わが家は賃貸マンションで猫を飼っています。
引っ越してきた当初はやんちゃ盛りの仔猫で、玄関を開ける度に飛び出してしまいそうで心配でした。
そこで猫の脱走防止用柵を購入しようと考えました。
しかし市販のものは高額で、我が家の玄関幅で猫が飛び越えられないくらいの高さのものとなると、4~5万円程の出費を覚悟しなければなりません。
そこでもっと安く設置することはできないかと調べ、「ダイソー商品で自作しよう」という結論になりました。
私が自作した猫脱走防止柵は
・ 壁や柱を傷つけないので転居の際の修復費用もかからない。
・ 工具不要で誰でも簡単に制作できる。
という点がポイントです。
以下、画像とともにご説明していきたいと思います。
目次
猫脱走防止柵に使用した材料と価格
まず、材料と購入価格をご紹介します。
価格は消費税(購入当時8%)込みです。
ダイソーで購入したもの
・ ワイヤーネット29.5 × 80cm、216円 × 10枚=2,160円
・ ワイヤーネット29.5 × 44cm、108円 × 5枚=540円
・ 結束バンド7cm、20cm各1袋、108円 × 2袋=216円
・ カードリング、108円 × 1袋=108円
・ 普通の突っ張り棒190cm、216円 × 2本=432円
・ 強力突っ張り棒120cm、432円 × 1本=432円
ホームセンターで購入したもの
・ 強力突っ張り棒200cm、1,922円 × 1本=1,922円
以上で合計5,810円となりました。
長い強力突っ張り棒はダイソーの大型店舗なら販売している場合もあるらしいので、そちらで手に入ればもっと費用は抑えられると思います。
工具を一切使わない、安全で簡単な組み立て手順
次に組み立て方法をご案内していきます。
1. ワイヤーネットを結束バンドでつなげていく
まずは結束バンド7cmを使ってワイヤーネットをつなげていきます。
わが家の間口は約150cmなので、以下の設計図のようにワイヤーネットをつなげて組み立てることにしました。

横はワイヤーネットを3枚と2枚に分けてつなぎ、間に1本突っ張り棒を入れました。
ワイヤーネットの重みで柵がたわまない様にするためです。
また縦方向も強度補強のため、少しずつ重ねています。
収納を考え折り畳めるようにもしたいので、この時点でスムーズに曲がるか確認しながら作業しました。

2. ワイヤーネットを突っ張り棒に固定して立てる
20cmの結束バンドを使い、ワイヤーネットの両脇に強力突っ張り棒と普通の突っ張り棒を取り付けます。
突っ張り棒は天井より少し低いくらいに伸ばしておくとこの後の設置が楽です。
ちなみに強力突っ張り棒が柵の支柱側、普通の突っ張り棒が柵の開閉側になります。
全ての結束が終わったら設置したい場所に運び、強力突っ張り棒側をしっかり天井に突っ張らせて動かないように固定します。

3. カギ用の強力突っ張り棒を設置する
柵が開かない様にカギを取り付けるため、開閉側にも強力突っ張り棒を設置します。
わが家は靴箱の上からで大丈夫そうだったので120cmの突っ張り棒を使用しています。
もし床から設置になる場合は支柱側に使ったものと同等のものを設置すれば良いかと思います。
カギは1番悩んだところですが、太ゴムと結束バンド、そしてカードリングをわが家では使っています。
柱側に結束バンドを通した太ゴムを取り付け、柵側にも輪っかにした結束バンドを取り付けます。
そして両方の結束バンドをカードリングでつなぐことで柵が開かないようにしているのです。
カードリングのカギは慣れるまで留めにくいのですが、この方法は太いゴムが適度に引っ張る力を逃すようで、わが家の猫が柵を触るくらいならカードリングが外れたり突っ張り棒がずれたりすることはありません。

これで猫脱走防止柵は完成です。
結束バンドで組み立てるだけなのでDIY未経験の方でも簡単に作れると思います。
ダイソーワイヤーネットの猫脱走防止柵のメリット
この猫脱走防止柵のメリットは、何と言っても費用が安く済むことです。
また、柵は蛇腹になっているので使わない時は壁に沿って折り畳むことができ、邪魔にもなりません。
さらに、自宅のサイズに合わせて大きさを変えたり持ち運べたりする、という利点もあります。
例えば転居しても、この脱走防止柵なら突っ張る高さやワイヤーネットの枚数の増減によって拡大や縮小が可能なので引き続き利用できます。
しかも壁や柱に穴を開けないので退去時の修復費用もかかりません。
またわが家の猫は洗面所で遊ぶのが好きなので、外出中は洗面所にも行き来できるようにフルサイズで柵を広げて使っています。
洗濯機を使用している時やお風呂掃除中などは猫が入れないように洗面所の手前の廊下で柵をしています。
2wayで使えてとても便利です。

ダイソーワイヤーネットの猫脱走防止柵のデメリット
低予算で、しかも簡単に作れるこの猫脱走防止柵ですが、画像で見ていただいた通り、決してオシャレではありません。
また、強度という点も市販品に比べると劣ると思います。
わが家の場合は仔猫の頃から柵に触らせないように注意していたので、猫がこの柵に飛びついたり全力でこじ開けようとすることが一切なく、設置して以降2年半問題なく使えています。
しかし活発な猫だと柵を登ったり開閉部分を強く引っ張ることもあるかもしれません。
そうした懸念がある場合は、リビングや廊下など普段の猫の通り道で様子をみてから脱走しそうな場所に設置することをお勧めします。
低予算で設置 自作猫脱走防止柵で猫の安全を守ろう
以上、ダイソーのワイヤーネットで作る猫脱走防止柵のご紹介でした。
市販品より見栄えと強度は落ちますが、低予算で簡単に作れて、大きさやレイアウトも自由に変えられるというメリットは捨てがたいです。
ペットの安全と快適な暮らしを守ることは飼い主の役目です。
もし、お手頃価格で脱走防止柵をお探しでしたら、お試しいただければと思います。(執筆者:旅と猫を愛する節約家 吉田 めぐみ)