春に向け、学校や仕事の都合に合わせて単身で県外へ行く人はもちろん、とくに事情はないけれど1人暮らしの準備をはじめる人が増えはじめる季節となりました。
そこで今回は、1人暮らし経験者に聞いた「1人暮らしの生活費を抑えるポイント」や「実践したリアルな節約方法」について紹介いたします。
また、1人暮らしグッズや食材などが安く手に入る具体的なチェーン店も紹介しますので、参考になれば幸いです。
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目次
1人暮らしの生活費を抑えるポイント
経験者の声をもとに1人暮らしの生活費を抑えるためのポイントを導き出してみたところ、大きく分けて2通りの方法があることがわかりました。
ひとつは、出費の多いものを知り、あてはまる出費を工夫して抑える方法です。
もうひとつは、自分には不要な費用の項目を削除もしくは減らしながら、全体的に少しずつ金額を抑えていく方法です。
それでは、出費の多いベスト3とともに、1人暮らし経験者が実践したリアルな節約方法についてみていきましょう。
1人暮らしの平均支出費
総務省統計局の2019年「統計調査 家計収支編 単身世帯」のデータによると、1人暮らしの平均支出費は下記のようになっていました。
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多い出費1位:やっぱり「食費」
一般的にもよく言われていることですが、経験者の声からも、生活費のなかでいちばん出費が多いのはやはり「食費」だということが判明しました。
また、月別平均では「4万5,000円前後」と言われています。
経験者に尋ねた結果、主に自炊をする人では「2万5,000~3万前後」、自炊しないという人では「5~6万前後」と差がありました。
この金額に、友達や同僚とのランチ代や飲み会代など、5,000~1万5,000円ほどプラスした金額が実際の食材費・飲食代を含んだ「食費」になるようです。
「食費編」のリアルな節約方法
リアルな節約方法を紹介していきます。
ほぼ調理しない「セミクッキング」
1人暮らし用のアパートやマンションの場合、キッチンスペースが狭く、コンロやIHが1つだけというケースも多いため本格調理は難しいことが多いようです。
また、「お金をかけて調理器具をそろえたけど、毎日手作りするのは面倒。続かなかった」という意見も多く、結果、「セミクッキングを実践した」という人がほとんどでした。
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セミクッキングの具体例
簡単に言うと、「業務スーパー」や「驚安の殿堂ドン・キホーテ」など価格の安い店で、缶詰やお湯を入れたら完成するみそ汁やスープ類を買い、ご飯だけは炊くというイメージです。
プラス具材で「飽き」を防ぐ
みそ汁やスープ類は、安いものだと1食10円台~ありますが、具材が少ないことが多く、満足感が得られなかったりすぐ飽きてしまうことが多いようです。
そこで、ゴマや乾燥ワカメ、ひと口サイズの豆腐、「ふ」、「あおさ」などを買っておき、物足りないと感じたときに入れて満足度をアップさせていたとの声もありました。
また、少し割高になりますが、ホウレン草や緑黄色野菜が練り込まれた「ふ」もあるので、そういったものをチョイスすると、栄養が摂取でき「飽き」を防ぐことにもつながるようです。
冷凍ご飯&冷凍食品をレンジして節約
ご飯は多めに炊き、食べないぶんは1膳ずつに分けてラップして冷凍しておきます。
解凍するときは、冷凍食品と一緒にレンジすると、電気代と手間を節約できるのでおすすめです。
※温めすぎないよう、必ず様子を見ながらレンジしてください。
包丁を使わない野菜を買う
1人暮らしだと、包丁を出すのも面倒だという人も多いため、手でちぎれるレタスや切る手間のないミニトマトを添えるのがおすすめです。
特価のチルドや冷凍食品で幅を広げる
毎日同じおかずだと飽きてしまうので、半額のそう菜のほか、特価のチルドや冷凍食品、缶詰も利用すると幅が広がります。
イオンの火曜市では、冷凍食品が1袋100円前後(地域により異なります。筆者の地域で最安値は88円)で買えることも多いので、ぜひ利用してみてください。
