春の足音が近づくと、国民年金の季節です。
筆者は、2年分の国民年金保険料をクレジットカードで納付しています。
今回は、クレジットカードで前納する際、ポイントが付かないカードや限度額に注意が必要なカードを紹介しましょう。
目次
令和3年度のクレジットカード納付は最大1万5,000円程度お得
まず、令和3年度の国民年金保険料のクレジットカード納付額を見てみましょう(現金納付と同額)。
・ 6か月前納:9万8,850円
・ 1年前納:19万5,780円
・ 2年前納:38万3,810円
2年前納にすると、毎月納付と比較して1万4,590円お得になります。
口座振替なら、この金額よりもさらにお得です。
クレジットカード納付なら、お得な保険料に加えてポイントが付くので、さらにお得ですね。
国民年金保険料でポイントが満額貯まらないクレジットカード
「カード払いすればポイントが貯まるんでしょ」と思っている方、それは違います。
国民年金保険料をカード払いしても、ポイントが満額付かないカードがあるので、紹介しましょう。
三井住友カード

三井住友カードで国民年金保険料を支払っても、Vポイントは一切貯まりません。
通常は還元率0.5%ですが、「三井住友カードデビュープラス」は還元率1%ですので、デビュープラス利用者は特に注意してください。
Amazon Mastercard

アマゾン利用者必携の「Amazon Mastercard」で国民年金保険料を支払っても、Amazonポイントは一切貯まりません。
このカードに限らず、三井住友カードと提携しているカードは、国民年金保険料の支払いがポイント対象外となります。
通常還元率が1%ですので、注意しましょう。
dカード

dカード、dカード GOLDで国民年金保険料を支払っても、dポイントは一切貯まりません。
通常還元率が1%ですので、これは大きいですね。
ドコモユーザーの方は特に注意しましょう。
ダイナースクラブ

ダイナースクラブが発行しているクレカで国民年金保険料を支払っても、リワードポイントが満額貯まりません。
通常は100円=1ポイント(還元率1%)ですが、国民年金保険料の支払いに関しては200円=1ポイント(還元率0.5%)になります。
アメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレスが発行しているクレカで国民年金保険料を支払っても、メンバーシップ・リワードが満額貯まりません。
通常は100円=1ポイント(還元率1%)ですが、国民年金保険料の支払いに関しては200円=1ポイント(還元率0.5%)になります。
「SPGアメックス」の場合は、200円=3Marriott Bonvoyです。
限度額に注意が必要なクレジットカード
ポイントは満額貯まるものの、限度額が低いために前納分を全額賄えない可能性があるカードもあります。
楽天カード

ポイントがザクザク貯まる楽天カードは、多くの人が発行しやすいカードです。
国民年金保険料の支払いで、楽天ポイントが1%貯まります。
審査も比較的柔軟に行われ、限度額は最高100万円なものの、当初の限度額は10~30万円というのが相場です。
これですと2年前納は厳しいですね。
JALカードnavi

JALカードnaviは、ボーナスマイルや会員限定サービスが魅力的な、学生専用カードです。
このカードの限度額は、最高30万円しかありません。
JALカードnaviに限らず、学生専用カードの限度額は低めですので、学生は注意しましょう。
ACマスターカード

大手消費者金融のアコムが発行するクレカ「ACマスターカード」も、注意が必要です。
ショッピングの限度額は最高300万円となっていますが、口コミなどを見てみると実際には30~50万円が平均のようです。
この限度額ですと、2年前納には微妙ですね。
しかも、ACマスターカードはショッピングとカードローンで限度額を共有する形で、カードローンの利用割合が多いカードですから、カードローンを使い過ぎるとショッピングに影響が出てきます。
デビットカード全般

デビットカード全般も、注意が必要です。
デビットカードは口座残高がないと利用できないので、残高を確保してください。
また、自分で限度額を低く設定していても、前納分を全額賄えない可能性があります。
限度額がどうなっているか、改めて確認しましょう。
2年前納の申込期限は2月末。申込はお早めに
国民年金保険料をクレジットカードで納付すると、ポイントが付いてお得です。
2年前納にすれば、保険料自体がお得になります。
ただし、ポイントが付かないクレカ、限度額が低いクレカなどは使わず、お得なクレカを使うのがいいかもしれません。
2年前納を希望する場合、
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」(ダウンロード可能)に必要事項を記入して、2月末までに年金事務所に提出(郵送も可)してください。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)