先週は、週明け押して始まるも高値圏で張り付いたように日柄調整的な動きで小幅なレンジでもみ合いし、気にして来た10月7日から8日の窓の入り口をサポートとして踏ん張る雰囲気を出すものの週後半に窓入りしました。
週末には引けで窓埋めしたことで下への加速の雰囲気を考えられる状況を作るも、25日線をサポートラインとしているようにも見受けられるので、窓埋めから下げ加速となるかは現状微妙のまま週末入りという展開となりました。
先週の月曜から水曜まで踏ん張り2万3,500円近辺をネックラインとした超ミニダブルトップが作られたように見受けられ、木曜日の押しでそのネックラインを割り込んだように見受けられるところから、窓に突入し窓埋めするという流れとなっている部分からは、切り上げている現実はあるものの2万3,000円までの押しは想定され、高値切り上げと安値切り下げとなりそうとも見受けられます。
主体別売買動向の外国人の4週売り越しから、大幅買い越しに回っていたことがわかりました。
目次
今週の注目ポイント
先週の押しは外国人の動向がどう変化しているのかも今週の注目すべきポイントとなりそうです。
ファンダメンタル的に世界経済は、どうしても米国の大統領選の行方を見て動くと考えられ、なかなか動ききれない状況にあるものの、ここに来て欧州のコロナの感染拡大が春以上になっていることから再度ロックダウンの可能性を出し始めています。
日本国内に目を向けると今週の後半には日本国内の決算発表が始まりますが、本格的な内容が出てくるのは来週からになると考えます。
ここでマーケットが決算発表にどう反応するのか、先の選挙の行方を見て様子見となるのか、ここ2週間が大事となりそうです。
現状分析
5日線
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5日線
向きとしては上向きから始まるも水曜日に向きを変えて週末は下向きのまま引けています。
位置としては、木曜日に終値ベースで割り込み週末は5日線が上値抵抗線となる位置取りとなっています。
25日線
上向きを維持しておりそのまま上を向いたまま週末入りとなりました。
位置としては、7営業日ぶりに25日線に触れて週末入りとなりました。このまま25日線をサポートラインとしきれるかを見極めていきたいと思います。
75日線
変わらず上向きで上に乖離した位置取りとなっています。
週末の足型では、特に方向感を示すものではないと見受けるものの、上下に髭を出した陰線という事で迷いを示すコマという見立ても出来るかなと考えます。
トレンドライン
10月7日から8日の窓の下限の横軸が、抵抗線として機能していると見受けます。
上値抵抗線
10月9日と13日の高値を結んだ切下がりのラインを気にしてみたいと思います。
上抜けたときは10月9日の高値の横軸がSQ値と重なっており強い抵抗線となると考えられます。
テクニカル指標
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一目均衡表
転換線は割り込んだものの基準線をサポートラインとして雲も下に置いていることから強さは維持できていると考えます。
そろそろ動きが出るかもという日柄も見え隠れしています。
ボリンジャーバンド
バンドが収斂を開始したように見受けます。
この収斂が波打ちの一環なのかこの後のトレンド発生の前触れなのかはここから1週間程度で答えが出ると考えます。
スローストキャスト
では、2本のラインが下りてくる過程の中で下げ止まりそうな雰囲気を出しましたが、結果的には下まで降りてきたと考えられます。
今後どの位置でのゴールデンクロスとなるか、その後の動きも注目していきたいと思います。
総合判断
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総合判断としては、非常に判断が難しい状態が続いており2週続けて東証の売買代金が2兆円割れ日が増えていることで方向感を出し切れず、さらに日銀の買い入れがあることで
一層膠着感をつかめているという事が否めません。
この状況はあと1週間から2週間は続く可能性があることを踏まえたうえで、いつ大きく上下に振れても出遅れないように準備はしていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)