生活費の中で大きな割合を占めているのが通信費です。
スマホ料金の見直しで、通信費削減に成功している人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、固定回線を見直すことで通信費を大幅に下げる方法です。
・ 一人暮らし
・ 家でのネット使用はあまりしない
このような場合には固定回線を引かずにポケットWi-Fiルーターを使えば、スマホも合せて通品費の削減になります。

目次
ポケットWi-Fiルーターとは
ポケットWi-Fiルーターとは、Wi-Fi環境を自宅でも外出先でも持ち運べる手のひらサイズのルーターのことです。
インターネットと言えば固定の光回線を思い浮かべると思います。
固定回線は、基本的に工事が必要で、設置するとその家の中でしか使用できません。
しかし、ポケットWi-Fiルーターが有れば工事の必要もなく即日から簡単に使い始めることができます。
スマホをルーターとしてネット使用するテザリングとイメージは似ていますが、通信速度はポケットWi-Fiルーターの方が圧倒的に早いです。
ポケットWi-Fiルーターメリット、デメリット
ポケットWi-Fiルーターを固定回線である光回線と比較すると、以下のようなメリットがあります。
メリット1:料金が安い
ポケットWi-Fiルーターの月額使用料は光回線に比べ安価です。
マンションタイプと戸建てタイプで料金は異なりますが、3,000円~6,000円の料金体系です。
ポケットWi-Fiルーターは2,000円台から3,000円台前半の料金体系が多く、キャンペーン期間を過ぎた月額使用料で比較すると若干ではありますがポケットWi-Fiルーターの方が安く利用できます。
メリット2:工事が要らない
光回線を設置しようとすると、早くても2週間、引っ越しや進学の時期になると2か月以上かかることもあります。
さらに工事には費用が発生し、キャンペーンで0円としているところもありますが通常3万円程度の料金がかかります。
ポケットWi-Fiルーターであれば、店舗やネットで契約と同時に手に入るのですぐに利用できるのは大きな利点です。
では、デメリットはどんなことが考えられるでしょうか。
デメリット1:通信が不安定
基本的に無線よりも有線の方が通信は安定するので、ポケットWi-Fiルーターよりも光回線の方が安定すると言われています。
しかし、光回線でも混雑する時間帯では通信が不安定になることもあるので、ポケットWi-Fiルーターだから通信が不安定とは言い切れません。
デメリット2:家族など複数人での使用には不向き
ポケットWi-Fiルーターは持ち運びできることが利点ですが、同居人が居る場合はだれか1人が持ち出してしまえば他の人は使うことができません。
ただし、外出先ではスマホの契約プラン内のデータ量で足りるという場合は、ポケットWi-Fiルーターは家に置いておき、家族全員で使用するという方法もあります。
ポケットWi-Fiルーターを固定回線に
ポケットWi-Fiルーターは通信制限があるため、動画視聴が多くデータ使用量を気にせずに使いたい人には不向きでした。
しかし現在はWiMAX(ワイマックス)の実質無制限プランなどが4,000円弱であり、ポケットWi-Fiルーターでも容量を気にせずにネット環境を作れるようになりました。

「実質」というのは「3日で10GB」以上使用すると、翌日の数時間の間だけ通信制限かかってしまうからです。
毎日映画を3本観るくらいの使い方をしなければ3日で10GBを使いきる事はそうそうありません。
また、「通信が不安定」とは光回線と比べると、ということなのでサイトや動画を観ている途中でブツブツ途切れたり、zoom会議で映像の乱れが頻発することはさほどなく、固定回線同様の使い方ができます。
オンラインのゲームでは通信速度によっては「動きがカクカクする」といわれる事があるので、気になる場合は光回線にした方がよいでしょう。
ポケットWi-Fiルーターがあれば、スマホは格安SIMの3GB程度の低容量プランで十分なので1,500円程度で済みます。

光回線程度の安定性は特に求めず、ネット環境を単身で使うことができる場合なら、ポケットWi-Fiルーターと格安SIMを組み合わせれば5,000円以内で通信費をまかなうことが可能です。
通信費はトータルで考える
通信費を「固定回線」「スマホ」と別々に契約するのも、1つにまとめてしまうのもそれぞれメリット、デメリットがあります。
「自宅のネット回線=固定回線」という概念をいったん置いて、毎月必要なデータ容量を見直し、1つにまとめることができるか検討してみましょう。(執筆者:松山 涼子)