タイヤがパンクしたりバッテリーがあがってしまったりと、車を保有していると不慮のトラブルに見舞われることがあります。
そのようなときに24時間トラブルサポートしてくれる強い味方がJAFです。
JAFの会員になっているとあらゆるトラブルに無料もしくは格安で対応してもらえますが、「会員費が高い」「トラブルなんてそんなに頻繁に起こるものではないし…」と加入をためらう人もいるようです。実際に、筆者もそのうちの1人でした。
しかしJAFにはさまざまな割引特典があり、使い方次第では会費の元を十分に取ることも可能です。
そこで今回は、JAFの利便性について紹介します。すでに加入中の人もチェックしてみてください。
目次
JAFの入会金・年会費
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まずは、JAFの会員になるために必要な入会金と年会費についてチェックしていきましょう。
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入会金・年会費は上の表の通りです。しかし、支払い方を工夫すればさらに会費をお得にできます。
個人会員の入会金を安くする方法
個人会員の入会金が安くなる3つの方法を紹介しましょう。
(1) クレジットカード払いによる入会で、入会金が1,500円(500円引き)になる
(2) 複数年の会費を一括で支払い入会金が割引になる
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(3) 障害者手帳の所有者は申請で入会金が無料になる
JAFに加入するメリットとは
では、JAFに加入していると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1. ロードサービス1回の利用で会費の元が取れる場合が多い
JAFのサービスは、車のトラブルを援助してくれるロードサービスがメインです。
JAFの会員になっていなくても、このロードサービスを利用できる仕組みです。
たとえば、次のようなトラブルでも会員・非会員関係なくロードサービスを利用できます。
・ タイヤノパンク
・ エンジントラブル
・ キー閉じ込み など
これらはよくあるトラブル事例です。
会員でなければJAFに対応はしてもらえるものの、1回あたり1万円以上かかってしまいます。
一方で、加入中に上記のようなトラブルに見舞われた場合には、会費の元はすぐに取れるケースが多いものと言えます。
2. 自動車保険のロードサービスよりもサービスが充実している
近頃では、自動車保険にもロードサービスが付いているので、あえて会費を払ってまでJAFに加入する必要はないと考えている人も少なくないようです。
しかし、JAFと自動車保険に付帯のロードサービスは内容が異なります。
まず、大きな違いは、JAFのロードサービスは「人」を対象としているのに対して、自動車保険のほうは「車」を対象にしているという点です。
自動車保険のロードサービスは自身が所有している車のみにしか使えませんが、JAFであれば友人の車を運転していたり、もしくは同乗していたりする場合でも24時間365日利用できます。
さらに、JAFは車だけではなく、原付やバイクにも利用可能です。
また、
・ タイヤのチェーンの装着・取り外し
・ ぬかるみや雪道からのタイヤの引き上げ
などは保険会社付帯のサービスでは対象外のケースが多いですが、JAFではそのようなトラブルにも対応してくれます。
適用範囲も広く利用回数に制限もないため、もしもの場合でも安心です。
さまざまな場所で使えるJAFの会員優待サービス
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JAFは充実したロードサービスも魅力ですが、会員優待サービスがロードサービスと同じくらい充実しています。
JAFの会員優待を実施している店舗は全国にあり、その数は何と4万7,000か所以上にも及び、たとえば次のような優待例があります。
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このように、優待サービスを実施しているお店は全国にたくさんあります。飲食店やホテルをはじめ、娯楽施設や衣料品店などお店の種類もさまざまです。
普段から利用しているような近隣の店舗においても、JAFの優待サービスを利用できるかもしれません。
レジにJAFマークがあれば、どのようなサービスを受けられるのかをスタッフの人に確認してみるとよいことでしょう。
さらに、年に10回ほど発行されている「JAFメイト」という会員専用の情報誌についている優待チケットを利用すれば、対象店舗でよりお得にショッピングを楽しめます。
対象店舗は、こちらから確認できます。
また、JAFのスマホアプリをダウンロードしておけば、GPSを使って割引サービスを受けられる店舗を探したり、会員証を忘れても優待サービスを受けらるので大変に便利です。
ロードサービスを利用する機会がなくても、優待サービスを上手に活用すれば年間で会費の元を取れる場合もあることでしょう。
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筆者がJAFに加入した経緯
余談ですが、筆者はもともとペーパードライバーだったため、日常でそれほど車を利用する機会はありませんでした。そのため、JAFにも加入していませんでした。
ところが、年に数回ほど運転する機会がある中で、子供が車内のライトをオンにしたのに気付かずに停車していたため、バッテリーが上がってしまうという状況に見舞われました。
やむを得ず、JAFを呼んで対応してもらい、支払った金額は1万円弱です。
その際に、「そもそも車のバッテリー自体が老朽化してしまっている可能性もあり、またどこかでバッテリーが上がってしまうこともあるかもしれない」とアドバイスをうけました。
しかし年会費を渋り加入せずにいると、後日またバッテリーがあがってしまい、再度JAFを呼んで同じ料金を払うハメに陥りました。
前回バッテリーが上がったときも、車内で待機中に子供が泣いて困っているなか、連絡を入れてから15分ほどで現場きてくれたことを思い出し、ようやく加入を決意しました。
それ以来、JAF会員は継続しており、いざというときの心強い味方であるだけはでなく、ファミレスや娯楽施設での優待も受けられるので、加入してお得も感じてします。
JAFの優待サービスを上手に活用して会費の元を取る
「JAFに加入はしているものの、優待サービスを利用したことがない」という人は意外と多いのではないでしょうか。
また必要ないときは年会費4,000円がもったいないと感じ、加入していない人もいると思います。
車のトラブルでロードサービスを利用する機会があれば十分に会費の元は取れますが、そうでない場合にも使い方次第でお得に利用できます。
紹介した内容を参考に、加入を検討してみてください。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)