先週は、権利落ちで織り込んでいた下げ分がどのように影響するか注目としていましたが、即日下げを解消し、さらに反発を作り直近高値を更新したことで更なる上値追いを示唆する形となりました。
高値更新の翌日に押すパターンが今回も実現するか、水曜日に見極めでしたが、結果としてはパターン通り押す流れとなり大きな陰線で節目を割り込み下への加速の可能性を作りましたが、翌日に東証のシステムが作動せず終日売買停止という波乱が起きました。
その翌日は米国の反発で上げて始まるも徐々に上げ幅縮小し後場に入るとマイナス圏に入って下げ幅拡大となり、その後米国大統領のコロナ陽性のニュースが流れて大き目な陰線で引けました。
終値で節目とみていた9月9日から10日の窓は埋めたものの、直近の安値である9月24日の安値を終値では埋めきれず明確な切り下げとならない状態で週末入りとなっており、前週同様に調整入りを明確に出来ないままの週末入りとなりました。
ファンダメンタル的に見ると、トランプ大統領のコロナ陽性に関しては、近辺の主要人物がコロナ感染となっていないことと、雇用統計は思ったよりいい数値が出ていることで下げ渋りの雰囲気で米国の市場が空いています。
金曜の下げに関してはトランプ大統領絡みであるものの、夜になって出てきている情報を踏まえると一時的なものの可能性を感じます。
目次
トランプショック vs 衆院解散
それに対して日本においてはここ数週間続く衆議院の解散総選挙の有無に関しての観測によってなかなか売り込まれず下げたら買われる動きが今回も継続が想定され、トランプコロナショックと衆院解散との綱引きが、どちらの影響力が強いかという展開が想定され一時的なものとしばらく意識が続くものとなるので軍配は、衆院解散かなとも想定されます。
土曜日に引けた米国の動きを見ると、下げたものの日本の場中のダウ先物の500ドルオーバーの下げに比べて下げ幅縮小し134ドル下げまで値を戻しました。
CME日経先物を見ても月曜日は上げて迎えそうです。
この反発しての寄り付きから陽線を引くか陰線を引くかで今週の動きに変化をもたらすことが考えられますが、現状では金曜引けの位置近辺がミニBOXの下限到達というのが現状の見立てというのが事実関係なのでメインの考えとしては、反発を想定すべきかと考えます。
目先は、25日線を速やかに奪回できるかが注目となり、反発しても25日線の奪回や先週高値に到達できないという事になれば切り下げという展開になり、先々に対して下げの加速の起点が金曜日だったという風な見立てとなる日が来るかなと考えます。
現状分析
5日線
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向きを小刻みに変えて膠着感という雰囲気です。位置も週末まで下を維持しました。
25日線
向きを下へと変えました。今週から1.2週間の動きが重要であると考えます。
位置も上から下へと大きめな陰線で割り込んでいます。トレンドに変化が生じてる可能性は否めないと考えます。
75日線
前週と変わらず鈍角な上向きを維持しており位置も上を維持しています。
週末の足型は、大き目な陰線となるも上下に髭を作り迷いが見受けられます。
ただ、弱いという事は前提ですが下げ幅縮小しているところが、反発の可能性を見え隠れさせている週末であると考えます。
トレンドライン
切上がりのラインは割り込みすべての切上がりが機能していないという状況です。
そして横軸のトレンドラインとして9月9日から10日の窓の下限で9月1日24日の安値のラインも多少割り込んでいるもののまだ機能しているように見受けます。
上に関しては、9月29日30日の高値を結んだ切下がりのラインを意識しつつ上抜けたときは9月29日の高値の横軸を意識してその上は高値を結んだラインが意識されます。
テクニカル指標
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一目均衡表
雲上限を意識する所まで押してきました。雲との位置関係に注目です。
ボリンジャーバンド
向きとしては横向きを維持しつつ拡大に向かうか今後の動きで見極めとなっています。
スローストキャスト
2本のラインが上げきらずデットクロスとなったことで弱さが出ておりやはりこちらも切り上げ型に陰りが出たことを示しております。
下抜けに向かう可能性を高めた動きをしているように見受けます。
総合判断
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総合判断としては、上か下か迷う状況ですが、
テクニカル指標はトレンドの崩れを示しているように見受けます。
すぐ、下落という考えではないと考えるものの切り上げは終焉してきたかなと考えられる状況です。
確定判断するには材料不足ですが、細かい動きにより今後、下降入りとなるか、BOX維持となるかの判断となりそうです。
今週も大きく動きましたが、一つ一つの動きをチャックして見極めていきましょう。(執筆者:城 晶子)