普段は使い切れずに傷んでしまう量の野菜でも、冷凍することで使い切れるので、冷凍野菜は節約生活には欠かせません。
その中でも冷凍に向いているもの、失敗したもの、15年の主婦経験からポイントを解説します。
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目次
冷凍に向いている野菜
まずは冷凍に向いている野菜から見ていきましょう。
1. 白菜
旬の野菜は冷凍には欠かせません。特に、冬場に安くなる白菜は1玉の底値が98円の時に購入して4~5回分に分けてジップロックに入れて冷凍するようにしています。
白菜を冷凍するメリットは、
・ お鍋で少し足りないなと思った時に追加投入
・ 1玉のまま冷蔵庫保管しても食べ切れないが、冷凍すれば半月ほどもつ
ということです。
2. 刻みネギ
刻みネギも冷凍して常備している野菜です。パック入りの刻みネギをそのまま冷凍します。1パック98円ほどで、だいたい3回ほどで使い切ります。
最近では、100均で刻みネギの冷凍用容器などを売っています。
刻みネギを冷凍するメリットは、
・ 常備しておけば、揚げ出し豆腐やカツオのたたきなどに少量を欲しいときにいつでも使える
・ 中途半端に余る傾向にある刻みネギを使い切れる
冷凍白菜1パックで約20円(1玉98円の1/5)、冷凍刻みネギで約30円(1パック98円の1/3)で家族4人分のみそ汁の具を50円で用意できます。
時短にもなり、あと1品欲しいというときにもとても便利です。
これは失敗!冷凍に向かない手間のかかった野菜
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いろいろな野菜を冷凍してみようと思って挑戦したものの、冷凍には向かなかった野菜もあります。
1. じゃがいも
じゃがいもを冷凍すると、
・ 解凍する際に水分が抜けて、食感がかなり損なわれる
・ 0度以下ででんぷんが破壊されるので、生のまま冷凍すると味が落ちる
ことになってしまいます。
ほくほくとした食感が好きなのであれば、冷凍せずに使い切れる量だけを買ってその都度使い切るほうが無駄にならないといえます。
どうしても冷凍したい場合には、マッシュポテトに使うのがおすすめです。
2. きゅうり
きゅうりを冷凍すると、
・ 水分が多いので、味も食感も変わる
・ スライス、塩もみをしてから冷凍もできるが、手間がかかる
ということになってしまいます。
やはり食べきれない量を無理して安く買うよりも、普段の価格で食べきれる量を買って使い切るほうが無駄にならないように感じました。
ひと手間を加えておくとより便利
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ひと手間を加えておくとより便利なものが玉ねぎです。きのこは手間という程でもありません。
1. 玉ねぎ
玉ねぎは刻む、バターであめ色まで炒める、肉類と一緒に下味冷凍などといったバリエーションをつけて保存すると、疲れた時やあと1品欲しいときに便利です。
おすすはあめ色玉ねぎです。1個30円ほどの玉ねぎ5玉分程を、バターを溶かしたフライパンであめ色になるまで炒めて、ラップで包んで小分けに冷凍しておきます。
4人分で、玉ねぎを2玉分を使うとしても60円です。コンソメスープを合わせても100円程度で、スーパーで198円ほどで売っているキャンベルのコンソメスープのようなリッチなスープになります。
2. きのこ
きのこが安いときにまとめ買いをして、きのこミックスを作っておくと便利です。
しめじやまいたけは石づきを取って、しいたけはひと口大に切ってジップロックにまとめて入れるだけで完成です。
和風や中華の炒め物のカサ増しとして使えるほかに、余ればお鍋の具材としても活用できます。
また、玉ねぎと炒めて冷凍保存しておけば、ピザトーストのトッピングなどに使えます。
冷凍の向き不向きにあった買い方で節約
なんでも冷凍しておくと便利だと思って、いろいろな野菜を冷凍庫に入れていた時期がありました。
しかしながら、使い切れなかったり味が落ちたりと、冷凍に向かない野菜も結構あるものだと感じました。
・ 冷凍に向く野菜の価格が下がっているときには迷わず買って冷凍する
・ 冷凍に向かない野菜は無理にたくさん買って傷ませてしまうより、食べきれる量だけを買って無駄のないように使う
といったように工夫して節約してください。(執筆者:松田 潔子)