外食しにくくなった今、毎日の食事は多くの方の悩みの種になっているのではないでしょうか。
そんなとき寒い日のお助けメニューになるのが、鍋料理です。
自宅にあるものだけでも調理できることが多いため、節約になりますし、近ごろではいろいろな種類が販売されていますから「味がマンネリ化する」問題もクリアできます。
スーパーでは200円から400円くらいが一般的な価格ですが、もっとコスパの良いおいしい商品はないか、おなじみダイソーで調査してみました。

目次
バリエが豊富 ダイソーの「鍋用スープ」
ダイソーには、以下の7種類が販売されていました。
・ コチュジャンと豆板醤で辛旨「キムチ鍋」
・ 爽やかでほどよい塩味「ゆずレモン鍋」
・ コクのある魚介の旨み「寄せ鍋」
・ トマトの甘みとコクが決めて「トマトスープ鍋」
・ 魚介とチキンの旨み「塩ちゃんぽん鍋」
・ 豆乳と練りごまでまろやか「ごま豆乳鍋」
・ 上品な焼きあご仕立「焼きあごだし鍋」
いずれもストレートタイプ、400g入りの2~3人用が100円(税抜き)です。
石川県のニッショウフーズ株式会社が生産しています。
「トマトスープ鍋」「ごま豆乳鍋」「ゆずレモン鍋」の3点を購入し、実際に作ってみました。
子どもも喜ぶ「トマトスープ鍋」

使用した材料:豚薄切り肉、ウインナー、キャベツ、玉ねぎ、人参、しめじ、ミニトマト、ブロッコリー

直径21cmの土鍋に注ぐと、一見スープは少なく感じますが、コンロにかけながら野菜を次々カットし投入していきます。
柔らかくなりにくいジャガイモはあらかじめ3分ほどレンチンし、茹でて冷凍してあったブロッコリーは凍ったまま使用します。
煮込むこと10分足らずで、驚くほど簡単に完成しました。
心配したスープの量は野菜からの水分なのか、ちょうどよいです。
今回使ったジャガイモやキャベツ、ブロッコリー、ミニトマトなどは水炊きなどには入れにくいものですが、このスープとはとても相性がよく、ウインナーやミートボールなどを入れてもおいしくいただけます。
トマトの酸味が強すぎることがないので、お子さんも食べやすいでしょう。
シメには、ゆがいたパスタとチーズを入れてみました。
野菜の旨味を含んだスープだけで味付けをし調味料を全く加えませんでしたが、とっても濃厚です。

ゴマの優しい風味が際立つ「ごま豆乳鍋」

使用した材料:白菜、エリンギ、鶏だんご(玉ねぎ、ししとう入り)、人参、ちくわ、厚揚げ、豆腐、ねぎ

白濁したスープは、ごまがほんのり香る女性が好みそうな味わいです。
あっさりした味付けだったので、鶏団子にシシトウをいれるとピリッと味を締めてくれました。
今回は冷凍しておいた鶏ミンチを使用しましたが、豚肉や魚介類でもおいしそうです。
シメのおうどんは、だしがしっかりからまって味わい深いのですが、汁気のある麺類にするには少々スープが少ないです。

あっさり風味に食がすすむ「ゆずレモン鍋」

使用した材料:豚薄切り肉、キャベツ、ピーマン、エリンギ、パプリカ、アスパラ、貝柱、ごぼてん
封を開けるとすっきりしたレモンの香りがしましたが、食べてみるとそれほど酸味は気になりません。
むしろ脂身のある豚肉がさっぱりと食べやすく、柚子胡椒を添えると相性バッチリで野菜もモリモリ進みます。

シメには中華麺を入れ、生ハムを添えてサラダ感覚でいただきました。

3種類を味わってみて
今回はどれも家にあったものだけで調理したので、言わば冷蔵庫の掃除ができたようなものです。
けれどもそれぞれ異なる食材を違った味にすることができたので、食べあきることがありませんでした。
3種類とも味に癖がなく食べやすいので、中には「薄い」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。
コショウや一味、ラー油などでそれぞれが調節すると、子どもからお年寄りまで食べやすくなるでしょう。
シメになると煮込んだ具材の旨味から味に深みを増しますから、最後まで味わってほしいと思います。
ただ、2~3人用となっているものの大人3人となると量的に厳しそうです。
一方で1人暮らしの方が、夕飯と翌日に麺類や雑炊、リゾットで楽しむのはありだと思います。
7種類ありますから、毎日食べても違う味が楽しめます。
どれも切って煮るだけでとっても簡単に作れますから、ぜひ1度お試しください。(執筆者:吉田 りょう)