お弁当具材のミートボールやハンバーグなどのチルドは、「業務スーパー」や「驚安の殿堂ドン・キホーテ」以外では、下記のチェーン店がお買い得でおすすめです。
・ ディスカウントドラッグコスモス
・ くすりの福太郎
・ レディ薬局
そう菜パンも冷凍できる
パン好きの人は、賞味期限間近で半額になったパンや閉店間際のパン屋さんのパンを冷凍しておくと節約になります。
食パンだけでなく、そう菜パンも袋から出して1つずつラップし、食品用保存袋に入れると冷凍できます。
ただし、レタスやキュウリなどの生野菜が入っているそう菜パンは冷凍に不向きです。
多い出費2位:交際費・趣味娯楽費・交通費
趣味娯楽費・交際費・交通費は、一般的に平均で2万円ほどとなっていて、多い出費の2位となっています。
ここでは、経験者の声を参考に、それぞれの項目を抑えるために実践して効果のあったものをみていきましょう。
「交際費」のリアルな節約方法
友達や同僚との付き合いが多いという人は、「自分の意思では、付き合いを減らすのが難しかった」ようで、「Wワークをはじめた」や「バイトを増やした」という人が多かったです。
Wワークをはじめたりバイトを増やしたりしたことで、出かける時間が物理的に減り、勤務時間が増えたことで手元に残るお金も増え一石二鳥という声も多かったです
「趣味娯楽費」のリアルな節約方法
24時間開いている娯楽施設も増え、インターネットでは手軽に買い物ができるなど、趣味娯楽費を節約するのは至難の業だという1人暮らし経験者の声も多くありました。
「交際費」と同じように自分の意思で制御するのは難しいという意見も多く、実践して成功した方法をまとめると、下記のような物理的に制御する方法が多かったです。
・デビットカードのみを持つことにした
・キャッシュカードで銀行口座から下ろせる金額を設定した
「交通費」のリアルな節約方法
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通勤手当をきちんと申請したり、通勤手当の出るWワークを探したりした人が多かったほか、バスや電車、車を使う機会を減らすために晴れた日は徒歩や自転車という人もいました。
また、ガソリンは安い店舗をみつけておき、プリペイドカードの購入やポイントカードを貯めるなど、少しでも安く給油するために店舗を決めて利用している人が多かったです。
また、自家用車の場合には、オイルやタイヤ交換などのメンテナンス費用を月割りで計算し、毎月多めに分けてお金をプールしておくという人も多かったです。
1人暮らしグッズは「プチプラ」商品で節約
とくにブランドにこだわらないという人は、1人暮らしグッズも、安くて価値のある「プチプラ」商品でまとめると節約になります。
パッと頭に浮かぶのが100均ですが、それぞれに特徴があるので簡単に紹介します。
ダイソー
同じ絵柄や種類のものがたくさんあるので、数をそろえたいときに便利です。
サイズの大きなものや量が多いものが多く、ほかの100均よりもお買い得感があります。
セリア
デザイン性が高い商品が多い。
ダイソーと比べると、サイズが小さいケースや量が少ないケースがあるなど少し割高です。
キャンドゥ
手触りや質のよいものが多く、ほかの100均では見かけないような珍しいものが売られていることもあります。
※筆者は少し前、100円とは思えないちょうどよい厚さの質のよい白い食器を見つけました。
経験者の声を参考に生活費を抑えよう
寝具・カーテン・キッチン用品・インテリア雑貨などは安価でデザイン性の高い「ニトリ」や「IKEA」を利用、タオルやクッション類は「しまむら」やドラッグストアを利用したという人が多かったです。
ショッピングセンターなどのセールを利用しながら、徐々にモノを増やしていくという方法も、実際に節約につながったそうです。
はじめての1人暮らしに、ついワクワクして、いろいろなものを買って後悔したという声も多かったです。
「1人暮らしをしたら自炊するぞ」と、つい調理器具などもそろえてしまいそうになりますが、買い足すことはいつでもできます。
ぜひ、今回紹介した1人暮らし経験者たちの声も参考にして、生活費を抑えていただけたらと思います。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)