保存性が高く、通年で価格が安定している玉ねぎは、11月が底値になることが多くあります。
もちろんその年の気候や収穫量に影響は受け変動をしますが、最も高くなる2月に比べて11月は約50%安くなることもあります。
食卓に積極的に玉ねぎを取り入れて、食費節約につなげたいところです。
そこで今回は良い玉ねぎの選び方、保存法をお伝えします。
そして家で作りのハードルが高いと思われがちなアメ色玉ねぎの短時間で簡単にできる作り方とアレンジレシピも紹介します。
記事中の材料費は筆者が作った際にかかった価格です。

目次
玉ねぎの選び方
良い玉ねぎを選ぶことができれば、美味しく食べられるだけでなく保存性も高く、ムダにしないですみます。
スーパーや八百屋で同じように並べられている玉ねぎですが、少し気をつけて見てみてください。
・ 表面に光沢がある
・ 根の直径が小さい
・ ずっしりとした重みがある
・ 上部がフカフカしている、柔らかいものは避ける
ちなみに玉ねぎは放っておくと葉が出ることがあります。
「玉ねぎの葉」という食材もあるので食べても問題になりません。
しかしいわゆる玉ねぎの部分を栄養源にして葉は成長するので、玉ねぎ部分の味は落ちます。
美味しく食べ切れるだけしか買わない、ということも節約において大切です。
玉ねぎの保存方法
玉ねぎはさまざまな方法で保存が可能です。
料理に合った保存をして、美味しくムダのないようにしましょう。
玉ねぎを丸ごと保存する
丸ごとであれば常温保存が可能です。
通気性のよい冷暗所に置くとよいでしょう。
段ボール箱であれば蓋を開けておく、かごやネットなら吊るしたり、床に置くときは下に新聞をひいたりすると通気性が保たれます。
時期にもよりますが保存期間は1~2か月です。
玉ねぎを切って保存する
使いかけのものや、みじん切り、くし切りと用途に合わせて切ってから保存する場合は冷蔵保存が最適。
空気や水分が入らないようピッチリとラップで包み冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存期間は3~5日です。
玉ねぎの冷凍保存について
玉ねぎを生のまま冷凍した後、解凍すると水分が出て柔らかくなります。
煮物やハンバーグなどに混ぜ込むにはよいのですが、サラダや炒め物には向きません。
用途に合わせて冷凍保存してください。
保存期間は1か月です。
アメ色玉ねぎの時短レシピ
アメ色玉ねぎというとプロが使う、作るのに時間がかかるもの、というイメージがあるかもしれません。
しかし電子レンジを使うと調理時間20分で作れます。
冷凍保存ができるので、玉ねぎが安いこの時期にまとめて作っておくのがオススメです。
できあがりは材料の1/3程度の重さとカサになります。

材料と下準備
【材料(285円/およそ300g)】
玉ねぎ:5コ
油:大さじ1
【下準備】
玉ねぎを繊維を断つように薄切りにする
作り方
1. 耐熱ボウルに玉ねぎを入れ、ふんわりとラップをし、電子レンジ600w6分加熱する。
2. フライパンに油と玉ねぎを入れ強火で炒める。
3. こげつきそうになったら少量の水を入れ、こげを溶き玉ねぎに吸わせる。好みの色になるまで炒める。
アメ色玉ねぎアレンジアイディア
アメ色玉ねぎを使うのはカレーやハンバーグだけではなく、スープやソース、トーストの具にもなります。
しかもアメ色玉ねぎは調理済み食材なので調理時間の短縮にもなります。
アメ色玉ねぎのアレンジアイディアを紹介します。
オニオングラタンスープ(118円/1人分)

アメ色玉ねぎと顆粒洋風スープの素と水を火にかけて味を整えます。
仕上げにチーズトーストを乗せても美味しいですよ。
オニオンチーズトースト(177円/1人分)

食パンにバター、アメ色玉ねぎ、ピザ用チーズの順に広げ、トーストで焼きます。
シャリアピン風ソース(51円/1人分)

肉を焼いた後のフライパンにアメ色玉ねぎ、バター、水、塩、黒胡椒を入れ煮詰めます。
肉にかけても絡めても美味しいソースです。
11月に底値になる玉ねぎ
良い玉ねぎを選び、適切に保存することで美味しくムダなく食べることができます。
またアメ色玉ねぎにして冷凍保存するとことで、時短ができアレンジが広がります。
底値の玉ねぎをフル活用して食費節約に役立ててください。(執筆者:栄養士、管理栄養士 小原 水月)