社会人として働き出すと、クレジットカードが必要になるシーンが少なくありません。
とはいえ、どういう基準で選んだらいいのかわからないという人が多いのではないでしょうか。
初めて作るからこそ失敗したくないし、できたら使えば使うほどお得さを実感できて、上手に節約もできるカードがいいです。
そこでこの記事では、新社会人がクレジットカードを持つメリットをはじめ、選び方と注意点まで紹介します。

目次
新社会人がクレジットカードを持つ2つのメリット
新社会人のクレジットカード保有には、以下の2つのメリットがあります。
2. 家計管理がしやすくなり節約上手に
【メリット1】ポイントが貯めやすいのでお得
新社会人向けのクレジットカードには、年会費やポイント還元率などが優遇されているものがあります。
こうした若い世代に有利な特典が付与されたカードを選べば、ポイントが貯めやすくなりお得です。
1人暮らしを始める場合は、家賃や水道光熱費、携帯料金など、毎月発生する固定費をカード払いにすると、効率的にポイントが貯められる点も見逃せません。
引越し費用や家電・家具などの購入もカード払いにすれば、さらにポイントを貯めることができます。
【メリット2】家計管理がしやすくなり節約上手に
クレジットカードで支払うと、家計管理がしやすくなる点もメリットです。
現金での支払いはレシートで家計管理する必要がありますが、カードなら利用明細が発行されるので、1枚の明細書で1か月の出費をまとめて確認できます。
収支の見える化は、節約における重要な要素です。
常に支出がひと目でわかる状態にしておけば無駄遣い防止にもなります。
過去の明細もすべて確認できるので、収支の見直しに役立つこともポイントです。
ただし、クレジットカードは後払いなので使いすぎに注意してください。
後述しますが、あらかじめ1か月の利用限度額を設定して対策しましょう。

新社会人のクレジットカード選びの4つのポイント
新社会人がクレジットカードを選ぶ際には、以下の4つのポイントを確認しましょう。
(2) ポイント還元率の高さ
(3) 日常生活での使いやすさ
(4) 若い世代に有利な特典
選ぶ基準(1) 年会費無料
年会費無料のクレジットカードを基準にしましょう。
年収が低い新社会人にとって、年会費の負担がないカードは節約にもなります。
ただし、初年度は無料でも2年目以降は年会費がかかるカードもあるので、検討の際に注意してください。
まずは年会費永年無料から候補にするとよいでしょう。
選ぶ基準(2) ポイント還元率の高さ
ポイント還元率の高さは、クレジットカード選びにおいて重要な要素です。
ここで覚えておきたいのは、還元率には2種類あるということ。
カード利用時に適用
(2) 特定店舗・サービスで適用される高い還元率
指定された条件での利用時に適用
「Aを作ったが、よく買い物する店舗の還元率はBのほうが高かった」は新社会人が陥りやすい失敗例です。
検討時には基本還元率だけでなく、自分の利用範囲の還元率も確認しましょう。
選び方がわからない人は、基本還元率が1.0%あるかどうかを基準に選んでみてください。
選ぶ基準(3) 日常生活での使いやすさ
日常的に買い物をするスーパーやコンビニ、ネットショップなどで利用できるクレジットカードを選ぶことがたいせつです。
基本的に国際ブランドを選べば、多くの店舗で利用できます。
なかでも、「利用できずに困った」が他ブランドに比べて少ないのがVISAとJCBです。
ただし、VISAのみ、JCBのみの店舗もあるので、必ず自分が利用するお店で使えるかを確認しましょう。
また、前章でも触れましたが、頻繁に利用する店舗で還元率が高くなるカードを選んだほうが使い勝手がよくなるケースが多いです。
「自分にとってお得か」を基準に選ぶとよいでしょう。
選ぶ基準(4) 若い世代に有利な特典
若い世代に有利な特典が付いたクレジットカードは、新社会人にとって便利でお得です。
さらにポイントが貯めやすく、日常的に利用しやすくなるので、有利なカードを選びましょう。
クレジットカードにまつわる2つの注意点

クレジットカードの選択と利用前に、以下の2つの点にも注意しておきましょう。
2. あらかじめ利用限度額を設定する
注意1. 不正利用対策が万全のカードを選ぶ
近年、クレジットカード情報を盗んで悪用するスキミング詐欺がより高度になっています。
そのため、カードの安全性を守る仕組みとセキュリティ対策は欠かせない要素です。
不正利用された際の被害額の全額補償をはじめ、対策が万全のカードを選びましょう。
注意2. あらかじめ利用限度額を設定する
クレジットカードが届いたら、利用限度額を10万円~20万円程度に設定しておきましょう。
カード利用でもっとも注意したいのは使いすぎです。
まずは毎月の給与額を考え、「一般的な新社会人は10万円程度で最低限生活できる」と覚えておきましょう。
対外的業務が多く、旅費交通費や接待交際費の立替払いが発生する職種でも、20万円程度あればまかなうことができます。
自分に合ったカードでお得かつ節約上手に
新社会人がクレジットカード選びに失敗しないためには、年会費無料や高還元率はもちろん、自分の利用シーンに合わせて使いやすいカードを選ぶことがたいせつです。
ポイント還元でお得、かつスムーズな家計管理で節約するためにも、賢くクレジットカードを取り入れてください。(執筆者:田中 佐江子)