資産管理アプリで有名なものは「Money Forward ME」、「Moneytree」などでしょうか。
自分の利用している金融機関やクレジットカード、ポイントなどを一括登録できるうえに家計簿管理機能もあるので非常に便利なアプリです。
ただし、無料版の場合には広告が入ったり、機能に制限があったりとやや使いづらいところもあります。
ところが、今回紹介する「おかねのコンパス」も資産管理アプリですが、無料アプリとは思えないほど機能が充実しています。
筆者はMoney Forward MEを利用していましたが、おかねのコンパスに乗り換えました。
Money Forward MEの無料版は連携できる金融機関数10社と制限されていたためです。
ここでは、「おかねのコンパス」と「Money Forward ME」を比較していきます。
目次
「おかねのコンパス」とは

「おかねのコンパス」は、マネーフォワードとマネーコンパス・ジャパンが共同開発したアプリです。
金融資産の一括管理に加えて、家計管理機能や保険・年金管理もできます。
また、セキュリティ基準や対策はマネーフォワードと同等レベルです。
現在は、iOS版、Android版ともにリリースされていて利用料は無料です。
「おかねのコンパス」のメリット
「おかねのコンパス」を利用していて感じるメリット・デメリットを3つずつ紹介します。
メリット1. 登録金融機関数に制限がない
「おかねのコンパス」は、登録金融機関数に制限がありません。
「Money Forward ME」の場合、無料プランでの登録金融機関数は10社までです。
有料プランにしなければ登録する金融機関の数が限られてしまいます。
しかし、「おかねのコンパス」は無料アプリにも拘らず、連携金融機関をいくつでも登録できます。
メリット2. 一括更新できる
「Money Forward ME」では金融機関の残高更新を1つ1つしなければなりません。
登録金融機関数が多いと、更新の手間がかかってしまいます。
「Money Forward ME」で金融機関の更新ボタンをポチポチとタップしなければならないことも気になっていました。
一方、「おかねのコンパス」では一括更新ができます。
メリット3. 年金受給額を試算できる
「おかねのコンパス」では、将来受け取る年金を試算できます。
「ねんきんネット」と連携させるか、「ねんきん定期便」の写真を撮るかで、自分の年金額を試算できます。
さらに、「老後を楽しむために月にいくら必要だと思いますか」という質問に回答し金額を入力すると、公的年金では不足する金額も算出してくれます。
アプリ内からFPに試算運用の相談もできます。
資産管理ばかりではなく、年金試算や運用相談まで可能なのは「おかねのコンパス」特有の機能です。

「おかねのコンパス」のデメリット
次にデメリットを挙げていきます。
デメリット1. iPhoneではウィジェットを出せない
「Money Forward ME」(iPhone版)はウィジェットを設定できるのでホーム画面からすぐにアプリの見たい画面へと遷移できますが、「おかねのコンパス」はウィジェットを使えません。
ウィジェットの便利さに慣れてしまっていると、ウィジェットを使えないのを不便に感じるかもしれません。
ウィジェットを使えないのは仕方ないと割り切っていますが、今後のアップデートに期待したいところです。
デメリット2. 家計簿に手動入力がない
「おかねのコンパス」にも家計簿機能はありますが、登録金融機関(クレジットカード含む)の入出金のみの記録です。
レシート撮影や手動入力機能はありません。
日々の家計管理をアプリでしている人には物足りなく感じることでしょう。
デメリット3. ソーシャルレンディングなどは連携できない
残念ながら「おかねのコンパス」はソーシャルレンディングとは連携できないため、ソーシャルレンディングを利用している場合には「おかねのコンパス」にまとめられません。
ソーシャルレンディングを利用する人は年々増えています。ソーシャルレンディング連携についても対応を期待したいところです。
資産管理や家計簿管理アプリを導入して家計を「見える化」するだけで、貯金額が増えたという声も聞きます。
アプリをうまく使用して、賢くお金を貯めましょう。(執筆者:元証券ウーマン 安田 小夏)