三井住友カードには、両面にカード情報が記載されていない「ナンバーレス」(NL)というカードがあります。
7月より、三井住友カードゴールド(NL)が登場したので、キャンペーンとともに徹底解説します。
目次
三井住友カードゴールド(NL)の概要

三井住友カードゴールド(NL)の概要を紹介します。

カードデザインは、通常の三井住友カードゴールドとそっくりです。
年会費はちょっとお安めなゴールド、といった感じでしょうか。
三井住友カードゴールド(NL)のメリット
まずは、三井住友カードゴールド(NL)のメリットを紹介します。
一般カードの「三井住友カード(NL)」と一部重複するところもあります。
【メリット1】カード情報の印字なしでセキュリティが向上

三井住友カードゴールド(NL)には、カード情報が印字されていません。
発行当初よりVisa/Mastercardの両ブランドを用意しており、両ブランドとも金色ベースか緑色ベースからデザインを選択可能で、いずれもナンバーレスです。
情報として印字してあるのは、氏名とカードが発券された日付のみで、ネット決済に必要なカード番号・有効期限・セキュリティコードは印字されていません。
これなら、盗み見されたカード情報を使い、ネットで不正利用される心配がありませんね。

ネット決済に必要なカード番号・有効期限・セキュリティコードは、「Vpassアプリ」で確認できます。
【メリット2】Visa/Mastercardの両ブランドともタッチ決済を搭載
三井住友カードゴールド(NL)では、Visa/Mastercardの両ブランドとも、当初よりタッチ決済機能を搭載しています。
利用可能店舗も増えているクレカのタッチ決済は、衛生上効果的です。
また、悪意を持った店員にカードを手渡すことによる、スキミングの機会も少なくできます。
【メリット3】最短5分で発行可能

ゴールドカードは発行までに時間がかかる印象ですが、三井住友カードゴールド(NL)は申込から最短5分で即時発行可能です。
即時発行を希望する場合は、以下の手順で進んでください。
2. 審査(5~10分)
3. 電話認証
4. 認証完了
5. Vpassアプリをダウンロードして登録
6. Vpassアプリ内でカードを確認
これだけで、ネットショッピングに必要な情報を確認でき、iD加盟店(Apple PayやGoogle Payに登録)やネット決済ができます。
プラスチックカードは最短翌営業日に発行され、後日自宅にカードが届けられるので、届き次第Visa/Mastercard加盟店でも利用可能です。
【メリット4】すでに三井住友カードを持っていても発行可能
すでに別の三井住友カードを持っていても、三井住友カードゴールド(NL)を発行できます。
デビュープラスやプラチナプリファード、提携カードなどと、二刀流での使い分けも可能です。
ただし、すでに三井住友カード(NL)を持っている人のみ、別の国際ブランドを選ぶ必要があります。
【メリット5】コンビニ3社・マクドナルドで最大5%還元

三井住友カードゴールド(NL)をセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート・マクドナルドで利用すると、最大5%還元です。
・ 通常ポイント:0.5%
・ コンビニ3社・マクドナルド:+2%
・ コンビニ3社・マクドナルドでタッチ決済:+2.5%
という内訳です。
会社ごとではなく4社合計で集計されますので、ロスがより少なくなり、効率的に最大5%還元を受けられます。
【メリット6】年間100万円以上利用でお得

三井住友カードゴールド(NL)を年間100万円以上利用すると、通常は5,500円かかる年会費が、翌年以降永年無料となります。
年間100万円の利用は結構な高いハードルですが、全ての支出を集約すれば何とかなるかもしれません。
1万ポイント還元
三井住友カードゴールド(NL)を年間100万円以上利用すると、翌年以降の年会費が永年無料になるだけでなく、Vポイントが1万ポイントプレゼントされます。
条件をクリアすれば、初年度だけでなく毎年もらえ、通常ポイントは別途付与されます。
【9/30までの申込】初年度年会費も無料
さらに、2021年9月30日までに三井住友カードゴールド(NL)の申込をして、2021年11月30日までに発行されると、初年度の年会費も無料になります。
申込期限や発行期限以外の条件は一切ありませんので、忘れず期限内に手続きしましょう。
【メリット7】新規入会&利用で最大1万3,000円分がもらえる

三井住友カードゴールド(NL)では、9月30日までに三井住友カードゴールド(NL)に新規申込をして、カード入会月の2か月後末までに発行されると、最大1万3,000円分がもらえるキャンペーンを実施しています。
その内訳と条件は、以下の通りです。
・ 新規入会:1,000円分のVポイントギフトコード
・ 入会2か月後末までの利用:利用金額の15%分のVポイント(上限1万2,000ポイント)

1,000円分のVポイントギフトコードは、アプリ「Vポイント」をダウンロード&初期設定して、ギフトコードを入力または読み取ることでVポイント残高として買物に使えます。
三井住友カードゴールド(NL)のデメリット・注意点
ここからは、三井住友カードゴールド(NL)のデメリット・注意点を紹介します。
【デメリット・注意点1】通常のポイント還元率は0.5%と平凡
三井住友カードゴールド(NL)をマックやコンビニ、特定加盟店以外で利用しても、還元率は0.5%と平凡です。
年間100万円達成によるボーナスポイント、コンビニ・マック以外で、メインカードとして幅広くガンガン使おうという気にはなれませんね。
【デメリット・注意点2】ネット決済にはVpassアプリが必須で面倒かも

三井住友カードゴールド(NL)でネット決済をするには、カード番号・有効期限・セキュリティコードを確認できる「Vpassアプリ」が必須です。
セキュリティの面からすると心強いですが、若干面倒にも思えます。
また、古いOSのスマホはそもそもVpassアプリに対応していません。
【デメリット・注意点3】旅行保険が心もとない
三井住友カードゴールド(NL)の旅行保険は、国内・海外とも最高2,000万円で、通常の三井住友ゴールドと比較すると、若干補償が薄いです。
しかも、カードを使わなくても付帯するのは300万円のみで、残りの1,700万円は旅行代金をカード払いしないと付帯しません。
コロナ禍の状況で、旅行保険を改悪するカードが増えていますが、三井住友カードゴールド(NL)も例外ではないかもしれません。
【デメリット・注意点4】「三井住友カードゴールド」との比較

三井住友カードには、「三井住友カードゴールド」という元祖ゴールドカードがあります。
氏名が印字されているかどうか以外、表面を見ても見分けがつきません。
三井住友カードゴールド(NL)とどう違うのか、中身を比較しました。

三井住友カードゴールド(NL)は、年会費を控えめにしてハードルを低くしている代わりに、iDの選択肢や旅行保険、バーチャルカードについては三井住友カードゴールドに劣ります。
もっとも、三井住友カードゴールド(NL)はスマホがほぼマストといえるカードであり、iDはApple Pay、Google Pay経由でも十分でしょう。
旅行に行かないのであれば、旅行保険も手厚くする必要がありません。
普段使いでお得なゴールドカード
三井住友カードゴールド(NL)は、カード情報が印字されておらず、セキュリティが向上しています。
コンビニやマック、特定加盟店ではポイント還元率が飛躍的にアップします。
ただし、ゴールドならではの旅行保険は若干薄く、普段のポイント還元率も決して高くありません。
初年度で一気に100万円使う自信のある人、セキュリティを重視する人は、発行すべきでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)