小学生の子どもの成績やテストの点が気になったとき、一般的には学習塾への通塾を考える人も多いと思います。
2018年に文部科学省が実施した『子供の学習費調査』によれば公立小学校の通塾率は37.8%で、小学生で塾に通っている子は意外と多い印象です。
しかし、実際に塾に通うと、学校での学習を補習する学習塾でも年間10~20万円の出費が見込まれ、季節講習も加えたらさらに出費がかさみます。
もし6年間通えば計60~120万円にもなりますし、お子様が2人、3人となればさらに大きな出費になります。
先程のデータで、中学になると通塾率は68.9%(公立中学校の場合)にも上ります。
中学では塾が必要になる子どもが多くなるので、小学生のうちは塾代をかけない勉強を進めて節約するのも一案です。
今回は学習塾には通わずに、小学2年から実践しているわが家のテストの得点アップ対策を紹介します。
目次
優先すべきは教科書準拠の問題集

家庭学習のみで子どものテストの成績アップをさせたい、という人にまず用意していただきたいものがあります。
教科ごとに教科書準拠の問題集
・ 教科書ワーク(文理)
・ 教科書ぴったりトレーニング(新興出版社)
のどちらかです。
各教科とも学校の教科書に準拠した問題集が出ていますので、学校で使っている教科書の出版社名を確認してから購入します。
ある程度の規模の本屋であればどちらも置いてあります。
筆者の子どもは、学年ごとに問題集を替えて両方使ってみましたが、最近は『教科書ぴったりトレーニング』を選んでいます。
筆者の意見では、基礎を固めたい子どもには『教科書ワーク』、成績上位を狙いたい子どもには『教科書ぴったりトレーニング』が向いているように思います。
『教科書ワーク』、『教科書ぴったりトレーニング』とも、2020年に新学習指導要領での教育スタートしたのを機にリニューアルしました。
学校の学習進度
筆者の子供の学校は、毎週末に子どもが次週の学校での日課を持ち帰ります。
それを今の学習の進度、テスト日程を把握する基本にしています。
日課表の有無は学校により違いがあると思うので、ご家庭で判断基準を設定するといいと思います。
日程表があればテストの予告があればマーカーなどで目立たせるなどして、テストの前までに該当単元のページを終わらせるように心がけます。
低学年ではテストの予告がないこともあるので、いつテストがあってもいいように、授業進度に沿って家での学習を進めておきましょう。
日頃の学習
進度とテスト日程に沿って教科書準拠の問題集を進めます。
完璧を目指すなら問題集をコピーして同じ問題に2度取り組む子もいるそうです。
筆者の子どもの場合、教科書準拠の問題集を学校の進度に合わせて取り組み始めてから、テストの得点がアップし、満点もしくは95点といった高得点ばかりになりました。
小さなご褒美でやる気アップ
わが家では、日々の勉強とテストにも真剣に取り組んでもらうために、ちょっとした「ごほうび」を用意しています。
学校で受ける単元別のテストには通常両面に問題があり、裏表それぞれに点数が付きます。
満点を片面取ったら1ポイントとして、4ポイント貯まったごとに、「ごほうび」をあげるルールを作りました。
もらえるものは欲しかった漫画とか、好きなスイーツとか、ちょっとしたものですが、子どもにとっては大きな励みになったようです。
子どもが学習にきちんと取り組んだり、テストで目標を達成したりしたときに、十分に誉めてあげるのはもちろんですが、ちょっとしたモチベーションを用意することも大きな効果があると実感しました。
「ごほうび」作戦は、特に低学年の子どもに勉強の習慣をつけるのにもおすすめできます。
うまく勉強の習慣がつけば、「勉強する → テストの点が上がる → 自信がつく」といういいサイクルができあがるように思います。
小学校低学年からの計算、漢字
中学以降を見据えた学力の基礎固めに必須なのが計算と漢字です。
筆者の子どもも教科書準拠の問題集以外に、計算、漢字についてはもう1冊ずつドリルをやっていくことにしました。
漢字は学校で教科書に合わせてミニテストがあります。
教科書の進度に合わせて漢字が練習できるドリルだと、学校で行われる漢字のミニテストの点を上げる対策にもなります。
算数のドリルは書店に並んでいるものから、好みのものを選んで取り組むのでよいです。
子どもと一緒に行ったら、選ばせてあげるとさらにやる気がでます。
家庭学習での節約効果

・ 教科書ぴったりトレーニング国語小学2年(光村図書版) → 1,364円(税込)
・ 教科書ぴったりドリル漢字小学2年(光村図書版) → 924円(税込)
・ 教科書ぴったりトレーニング 小学2年 国語 教育出版版(教科書完全対応、オールカラー) → 1,364円(税込)
・ 日本一楽しい計算ドリル うんこ計算ドリル 小学2年生 ひき算 → 748円(税込)
上記4冊をそろえても、4,436円です。
学校と同時進行でいいので、1年間使えます。
塾費用はオープンにしている企業があまりないので、はっきりした金額はわかりませんが、格安の大手家庭教師で週1回で2教科1万円以上するので1年で12万円は必要です。
家庭で見る大変さとストレスは若干ありますが、それでもドリルを用意すれば年間11万円ほどの節約で、子どもの学習レベルはあがります。
・ 学校で恥ずかしくない点数を取る
・ 授業がわかならない
この2つが解決できればよいと考えているなら、学校の教科書にそったドリルで学習する方法で小学生の間は塾代を節約することもおすすめです。(執筆者:島川 渚)