QRコード決済の「d払い」をお使いの方は多いことでしょう。
ドコモユーザー、dカードユーザーには必須といってよいものですが、それ以外の人にもすっかり重要となったアイテムです。
d払いには、dポイントのポイントアップ「dポイント スーパー還元プログラム」があります。
このプログラムに、残念なお知らせです。2021年7月9日で終了とのリリースがありました。今後はd払いとどのように付き合っていけばよいのか、他の決済に替えるべきか等を考察します。
目次
「dポイント スーパー還元プログラム」とは

「dポイント スーパー還元プログラム」は、利用頻度によってポイント還元率がアップする仕組みです。
d払いの、決済時に付与される通常ポイントとは別に、最大7.0%の期間限定ポイントが付与されるものです。
d払いだけではなく、電子マネーiDを、クレジットカードのdカードと組み合わせて使う場合にも、このプログラムが適用されます。
一例ですが、次のような利用方法によって段階的にポイントアップされます。
・ 前月に50回以上のdポイント獲得
・ dカードで前月に10万円以上の利用
・ dカードGOLDでの携帯電話料金引落し
コンビニに毎日2回行くなどするdポイントヘビーユーザーにとっては重要なプログラムです。
ドコモ一筋のユーザーにとってはポイント低下
ヘビーユーザー以外にも、今回の改定の影響を大きく受ける人たちがいます。ドコモ一筋15年以上のユーザーです。
この人たちは、dポイントプログラムの「プラチナステージ」に登録されています。これによって、「dポイント スーパー還元プログラム」で、d払い、iDの還元率が常時1.0%上乗せされていたのです。
7月以降はこの特典も消滅してしまいます。
iDの場合には、もともと独自の上乗せポイントはありません。7月以降はdカードをセットしたiDで決済しても、dカード直接の決済とまったく同じ還元率になるのです。
モバイルSuicaもおすすめ
d払いがまだまだ役に立つことは確認できましたが、還元率の上限はおおむね1.5%です。
従前から、1.5%の高い還元率を維持している決済方法と併用してみてはいかがでしょうか。交通系電子マネーの「Suica」との併用です。
JR東日本系のクレジットカード「ビューカード」との組み合わせで、チャージ時の還元率は1.5%です。
通常店舗では支払時にポイントは付かないものの、合計還元率は1.5%となるので、d払いと互角です。ただし、モバイルSuicaに限ります。
2021年7月21日からは、カードタイプのSuicaのチャージ時ポイント還元率が1/3の0.5%となることが決まっています。
d払いから他の決済に移行すべきなのか

ポイント還元率が落ちるのであれば、他の決済に移行しようかと考える人もいることでしょう。
しかしながら、d払いの決済時に付く通常ポイントまでなくなるわけではありません。
【ネット店舗】1.0%
dカード等のポイント還元率1.0%のカードと組み合わせて使うと、常時1.5%以上となるという点はまだまだ貴重です。
他のQRコード決済の基本還元率との比較
他のQRコード決済の基本還元率と比較してみましょう。

同時期に、LINE Payもヘビーユーザーへの優遇措置をやめます。
キャッシュレス決済は一時期に比べて全体的に還元率が落ちてきています。
非ドコモユーザー・非dカードユーザーにとっては、ドコモユーザー・dカードユーザーとの差がなくなり、ヘビーユーザーへの特別感はなくなりましたが、1.5%の数字を出せるd払いには、まだまだ価値があります。(執筆者:沼島 まさし)