「Go To トラベル」は、皆さん利用しましたか。
旅行をすると補助を受けられる事業で、利用済みの筆者としては「なんだかんだ言ってもお得」だという実感があります。
ところが、そのお得に若干の陰りが見え始めているようなので、対策とともに紹介しましょう。
執筆当時に発表されている内容です。
目次
「Go To トラベル」とは

「Go To トラベル」とは、コロナの影響で苦しんでいる旅行代理店や宿泊施設などを支援する目的で国が実施している事業です。
旅行代金の1/2を支援する内容で、宿泊を伴う旅行で1人1泊2万円、日帰りでは1万円が上限です。

1/2の支援は、35%分の割引と15%分の地域共通クーポンからなる2本立てです。
支援額の70%を旅行代金割引、30%を地域共通クーポンで分け合うという形で、1人4万円の宿泊付き旅行の場合、
・ 旅行代金割引:1万4,000円(2万円の70%分)
・ 地域共通クーポン:6,000円(2万円の30%分)
ということになります。
旅行代金の35%を割引

大手旅行予約サイトや旅行代理店、対象の宿泊施設を利用して旅行すると旅行代金の35%の支援を受けられ、しかも泊数や利用回数に制限はありません。
筆者も10月2・3日に、楽天トラベル経由で「ルートイン秩父」を利用しました。
2名ツインで1万4,600円でしたが、35%分の5,110円が引かれて実際の請求額は9,490円です。
旅行代金の15%分の地域共通クーポンをもらえる

また、10月1日以降の出発からは旅行代金の15%分の地域共通クーポンがもらえるようになりました。
紙クーポン・電子クーポンの2種類があり、ポスターの貼ってある対象施設でクーポンを利用できます。
1万4,600円の15%は2,190円ですが、500円未満の端数は切り捨て(500円以上の端数は切り上げ)のため、もらえたクーポンは2,000円分です。
筆者はチェックイン時に紙クーポンを受け取り、「秩父地場産センター物産館」で無事に利用できました。
「旅行代金の35%割引」の条件変更が相次ぐ

ところが、次のように「旅行代金の35%割引」の条件変更が相次いでいます(10月11日現在)。
・ じゃらん、一休.com、Yahoo!トラベル:割引上限を1人1泊3,500円に引き下げ
・ 楽天トラベル:1会員につき1回(1部屋)まで
・ JR東海ツアーズ:京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県・兵庫県および四国4県の販売終了
・ dトラベル、Relux:販売終了
各旅行会社に割り当てられた給付額が上限に近づきつつあるためで、Go Toトラベルで高額割引を受けられる高級宿泊施設が中心の「Relux」などは、早々に上限に達したようです。
政府の予算追加によりひとまず元の条件に戻るようですが、追加がなくなり予算が底をつけば、割引額削減や回数制限などの条件変更はありうるでしょう。
最大50%お得にするには
そのような状況で、「旅行代金の35%割引」と「15%分の地域共通クーポン」で合計最大50%お得にするには、どうすればよいのでしょうか。
方法1. 給付額の上限に達していない旅行会社を利用
多くの人が利用する予約サイトでは給付額の上限に達するのも早いですが、次の予約サイトではまだ余裕があります(10月11日現在)。
・ るるぶトラベル
・ エクスペディア
・ Agoda
・ JTB
・ 近畿日本ツーリスト
・ H.I.S.
・ 日本旅行
旅行代理店のサイトは、比較的余裕がありそうですね。
方法2. 宿泊施設に直接予約する

もう1つは、宿泊施設に直接予約する方法です。
アパホテルでは「アパ直」から予約をすると「旅行代金の35%割引」と「15%分の地域共通クーポン」で合計最大50%お得になるだけでなく、10%分のアパポイントも還元されます。
「東横イン」でも直接予約でGo To トラベルの恩恵を受けられます。
ただし、宿泊施設によっては対象外のプランもあるうえに、そもそもGo To トラベルに参加していない宿泊施設もあるので確認が必要です。
Go To トラベルは早い者勝ち 思い立ったら早めの予約
Go To トラベルが始まって1か月ちょっとしか経過していませんが、早くも給付額の上限に達するところが出てきました。
そうなると恩恵を最大限受けられないので、出発日はともかくとして早めの予約が重要です。
最新情報を確認して、Go To トラベルを満額で実施している旅行会社を探して宿に直接予約を入れるなどの対応を検討しましょう。(執筆者:角野 達仁)