いよいよ2021年から、メガバンクでも、新規開設した普通預金口座に口座維持手数料や紙通帳利用料・発行料を課す動きになりました。
たとえば大学進学などでお子さんが家を離れるにあたって、仕送り等のために普通預金口座を開設したいと考えつつ「時間ばかりが過ぎて…」という方もいらっしゃると思います。
そこで、ここではメガバンクで新しく課される手数料についてまとめます。まだ間に合いますので、ぜひ有効にご活用ください。
目次
メガバンクで新しく課される手数料

三菱東京UFJ銀行
2020年12月23日現在、2021年以降の口座維持手数料や通帳利用料・発行料の導入予定はありません。
しかし、新規に口座開設を申込む際に、お客さまのスマホの有無やインターネット利用状況などを確認して、まずはインターネットバンキングをすすめるということです。
お客さまから口座維持手数料や通帳利用料・発行料をとる前に、別の形での経費等の削減に積極的ということでしょうか。
三井住友銀行
2021年4月1日以降に新規開設する普通預金口座には次のような料金が課されます。
口座維持手数料
下記の3つ全てを満たした際に、年額1,100円(消費税込み)が口座から引き落とされます。
・ 2年以上、入出金無し
・ 残高が1万円未満
口座の残高が1,100円に満たない場合には、残高全額が口座維持手数料の一部として引き落とされた後に口座は自動的に解約されます。
通帳利用料
通帳利用料として、年額550円(消費税込み)が毎年2月に口座から引き落とされます。
こちらは口座の利用頻度や残高に関係なく、紙通帳に対してのものです。
口座の残高が550円に満たない場合には、口座は自動的に通帳不発行型に切り替えられます。
ただし、口座維持手数料、通帳利用料ともに、名義人が18才未満と75才以上の口座については対象外です。
みずほ銀行
新規開設が2021年1月18日以降の普通預金口座について、紙通帳を発行する際に通帳発行料として1,100円(消費税込み)が必要になります。
これは通帳の発行料なので、以後、通帳繰越の度に必要になります。
ただし、口座名義人が70才以上の場合には通帳発行料は無料です。口座維持手数料などが課される予定はありません。
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ゆうちょ銀行
「メガバンクは地方に支店が少なくて不便、ゆうちょ銀行は日本全国どこにでもあるので使いやすい」という人もいることでしょう。
2020年12月23日現在、ゆうちょ銀行は、2021年以降の口座維持手数料や通帳利用料・発行料の導入は予定していません。
有料化の前に口座開設
2021年以降に必要となる手数料でも、インターネットバンキングの利用で不要になるものがありました。
インターネットバンキングは便利で、手数料が安い、あるいは無料などといったメリットもあります。ネット通帳の保存期間も30年などと大変長いのが特徴です。
一方で、インターネットバンキングにはセキュリティー面の不安は拭えず、気軽に相談や問い合わせのできる実店舗と紙の通帳の安心感を手放すにはまだ時間が必要だと感じます。
忘れた頃に予定外のお金(手数料や利用料)が引き落とされてガッカリするといったことのないよう、口座の新規開設は有料化の対象になる前にされることをおすすめします。(執筆者:金澤 けい子)