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保険の見直しの「3つのタイミング」 住宅購入時の保障削減には要注意!

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保険の見直しの「3つのタイミング」 住宅購入時の保障削減には要注意!
「状況が変わるたびに保険って見直しした方がいいのかな?」

「担当者から保険は都度見直すべきものだって聞いてるけど…」

「社会人になったら保険に入るべきものだって言われたけどどうなんだろ…」

一度加入したらそれで終わりではないのが保険です。保険は人生とは切っても切れない関係です。その都度、自身の状況に合っている保険なのかが気になるのも当然のことです。

今回は、保険を見直すべきライフイベントについて解説したいと思います。

保険の見直しの「3つのタイミング」 住宅購入時の保障削減には要注意!

保険を見直すべき人生の3大イベント

保険を見直すべき人生の3大イベントは「結婚、子の誕生、子の独立」です。順番に解説していきます。

結婚:自分1人の人生ではなくなるタイミング

結婚は、保険を見直すべきタイミングの1つです。

独身時代には自分1人のことだけを考えていればよかったかもしれませんが、結婚すると家族を持つことになります。

適切な保険に加入して、万が一の時に備えておくべきタイミングだと言えます。

しかし、結婚した全員が保険を見直すべきなのかというとそういうわけでもありません。見直すべきかどうかは配偶者の状況によって変わります

夫婦共に生活していくうえで十分な収入を得ている場合には、特に保険の見直しは必要ないと言えます。むしろ、無保険でも良いかもしれません。

保険料を貯蓄に回して将来のイベントに備えるほうが賢い選択だと言えることでしょう。

一方で、配偶者の収入が少ない場合や扶養に入る場合には、片方の収入がなくなってしまうと途端に困ることになります。死亡保障の加入や医療保障の充実の検討が必要です。

このように状況によって変わりますが、結婚が保険を見直すべき重要なタイミングであることに違いはありません。

子の誕生=扶養家族ができる:万一時の保障の拡充は必須

子どもが誕生することにより、間違いなくこれまで以上に保障が必要になります。

夫婦共働きで結婚時には見直しをしなかった場合でも、子どもが誕生した際には確実に見直しておくべきです。

自身に万が一のことがあっても子どもがしっかりと独立できるまでの死亡保障が必須です。

配偶者にも収入があるからといって無保険でも良いというものではありません。ワンオペで全てこなすのは至難の業です。「遺族年金」だけで生活できる家庭は稀なのです。

子どもが独立するまでの期間限定で構いませんので、しっかりと死亡保障に加入するべきです。

緊急予備資金(最低半年分の生活費)の蓄えがない家庭については、医療保障やがんなどの大病保障も加入しておくのがベターです。

子どもが小さい時ほど自身に必要な保障は大きくなります。最も大切な時期なのでしっかりと保障を見直すことを強くおすすめします。

子の独立:保障の削減を前提に見直し

子どもが独立することによって必要な保障は少なくなります。この場合の見直しは「保障の削減」と考えていただいて差し支えありません。

扶養家族がいる間には大きな保障が必要でしたが、子どもが独立することによってその大部分が必要なくなります。

もちろん、その時の配偶者の状況によって必要な保障額は変わりますが、これまでよりも少なくなることは間違いありません。

新たに保険に加入するのではなく、これまで加入していた保険を削っていく前提で見直しをするべきタイミングです。

老後が心配だからといって介護保障などを追加していくことはあまりおすすめできません

この年齢の頃においては、全ての保険料がとても高くなってしまっているのです。

新たに加入することによる費用対効果を考えると、預貯金などの資産で準備する方が良いパターンが多いのです。

「心配=保険に加入する」ではなく、預貯金などの資産で備えることも有効な選択肢ですので、高額な保険加入は避けたほうが良いものと言えます。

子の独立:保障の削減を前提に見直し

住宅ローンを組んだ時には?安易な保障削減には要注意

よくいただく質問に

「住宅ローンを組んだら死亡保障はいらなくなるのでは?」

というものです。

住宅ローンを組む際には特別な事情がない限り「団体信用生命保険=団信」に加入することになります。契約者に万が一のことがあった場合に、ローンの残債が免除になる保険です。

団信に加入することにより万が一の際には確かにローンの支払いはなくなりますが、あくまでも支払いがなくなるだけのことです。

生活費が支払われるわけではありませんので、これをもって「死亡保障はいらない」とはなりません

また、団信の特約で「3大疾病団信」など、死亡時以外にもローン残債が免除になる保障もあります。こちらについても、3大疾病団信に加入しているから即、保険はいらないとはなりません

前述の通常団信と同様に、免除になるのはローン残債のみであり、治療費が出るわけではありません

また、免除となる3大疾病の要件についても厳しいものがほとんどです。銀行によって多少の違いはありますが、一例をあげると次の通りです。

・ がん(所定の悪性新生物)に罹患したと医師に診断された時

・ 急性心筋梗塞で60日以上の労働制限の状態が継続したと医師に診断された時、もしくは所定の手術を受けた時

・ 脳卒中で60日以上神経学的後遺症が継続したと医師に診断された時、もしくは所定の手術を受けた時

急性心筋梗塞で倒れたからといって即免除になるわけではありません。免除条件をしっかりと確認したうえで検討されることをおすすめします。

いずれにせよ、住宅購入は大きく保険を見直すべきポイントではありません

安易な見直しは逆効果になる

保険の見直しをするべき3つのライフステージのについて解説してきました。

保険を見直すべきポイントは限られています。

担当者によっては「新商品が出たので見直しするほうが得ですよ」などといった営業をしてくることもありますが、安易な見直しは逆効果になることもしばしばです。

基本的に年齢が上がれば保険料は高くなります。健康状態によっては加入できないこともあります。

勧められるがままに見直すのではなく「必要な保障に変化があった時」に見直しをすることをおすすめ致します。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)

《冨岡 光》
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冨岡 光

執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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