銀行ではいろいろな手続きに対して手数料がかかり、一部を除いて少しずつ高くなってきています。
今まで手数料がかからなかったことでも、この数年で新しく設定されたものもあります。
何も知らずに銀行へ行き、高い手数料を払ってしまうのはもったいないです。
元銀行員が行っている5つの手数料対策を紹介します。

目次
手数料対策(1) 使わない口座を作らない
「未利用口座管理手数料」を知っていますか。
口座を開設しても長期間使わないと手数料がかかってしまうというものです。
この数年で、全国の銀行が次々と取り入れています。
例えば三菱UFJ銀行では2021年7月1日以降に口座を開設すると、その後2年以上利用がない場合、年間1,320円(税込み)の手数料がかかります(他に定期預金などがある場合やローンがある場合を除く)。
新しく口座を開設する前に本当に必要か、何年も使わない口座にならないか考えましょう。
もし開設する場合は、その銀行で未利用口座手数料がかかるのかを確認しましょう。
使わなくなった場合は口座をすぐに解約することが必要です。
手数料対策(2) 窓口で両替しない、大量の硬貨を入金しない
銀行の窓口では両替や大量硬貨の入金でも手数料がかかる場合があります。
両替の場合
多くの銀行で、両替にも手数料がかかります。
例えば三井住友銀行では窓口での両替の場合、1枚から手数料がかかります(220円~、枚数に応じて高くなる)。
両替機がある場合はそちらを利用しましょう。
窓口よりも手数料が安くなることが多いからです。
両替手数料は銀行によって違います。
自分が利用する銀行の両替手数料をチェックしておきましょう。
大量硬貨を入金する場合
貯金箱に貯めた硬貨を入金したら、入金手数料がかかる。これはもったいないことです。
例えば三井住友銀行では、窓口で大量の硬貨を入金する場合、301枚から手数料がかかります(550円~、枚数に応じて高くなる)。
窓口で硬貨を入金する場合は、入金手数料がかからないように硬貨の枚数を少なくしましょう。
手数料対策(3) キャッシュレスを取り入れる
買い物をキャッシュレスで行うようにしましょう。
ATMから現金の出金をしなければ手数料がかからないからです。
平日昼間なら出金手数料はかかりませんが、つい時間外となってしまうことがあります。
うっかり手数料を引かれることがないよう、キャッシュレスを取り入れて対策をとりましょう。

手数料対策(4) インターネットバンキングを取り入れる
インターネットバンキングのメリットは何といっても振込手数料が安いことです。
そしてもう1つ、インターネットバンキングで通帳レスにすることでも、手数料を抑えることができます。
みずほ銀行は2020年1月より紙の通帳発行に1,100円の手数料を設定しました。
このような紙の通帳発行手数料は、全国に広がっています。
通帳レスにして、口座の動きはインターネットバンキングで確認するようにしましょう。
手数料対策(5) ゆうちょ銀行で口座を開設する
最初に述べたように、いらない口座を持つ必要はありません。
でももし口座を新しく開設するなら、ゆうちょ銀行がおすすめです。
ゆうちょ銀行なら、上で説明した
「大量硬貨入金手数料」
「ATM出金手数料」
「紙の通帳発行発行手数料(通帳喪失時を除く)」
がどれもかかりません。
手数料対策をとるなら、メリットが多いといえます。
ただし、ゆうちょ銀行では両替はできないので注意が必要です。
手数料で損しないように、新しい時代にマッチした対策を
時代が新しくなり、紙の通帳、紙幣や硬貨の大量取り扱いなど、いわゆる「昔ながらのやり方」には手数料がかかるようになってきました。
対策をとらなければ高い手数料を払うことになってしまいます。
銀行手数料の対策をとり、節約につなげてください。(執筆者:山口 智子)