今までは、投資というものは「元手となるお金を用意してからする」のが一般的な考え方でしたが、最近では「元手となるお金を使わずにできる投資」が人気のようです。
元手となるお金を使わずに一体どうやって投資をするのか、楽天とPayPayで投資をしてみた感想をもとに簡単に解説します。
目次
元手がなくてもできる「ポイント投資」の仕組とは
楽天、PayPayボーナス、dポイント、Tポイントなどのポイントは私たちの身近にあります。
このポイントをどう増やして、どう使っていくかというのは節約の大切なポイントです。
ただ単に使うだけではなくて、増やすことはできないものかと思っていた時に「ポイント投資」の存在を知りました。
投資とはもともと数十万円から数百万円以上お金に余裕がある人向けでしたが、ここ数年はNISAなどの少額投資の普及で「莫大な資産がなくても、お小遣い稼ぎや積み立てのように投資をしてみよう」という人が増えたのではないでしょうか。
そこに目を付けたのがポイントサービス各社のポイント投資です。基本的に1ポイントから、投資先に投資できます。
少額投資ですので、一気に莫大な資産を得るというようなことはありません。その反対に、ポイントが0になることはあってもマイナスにはなりません。
現金が減るわけではないので、投資の初心者やライトユーザーにはおすすめのシステムです。
楽天ポイント投資とは

楽天ポイントの運用には2つの方法があります。
「楽天証券で口座開設」:必要なら現金も投資に回せるもの
気軽に始めるのであれば「楽天ポイント運用」でしょう。100ポイントから、面倒な手続きなしですぐに始められます。
コースも「アクティブコース」と「バランスコース」の2つだけです。
・ ポイントの増減が激しい「アクティブコース」
・ ゆっくりと地道に増やし、あまり大きなマイナスがでにくい「バランスコース」
投資なので、どちらを選んでもマイナスになることはあります。
投資に慣れてきたらさらに「楽天証券」で口座を開設してさらなるチャレンジをしてみるのもよいかもしれません。
私の場合も数か月の間「楽天ポイント運用」をした後に、楽天証券でさらにポイントを稼ごうと口座を開設しました。
楽天証券では「株、投資信託、バイナリーオプション」に投資できます。
私は主に投資信託でポイント投資しています。楽天ポイントは1ポイント1円から利用可能です。ただし、投資信託の申込単位は各銘柄の最小申し込み単位です。
楽天投資信託のメリット
楽天投資信託のメリットは次の4つです。
・ たくさんの銘柄の中から自分の好きなところに投資できる
・ 500円分以上のポイント投資で、その月の楽天でのお買い物が+1倍になる
・ SPUでポイントを上乗せできるので、毎月500円分以上のポイント投資をする習慣がつく
・ iSPEEDというアプリでラクラク管理できる
楽天ポイント投資を1年半行った結果

2018年12月から開始して、トータルリターンは1,300円以上です。もちろんずっとプラスというわけではありません。
コロナ渦の最中であること、米大統領選挙があることなど、いろいろな世界情勢に影響されてマイナスを出すこともありますが、プラスが出るとてもうれしくなるものです。
「銘柄の人気ランキング」や「買い付けランキング」もあるので、たくさんの銘柄の中からどれを選択するのかを絞り込みやすくなっているのも楽天証券の特徴です。
これが初心者が投資をしようと思う際のハードルを下げてくれるのかもしれませんね。
「PayPayのボーナス運用」とは
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2020年4月にコロナ渦のなかで始まったのが「PayPayのボーナス運用」です。PayPayボーナスを使って疑似的に投資体験できるのがおもしろいと評判です。
長いことソフトバンクのスマホを使っていたので、「毎月貯まるPayPayボーナスをうまく増やせれば」という思いで始めました。
PayPayボーナス運用のメリット
1ポイントから投資可能です。「楽天ポイント投資」と違って、運用中の追加、引き出しはほぼリアルタイムでできます。
コースは「チャレンジ」と「スタンダード」の2つです。
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どちらのコースも「米国大型株500銘柄」の株価を基準にした時価総額加重平均型の指数「S&P 500」に連動しています。
チャレンジコースは「DIREXION S&P 500 3X(SPXL)」に連動
チャレンジコースはレバレッジが3倍になっている
のが特徴です。
プラスになるときもマイナスになるときも3倍なので、投資に回しているポイントの増減が激しいというハイリスクハイリターンのものです。
チャレンジコースは短期運用がメインとなるので、「DIREXION S&P 500 3X(SPXL)」の値をよく見て値が低い時に追加してプラスになると引き出す瞬時の判断力が必要です。
うまくいけば数日で数百円値が上がることもあります。
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無理のない範囲で投資する
ポイント投資と言えども、やっていることは投資活動です。無理のない範囲で投資しましょう。
「メリットを最大限に享受してポイントを常に稼ぐ」ことはほどんどありません。
投資をしている過程で、ポイントがマイナスになり続けることも少なくありません。
そのような時には落ち着いて、ほかの投資家のブログなどを参考にしながらもあなただけの戦略を立てていくことが重要です。
また、ポイント投資は、莫大なお金を投資に回すのものではありません。最初はプラス数円~プラス数十円です。
それでもチリツモで少しずつ増やしていくことは可能です。
月500円分の積み立てでも2年で大きなプラス
ポイント運用、ポイント投資をこれから始めてみようと考えている方も多いことでしょう。
月に500円分の積み立てであっても単純に貯金になるだけではなく、2年近く続けていれば大きなプラスにもなり得ます。
ポイ活の一部として楽しめて、プラスになれば自分が使えるポイントが増えます。
少額だからこそローリスクで、投資のやり方を覚えて投資家になる人も出てくるかもしれません。
まだまだこれから伸びていくジャンルだと思います。
また、楽天のように投資先がたくさんある場合には世の中の流れにより敏感になれます。
多くの情報を入手して投資を楽しんてください。(執筆者:松田 潔子)
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