マキタの掃除機は通信販売のCMから人気に火がつき、今やコードレス掃除機の人気上位に食い込んでいます。
もともと業務用であることから軽くて小回りが利き、使いやすいのに価格も安いことが人気の秘訣でしょう。
しかし、他メーカーのものとは違ってマキタの掃除機はあまり店頭には置かれていないため、購入にあたっては自分で下調べをして、自分の家に合った型式を検討する必要があります。
そこで今回は、実際にマキタの掃除機を購入した筆者が自身の失敗を踏まえて、買うときに見るべきポイントと注意点について紹介します。
目次
マキタの掃除機が向いているのはこんな人

もともとビルなどの清掃業務のために作られたマキタの掃除機は非常にシンプルな作りです。
吸い込み部にもブラシなどが一切なく他の掃除機と比べるとお手入れしやすいのが特徴です。
「掃除機のお手入れがめんどくさい」
「階段などでも楽に掃除できる軽い掃除機が欲しい」

という方には、マキタの掃除機が向いていると言えます。
床にあるものを吸い込むことには長けている一方で、毛足の長い絨毯の中のゴミや部屋の隅々の汚れをかき出すことはできません。
また、静音タイプではないので「強」運転のときなどには音がかなり大きめです。
このため、「絨毯はもちろん棚や布団なども全部掃除機で済ませたい」「静かな掃除機がいい」という方には向いていません。
マキタの掃除機の選び方
マキタの掃除機は
(2) ゴミの捨て方
(3) スイッチ形式
の3つの条件を基に選んでいくことになります。
それぞれについて詳しく解説していきす。
(1) バッテリー容量
マキタの掃除機のバッテリーは18V、14.4V、10.8V、7.2Vの4種類です。
バッテリーが大きいほど稼働時間が長く、掃除機の重さが重く、価格が高くなります。
下表に標準運転時の稼働時間、掃除機の重さ、価格をまとめてみました。
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型式によって詳細は異なるためおおよその値ですが、まずはこの表と「普段掃除機をかける時間」「理想とする重さと価格帯」を照らし合わせてバッテリー容量を決めましょう。
安いと言われるマキタの掃除機ですが、バッテリー容量が最大のものだと3万円程度と、他の掃除機と変わらない価格になってしまいます。
マキタは他の掃除機より吸い込む力が強く「強」モードの出番はほぼありませんし、よほど広い家でない限りは10.8Vで十分だと思います。
オーバースペックにならないように注意が必要です。
(2) ゴミの捨て方
マキタの掃除機には、紙パック式のものとカプセル式のものがあります。
紙パック式はお手入れが少なくて済み、ゴミに触れずに捨てられるのが利点です。
一方で、カプセル式は紙パックを買わずに済むので節約できますがフィルター等のお手入れが必要です。
お手入れが面倒な方には紙パック、面倒でない方にはカプセル式がおすすめです。
(3) スイッチの形式
スイッチには、ボタン式とトリガー式の2種類があります。
ボタン式は「強・弱・オフ」のように一度押せばそのモードで稼働してくれますが、トリガー式は基本的にトリガーを引いている間にのみ稼働するので、掃除中にはトリガーをずっと引いておかなければなりません。
トリガー式には「すぐにオン/オフを切り替えられ無駄な電力を極力使わなくて済む」というメリットがあるものの、基本的にはスイッチ式のほうが使いやすいと思います。
マキタの掃除機を買う際の注意点
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前述の(1) ~ (3) の条件から自分にぴったりの機種が決まったらあとは買うだけ、と思った方はちょっと待ってください。
マキタには基本的に付属品がほぼありません。
隙間に入る細いノズルのみついていますが、ブラシ類が一切ないのです。
このため、掃除機や加湿器などのフィルター掃除に掃除機を使っている場合には、必ず同時に購入しておきましょう。
ブラシはどれも600~800円程度とそれほど高くはありませんが、店頭で売られていないので別に買うと送料が発生してしまいます。
失敗しないように十分に検討
私自身もしっかりと調べて購入したつもりでしたが、ブラシを買い忘れたり、「強」運転の稼働時間を基準に選んでかなりオーバースペックなものを買ってしまったなどというさまざまな失敗がありました。
安いとは言っても1万円を超える買い物ですので、前述の要素をしっかりとご検討のうえで無駄のない掃除機選びをしてください。(執筆者:3人の子を育てる主婦ライター 岩崎 はるか)