1月も半ばになり、学生マンションを探し始めている人も多いのではないでしょうか。
最近では「合格発表の前に物件を予約しておく」というのが主流のようで、「もしも」のときには手数料など不要で解約できる物件も増えているようです。
この記事では、初期費用や仕送りを節約するためにも検討してほしい「家具付き」や「食事付き」の物件を紹介したいと思います。
目次
1人暮らしの1か月の平均支出
総務省統計局が公表している家計調査の結果を見ると、2019年の単身世帯の家賃を除く1か月あたりの支出は次のようになっています。

上の表から、1人暮らしには「家賃を除いても約14万円近くの費用」が必要なことがわかります。
しかしながら、学生の場合にはアルバイトをできる時間も仕送りしてもらえる額も決まっています。
支出に占める割合の大きい次のものを削って費用を抑える必要があります。
・ 交通費
・ 娯楽費
・ 交際費
※ 食費はランチ代や飲み会代などを除いた主に自炊(惣菜やチルド・冷凍食品なども利用)した場合の金額イメージです。
「交通費」「娯楽費」「交際費」を合せると約6万4,000円になるので、1つの項目が平均8,000円に収まるようにすると約4万円を節約できます。
家賃を除いた支出総額は10万円以下ですが、このうえに家賃がかかるため、食費で5,000円~1万円ほど節約してほかにも不要な項目はできるだけ見直すようにしましょう。
「税込み2万円台~朝・夕2食付」物件

実は、
のをご存じでしょうか。
朝と夜の食事が付いて食費のみで税込2万円程度から探せます。
ただし、食費は家賃とは別料金で「食事は平日のみ」という物件がほとんどです。
「UniLife学生マンション」の食事付き物件は、管理栄養士監修メニューで栄養バランスが考えられているうえに、税込2万円の物件なら1食500円ほどです。
学食利用の場合に節約できる金額
学食は1食あたり500円以下というところも多いようなので、マンションの食費に1か月1万5,000円ほどを足した金額でお得かどうかを見極めるようにしましょう。
マンションの食費が2万円の場合には、
となるので、この金額に土・日・祝祭日にかかった費用を加算します。
土・日・祝祭日を除いて計算すると、食費の平均である約4万4,000円よりも9,000円ほどお得になるうえに調理にかかる水道・光熱費も不要です。
浮いた食費の9,000円で土・日・祝祭日をやり過ごせば、調理にかかる水道・光熱費はまるまる節約になりますし、手間や時間も節約になることでしょう。
また、学食も土・日・祝祭日や盆・正月になると自炊や外食となるため、500円以下で抑えるか浮いたお金のうち5,000円程をプールしておくのがおすすめです。
コンビニやランチ利用で節約できる金額
昼間はコンビニで済ませたりランチに出かけたりするという場合には、1食あたり500~1,000円程度を多めに見積もり、1か月にかかる費用を算出してマンションの食費に足しておきます。
たとえば、学校近くの飲食店ランチの平均が850円なら、1,000円程で計算しておきましょう。
この場合には、
となるので、食費のみの平均4万4,000円よりは1万1,000円ほどオーバーしてしまううえに、この金額に土日の朝・夕の食費が加算されます。
自炊が苦手な人や昼間は好きなものを楽しみたいという人で、栄養バランスも考えたい人にとっては、無駄な調理器具や食材を買うよりも節約になるかもしれません。
個人で管理栄養士にメニューを監修してもらうことを考えると、平日の朝・夕のみでも2万円台であれば割安であると言えます。
「朝食100円、昼食と夕食は各500円」の入居者サービス

こちらは、神奈川県相模原市のみの地域限定ですのでご注意ください。
神奈川県相模原市にある東郊住宅社では入居者向けサービスとして、朝食100円、昼食と夕食が各500円の「トーコーキッチン」を運営しています。
なので、食費のみの4万4,000円よりも、1万1,000円も節約できます。
また、料理のための光熱費がまるまる不要になるので、そのぶんも節約できます。
入居しているアパートやマンションに食堂があるわけではありませんが、部屋で使うカードキーで扉を開けることができる入居者向け食堂です。
移動の必要はありますが、8時~20時までと長時間営業しているうえにリーズナブルな金額で食事できるのが嬉しいポイントです。
ちなみに、食堂のある淵野辺には青山学院大学や桜美林大学があるため学生が多く、公園やショッピングセンターなども充実していてファミリー層にも人気のあるスポットです。
「初期費用を抑えられる」家具・家電付き物件
引っ越し代を含め、ベッドや電子レンジ、掃除機や照明など、1人暮らしに必要な最初の初期費用は50~60万円ほどだと言われています。
そのため、家具・家電が一式ついてきて、着替えと日用品、食材さえ持って行けばすぐにでも生活をはじめられる家具付き物件は、学生のあいだでも人気です。
ただし、退去時に必要な金額や付属の家具などを傷めてしまったときの補償方法は事前に確認しておく必要があります。
また、家具・家電付き物件は増えているのですぐに見つかりますが、家賃の地域相場よりも割高になっているケースもあるので要注意です。
ただし、月に1万円割高になっていたとしても4年で48万円なので、50~60万円と言われる初期費用や引っ越し代を支払うよりは割安だと言えます。
前述の「UniLife学生マンション」のように地域相場と変わらない家賃で家具付きを多く扱っている不動産会社もあるので、まずは複数の物件を検討するのがおすすめです。
快適な物件を選びつつ節約
節約をするなら「自炊」がいちばんなのですが、勉強やアルバイト、サークルや部活などで忙しくなると時間的に厳しいこともあります。
また、節約のために食費を極度に切り詰めると栄養バランスが崩れて健康面が心配です。
まずは、お子さんの性格や行動パターンなどを分析して「家具・家電付き」や「食事付き」物件なども検討しつつ節約につなげてみてください。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)