格安SIMも今や20社以上がひしめき合う市場となってきました。
この記事では格安SIMのメリット・デメリットを、使用歴3年の筆者が実例とともにご紹介します。
使い方によってはこれまでの通信料金が半額以下になるかもしれません。
当記事の数値は2020年11月17日現在時点のものです。

目次
格安SIMの月額料金は平均どのくらいか
代表的な格安SIMの月額基本料は、通信料3G、通話料金20円/30秒のプランで約1,500円が平均価格です。
3大キャリアは4,000円~なので、ざっと見ても格安SIMの方が断然安く利用できます。
3大キャリアは「ギガ無制限」など大容量のプランに力を入れているので、動画閲覧やSNSのヘビーユーザーには割に合った金額かもしれません。
しかし自宅にWi-Fi環境があり、外での通信は通勤途中と休み時間くらい、という場合は3Gは十分な通信料です。
3Gで何ができる?
・ 動画閲覧:9時間(中画質)
・ LINE通話:160時間
・ LINEトーク:150万回
2020年MMRIが発表した調査によると、59.2%のユーザーが3GB以下の通信量という結果でした。
動画は自宅のネット環境下で観るという場合には、20Gのプランなど必要がありません。
特定のサービスを利用するならオプションへ加入
3Gではちょっと物足りない、という場合もYouTube閲覧やLINEを中心に利用しているのなら、オプションプランをうまく活用すれば余裕で使えます。
BIGLOBEモバイル:エンタメフリーオプション
月額480円(税抜)でYouTube、U-NEXT、Spotify、AppleMusicなどの通信料がカウントフリーです。
つまりデータ消費量としてカウントされません。
LINEモバイル:データーフリーオプション
オプション料金0円でLINE利用時はデータフリー、月額280円(税抜)で + Twitter、Facebook、月額480円(税抜)で + Spotify、Instagram、LINE MUSICがデーターフリーです。
LINE利用が中心なら、LINEモバイルを利用すれば1Gで十分です。
通話もそこそこ利用したい

通信料が安くなるのは分かったけれど、通話も安くできるのか気になります。
通話料金は、通常20円/30秒、指定アプリ(無料)利用で10円/30秒と3大キャリアと変わりません。
月額700円位のオプションに加入で10分以内の通話が無料になったり90分の無料通話ができたりというプランはありますが、かけ放題プランがあるキャリアは数社のみです。(ワイモバイル、UQモバイル、HISモバイルなど)
通話料金に関しては3大キャリアと比べお得な点はそれほどありませんが、電話回線を使って通話している人は減ってきているので、さほどデメリットではないでしょう。
キャンペーンを利用して格安SIMを始めてみよう
格安SIMは利用者拡大のために各社新規申し込み特典を展開中です。
一例をご紹介いたします。
・ BIGLOBEモバイル:音声SIM3Gプラン(通常1,600円)を6か月 400円
・ LINEモバイル:音声SIM3Gプラン(通常1,480円)を3か月 500円
・ mineo:他社から乗り換えで音声 + データー使い放題(通常1,860円)を6か月 980円
キャンペーン期間が終了し、3Gプラン(1,500円)に通話オプション(800円)をつけてたとしても2,500円でおさまります。
明細で使用状況を確認し、どのくらいお得になるのか比較してみましょう。
格安SIMのデメリット
格安SIM利用のデメリットは一般的に以下の項目が多くあげられます。
BIGLOBEモバイル利用歴3年の私が、個人的感想とともにご紹介するので、参考にしてみてください。
通信速度が不安定
→ 利用者が多い時間帯(12-13時、20時以降)はネット閲覧の読み込みが遅いと感じる時があるが、それ以外の時間帯は特段気になりません。
各社通信速度の計測結果を知りたい場合は「keisoku.io」というサイトを参考にしてみてください。
各キャリアの時間帯別速度が日々更新されています。
キャリアメールが使えない
→ キャリアメールが使えないデメリットが全く思いつきません。
Gmailやフリーメールで代用できない場面は今はほとんどないでしょう。
会員登録が必要な場面でもGmailアドレスで拒否されたところは1つもなかったし、仕事でアドレスを教える場面でも同様です。
友人間の連絡先交換は、LINEを使えば何も問題ありません。
店舗がないのでサポート体制が不安
→ 3大キャリアのように店舗のサポートは受けられません(極少ですが店舗サポートがあるキャリアもあります。)
サポート体制は店舗に行かなくても十分に整っているので不便さはありません。
料金系 → 各社「マイページ」などでいつでも見られます。
プラン変更 → 同様
故障、トラブル → 格安SIMの故障というよりも端末のトラブルであることがほとんどなので端末メーカーへ問い合わせればいいでしょう。
または、ネットで検索すれば対処方法はほぼ見つかります。
経験上、大体の不具合は電源の入れなおしで解消します。
初期の設定や手続きが不安
→ 格安SIMの設定で唯一迷うとしたら「APN設定(アクセスポイント)」という、モバイル通信を使えるようにする設定くらいでしょう。
きちんと説明書が入っているので手順通りに行えば3分ほどで済む設定です。
分かりにくければ設定手順をUPしている動画もたくさんありますので見ながら設定すれば難しくはありません。
今まで使っていた端末を使いSIMだけ変えるのであれば、電話帳や写真の移行は必要はないので、データが消えてしまう心配もありません。

格安SIMはメリットだらけ
以前使用していた3大キャリアのS社では月に9,000~1万2,000円ほどの利用料金だった私は、現在1,600~2,000円の間で落ち着いています。
2020年10月使用状況は以下の通りです。
基本料金:1Gプラン1,400円
通話料金:580円
実際には光回線(マンションタイプ)と合算請求のため、合計で5,688円です。
3年使用しているので、キャンペーン等の割引は一切なしでこの金額はお得としか言いようがありません。
導入時に多少の戸惑いはあるかもしれませんが、名の知れたキャリアであればネット上に情報はあふれているので心配することはありません。
また、既に使用している友人知人に聞くという手段もあります。
現在使っている通信環境によっては半分以下の料金になる可能性もある格安SIM、使わない理由はもはやありません。
キャンペーンを利用して、ぜひ使ってみてください。(執筆者:松山 涼子)