「お金に無頓着」
このような悩みがあるときは、お小遣い制の導入をおすすめします。
低所得でも貯蓄ができている家庭では、お小遣い制である家庭が多く、節約や貯蓄またはマイホームの購入など大きな目標があるならば、お小遣い制にしてやりくりをすることは、とても有効な手段です。
ここでは導入するにあたってのルール決めのコツや、注意する点などをお話しします。
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目次
夫婦でお小遣いを持つメリット
お小遣いを持つメリットは、「自由に使えるお金を持っている」というところです。
お小遣いの範囲内で自分に必要な物を買ってくれれば、その分節約ができるというメリットも大きいです。
夫もしくは妻がお金に無頓着な場合は、お小遣いの範囲でお金を使ってもらった方が、結果的に節約になることがあります。
お小遣い制を導入したい理由を伝える
今までお小遣い制ではなかった人に導入の話を持ち込むと、嫌がられる可能性が高いです。
そのため、
「マイホームの購入資金のため」
など、理由を伝えると導入がしやすくなります。
お小遣い制に大切なルール決め

お小遣い制にするにあたり大切なことは、ルールを決めておくことです。
初めに漠然とお小遣いの金額を決めたり、お小遣いから出す内容を話さずにいたりすると、後からトラブルの原因になることがあります。
そのため、始める時は以下の内容を話し合っておくことをおすすめします。
どの内容をお小遣いとするか
お小遣い制にするにしても、どの範囲をお小遣いで出費するようにしたらいいのでしょうか。
この感覚は夫婦であっても違いがあります。
そのため、どの範囲までお小遣いから出すのかを話し合っておきましょう。
また、内容を簡単に決めておくと、金額が決めやすくなります。
まず、お小遣いから出す内容としては、昼食代・タバコなどのし好品・趣味についての出費(コミックスの購入やパチンコ代など)は定番です。
「コンビニエンスストアで買えるような商品や金額の物」をイメージすると、考えやすいでしょう。
しかし、次の内容については、お小遣いから出す内容とするのかを話し合っておきましょう。
・ 飲み会の費用
・ 洋服
・ 化粧品など
これらについては、お小遣いから出すか、別にするかは家庭によって違う場合が多いです。
例えば、仕事で外食や飲み会が多い人は、それらの費用も含めた金額が必要になります。
しかし、3か月に1回くらいの割合でしか飲み会がない人は、お小遣いとは別にして、飲み会の費用を家計から出すという家庭もあります。
洋服や化粧品の購入は、オシャレに関心のない男性から見ると「趣味」と捉える人もいます。
このように、お小遣いで支払う範囲は人によって微妙な違いがあるため、ある程度の内容は決めておくことをおすすめします。
金額は夫婦で話し合う
お小遣いの金額は、必ず夫婦で話し合って決めましょう。
ちなみに、相手が金額に強い不満を言う場合は、無理に押し切るのは止めておきましょう。
なぜなら、相手が「この金額では絶対に無理」と言っているのを押しつけても、続かないからです。
まずは、話し合った内容に合った金額を提示し、相手の承諾を得たら、「この金額で足りなかったら、また話し合ってみよう」という流れで、後からも金額の変更の話ができるように一言添えておきましょう。
このようにすると、お小遣い制に前向きではない人にも、導入がしやすくなります。
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クレジット払いのルール
お小遣い制に起こりやすいトラブルとして、クレジットカードの使用があります。
お小遣いでは足りないからとクレジットカードを使用し、つい使い過ぎてしまうのです。
もともとお小遣い制は節約のために導入したのだから、足りないからとカードを使用していては、導入の意味がなくなってしまいます。
カードは使う頻度が高いと予想外の出費になりやすいです。
お小遣いが足りないからと、カードを使うのではなく、まずは話してほしいことを伝えておきましょう。
高額な物が欲しい時
時にはお小遣いだけでは買えないような、高額な物が欲しいことがあります。
本当はお小遣いを貯めて買って欲しい所ですが、それでは厳しい場合もあるでしょう。
そのような物の購入を相談された時は、話を聞かずに拒否すると、次から言わなくなることや、コッソリとカードで購入してしまうことがあります。
そのため、まずは相手の話を聞き、家計の状況によっては購入を検討してみましょう。
欲しい物が手に入ると、働くモチベーションにつながることや、なにより本人が喜びます。
むやみにカードは使わないこと
お小遣い制を取り入れたいと話すときは、まず導入の理由を伝えて協力をしてもらえるように話しましょう。
始める時はお小遣いで支払う範囲を簡単でも決めておき、その内容に合わせて金額を考えると続けやすくなります。
お小遣いが足りない時や高額な物が欲しい時は話すように伝え、むやみにクレジットカードを使用することは控えるように話しましょう。(執筆者:藤代 聖子)