わが家で食パンを焼く際には、オーブントースターは使わずに魚焼きグリルを活用しています。
トースターがあると便利なのは分っていても、「狭いキッチンに物を増やしたくないし、電気代も気になる」からです。
そこで今回は、トースターを買うべきか、グリルを活用するべきかを利便性と節約目線で考察しました。

目次
魚焼きグリルのメリット
まずは、魚焼きグリルのメリットから見ていきましょう。
1. パンを焼く時間が早い
忙しい朝に予熱していない状態でもグリルなら2分もあればパンに焦げ目がつきます。予熱しておけば、1分強で焼けるので慌ただしい朝にグリルでパンを焼くと時短になります。
2. 場所を取らない
便利な調理家電が増えてきた昨今、キッチンで家電の置き場所に困っている方は多いのではないでしょうか。
魚焼きグリルでパンを焼くのであれば調理家電が増えないので、場所を取らないというメリットがあります。
3. 光熱費が安い

東京ガスによると、冷凍ピザを温める費用を比較した場合、オーブントースターのほうが1日につき1円高くなりました。
1円程度と思うかもしれませんが、家族が多いうえに子どもが成長して食べる時間もバラバラになってくると軽く2~3倍は使用頻度が上がります。
オーブントースターよりも両面魚焼きグリルのほうが年間374円節約になるという数値が出ていますので、頻度を考慮して3倍すると年間に1,122円トースターよりグリルのほうが節約になります。
4. 混雑時の電気使用量を抑えられる
家族が集まる時間にはとくに多くの電力を使いますよね。朝はテレビにドライヤー、電気ポットに電子レンジとフル稼働しています。
わが家の場合には、ここに電気カーペットが加わるとブレーカーが落ちるということもしばしば起こります。
仮にオーブントースターを買うとブレーカーが落ちる頻度が上がりそうです。ブレーカーが落ちると、家電の設定が初期化されることがあるので、そのたびに手間が発生します。
魚焼きグリルでパンを焼く場合には、使うのはガスなので朝の電気の大量使用を抑えられるというメリットがあります。
5. トースターを買わなくてすむ
備え付けの魚焼きグリルを活用するので、わざわざトースターを買わなくて済みます。
トースターのメリット

ここからは、トースターのメリットを見ていきましょう。
1. 操作が楽になる
トースターのメリットは何と言っても、操作が楽であることです。タイマーを回しておけばよいので、傍にずっと張り付いて焦げないように見張る必要がありません。
火を使うグリルよりも、トースターのほうが子どもでも扱いやすく自分でパンを焼けるのではないでしょうか。
2. バリエーションが増える
魚焼きグリルは網と天井の位置が近いので、丸いパンなどはそのままでは焼くことができません。無理やり焼くと、天井にあたってそこだけ焦げて他は温まっていない、ということが起こります。
つまり、魚焼きグリルでパンを焼こうとするとトースターよりも焼けるパンの種類が限られるということです。
トースターなら高さがありますので、パンの種類を問いません。食パンにいろいろな具材を乗せてトーストのアレンジも楽しめます。
3. 焦がしてパンを捨てる回数が減る
トースターでも焦げることはあると思いますが、グリルは火力が強いのでタイミングを間違えるとあっという間に食べられないほど真っ黒になってしまいます。
トースターはタイマー式なので、焦がしてちまう頻度をグリルよりも抑えられるのではないでしょうか。
4. 調理時の姿勢が楽
魚焼きグリルの位置は低いので、かがんで中の様子を見ることになります。
実はこれも重要なポイントです。この姿勢は腰痛もちにはつらいのではないでしょうか。腰痛持ちではなくても、子どもが小さい時にはおんぶして調理することもありましたし、妊婦の時にはかがむ姿勢がつらくなります。筆者も産後は一時的に腰痛持ちになりましたので、日々の姿勢はとても重要です。
腰痛を悪化させたのが主婦・主夫だった場合には、家計に治療費以外の出費が発生する可能性があります。節約ノウハウのある人がいつも通りに動けない場合には、パートナーが同じことを同じ費用でできるとは限らないからです。
楽な姿勢で調理できるということは他の家族にとってもメリットになり得るのです。
魚焼きグリルのデメリットは性能でカバーできる
前述の通り、魚焼きグリルは火力のある分焦げやすいのですが、タイマー機能付きであれば焦がす頻度を減らせます。
お米もガスコンロで炊いたほうが節約になるのですが、火加減が難しいと感じますよね。しかし、ガスコンロの中には「お米を炊く」という専用のボタンがついたタイプもあるのです。
ガスコンロの性能次第では、専用の家電を買わなくても便利に早く調理できるので、光熱費節約に役立つことがあります。
いま自宅にあるガスコンロは節約に活用できるかどうか、機能を見直してみてはいかがでしょうか。
トースターは電力使用量と置き場所に気を付ける
トースターのように直接熱くなる家電はどうしても電力を多く使います。
わが家のように家族が多く、朝の電気使用量が集中する家庭はトースターの消費電力と使うタイミングを考慮しないとブレーカーが落ちてしまいます。
さらにトースター本体、特に背面側が熱くなりますので、安全に置ける場所の確保も重要です。
一方で、パンを美味しく焼けるトースターは多数販売されているので、普段はトースターを使いって、場合によっては魚焼きグリルを活用すると光熱費を削減できるかもしれません。
トースター購入前に魚焼きグリルを活用してみる
食パンを焼くのにかかる毎回の光熱費はガスコンロのほうが安くて早いということが分かりました。1回の使用につき、年間374円節約です。
家族が増えて頻度が上がれば、さらに倍以上になります。
トースター本体の価格は、1,000円~1万円までさまざまです。購入後にあまり使っていないと感じると、ムダな買い物をした気持ちになります。
トースターの購入を検討する前に、ガスコンロを活用できないかを試してみると不要な買い物をせずに節約につながります。(執筆者:田中 よしえ)