LINEは、2020年3月末時点でのアクティブユーザー数が8,400万人超と、日本国民の8割以上に利用されているサービスです。
日常生活において欠かせないLINEを使って、保険金を請求できる保険会社が増えてきました。
今回は、LINEで保険金を請求できる事例をご紹介します。

目次
損保ジャパンはLINEで保険金請求すると最短30分で手続き完了
損保ジャパンは、2018年10月からLINEによる保険金の請求サービスを開始しています。
2019年1月には、保険金の請求サービスの対象となる保険を以下に拡大させました。
・ 自動車保険
・ 火災新種保険
・ 傷害保険
従来は保険金の請求から損害の確認、支払いまで2~3週間かかっていました。
しかしLINEの請求サービスが導入されたことで、請求から支払い手続きの完了まで最短30分で完結するようになりました。
また、チャットシステムを活用した自動応答機能により、時間外も対応してくれるため、24時間365日、保険金を請求できます。

スムーズな請求と災害時に役立つ機能を搭載
保険金を請求する際は、必要な書類を記入してそろえなければならないため、契約者にとって時間や手間がかかるのが難点です。
そこで損保ジャパンのLINEによる保険金請求サービスには、スムーズに保険金を請求できるような機能が搭載されています。
例えば自動車保険の加入者は、「おくるま撮影サポート」を利用すると、事故車の状況を簡単に撮影が可能です。

自動車保険の保険金を請求する際は、車の損害状況を写真で撮影しなければなりません。
「おくるま撮影サポートサービス」では、チャットルーム上でカメラが起動し画面に撮影方法が表示されるため、誰でも簡単に車の状態を撮影できます。
また火災保険と傷害保険の加入者は、「保険金情報入力フォームサービス」により振込先の口座情報や入院・通院の情報を入力すると、チャット上で保険金の請求を完結できます。
加えて災害発生時に、被災地区に居住する契約者に対して、事故連絡の案内や災害時に役立つ情報を配信する「大規模自然災害時メッセージ配信サービス」を搭載しています。
電話のつながりにくい状態でも、事故の連絡や情報の収集が可能です。
生命保険もLINEによる保険金の請求に対応
SOMPOひまわり生命は、2020年3月30日より生命保険会社としては初となる、LINE公式アカウントからの給付金請求に対応しました。
SOMPOひまわり生命のLINE給付金請求では、条件を満たせば領収書の画像を添付して請求内容を入力すると、最短1日で給付金の請求手続きが完了します。
同社では、電話で給付金を請求した場合、給付金の受付完了までに7日ほどかかっていました。
LINE給付金請求により、給付金の請求期間が4~6日ほど期間が短縮され、より短期間で、契約者や受取人のもとに給付金が支払われるようになりました。
請求方法も保険選びの基準の1つに
保険を選ぶとき、多くの方が毎月の保険料や保障内容を比較します。
確かに保険料や保障内容は、保険選びにおいて大事なポイントでしょう。
そこで、保険においてもっとも重要な局面である保険金の請求方法も保険選びの基準の1つに加えてみてはいかがでしょうか。
保険金の請求しやすさも選ぶときの判断要素に加えることで、不測の事態が起こった際に保険金や給付金をスムーズに請求して受け取りやすい保険を選べるでしょう。(執筆者:品木 彰)