干しなど数種類の商品の中から1つ選びます。
マネジメントソリューションズ・プレミアム優待倶楽部のサイト上で株主優待品を選ぶことができますので、大変便利です。
株主購入時には各企業のホームページで確認
なお、株主優待品は直前に変更されることもあります。
株式購入の際には、優待品の内容等、各企業のホームページで再度の確認をおすすめします。(執筆者:AFP 大川 真理子)