「お得」や「節約」といえば、キャンペーンやセールを思い浮かべてしまうという人が多いのではないでしょうか。
しかしながら、通常のサービスであっても上手に利用することで「お得」や「節約」につながることは意外と多いものです。
この記事では、出張や旅行中に駐車料金を抑えられる「駐車場予約サービス」の活用方法と節約事例について紹介します。
目次
駐車予約サービスとは
事前に、もしくは直前に、利用する駐車場の予約をするサービスのことです。
繁華街やオフィスビルが立ち並ぶ駐車料金の高い場所では、「駐車場予約」をすることによって節約につながるケースがあります。
ここでは「予約しやすく、安価な駐車料金を見つけやすいサイト」を4つほど紹介しますので、ぜひご活用ください。
1. ダントツに安い「akippa」

場所にもよりますが、駐車料金は「akippa」がダントツに安いと言えます。
全国の空きスペースが駐車場として登録されていて、無料の会員登録をしている会員が予約と事前決済を済ませて当日に利用します。
多くの駐車場が登録されているので、地方であっても駅前や繁華街であれば多くの駐車場と比較検討できるのでおすすめです。
また、地方であれば駅前でも1日300円ほどからと料金もリーズナブルですし、15分単位で計算されるケースも多いので、1時間・120円ほどで駐車できることもあります。
もちろん、東京や大阪など主要都市ではそういうわけにはいきませんが、東京駅から歩いて徒歩1分ほどの「サピアタワーakippa駐車場」でも1日2,900円と割安です。
利用した人の口コミも読めるので、「駐車場の入り口がわかりにくいので〇〇を目印にすればいい」などのアドバイスににも事前に目を通せます。
2. ダントツに探しやすい「駐車場シェア 特P」

「駐車場シェア 特P」は、会員登録をして、駐車場を予約し、駐車場に着いて「着きました」をタップ、帰るときには「出ました」をタップするだけです。
決済は、登録のクレジットカードからの自動精算で、前日まではキャンセル料もかかりません。
駐車場の登録件数が非常に多く、駐車場も探しやすいのが特徴です。
目的地から近い駐車場を地図から探せるのはもちろんのこと、目的地を入力すると「近くて安い駐車場」を勝手に検索して表示してくれます。
料金的にもリーズナブルな駐車場が多いと言えます。
たとえば、高さ制限はあるものの、東京駅から537mのところにある「日本橋フロント駐車場」であれば、7:00~21:00までの14時間で1,800円です。
3. 安心の大手老舗企業「タイムズのB」

「タイムズのB」は、東京を中心に駐車場運営などをしている「パーク24株式会社」の駐車場シェアリングサービスです。
黄色い看板に「Times」という黒い文字が特徴の「タイムズ24」のグループ事業で、ウェブサイトに登録された空スペースなどをタイムズの会員が事前予約できます。
タイムズの会員登録と事前決済をする必要はありますが、入会金や年会費も不要で前日まではキャンセル料も不要です。
大手老舗企業ということもあり、安心感があります。
ただ、地方の場合には駅前などで検索をしても駐車場の件数は少なく満車となっているケースもあるので、その場合にはほかの駐車予約サービスを利用してください。
タイムズグループの駐車予約

余談ですが、タイムズグループでは、他にも空港などを中心に駐車を予約できるサービスを展開しています。
次のように全国で6か所のみですが、「飛行機やバスなどに乗り遅れる」といったリスクを回避したいときに便利です。
会員登録は不要ですが、個人情報の入力と予約料金220~1,100円ほどを支払う必要があるため、予約料金を支払ってでも止めたほうがよいかどうかをよく検討してください。
・ 静岡県(タイムズ小田急箱根高速バス東名御殿場)
・ 愛知県(タイムズセントレア空港東)
・ 愛知県(タイムズセントレア空港東第2)
・ 愛知県(タイムズセントレア空港東第3)
・ 宮城県(仙台空港お客様第1駐車場)
4. 安心の大手老舗企業「三井のリパーク(toppi!)」

「三井不動産リアルティ」が運営する「三井のリパーク」のグループ事業のひとつに「予約のできる三井のリパークtoppi!」があり、こちらも駐車予約が可能です。
「三井のリパーク」のコインパーキグは街のあちらこちらでを見つけられ、安価な料金の駐車場も意外とあります。
ただし、予約できる駐車場は少なく、地方では検索しても出てこない場合が多く見受けられます。
1日単位の予約ですが、料金はリーズナブルなケースが多く、「昔からよく目にする駐車場がいい」や「迷わないよう覚えやすい駐車場がいい」という人にはピッタリです。
こちらも、会員登録と事前決済が必要です。
駐車料金を安く抑える方法
ここからは、駐車料金を安く抑える方法を紹介します。
半径500メートル
「駐車場予約」をして差額の大きくなる場所は、繁華街やオフィスビルが立ち並ぶような立地の駐車場の場合がほとんどです。
場所にもよりますがこのような場合には、目的地から半径500メートルほど離れると駐車料金がグッと下がることが多いと言えます。
500メートルと言えば徒歩で6~10分ほどの距離です。少し早起きして歩けば、節約につながるかもしれません。
ただし、駐車料金が安くても人通りが少なく、夜になると街頭がほとんどないような場所もあり、こういった場所では危険なことに巻き込まれる可能性も高くなります。
近くで宿泊する場合にはホテルの人に住所を伝えて様子を尋ねてみたり、グーグルアースで周辺の様子を確認するのもおすすめです。
宿泊場所を考慮する
連泊の場合には宿泊場所を駐車料金の安い範囲で探すことで、時間単位で車を止めるコインパーキングよりも安く駐車できる場合があります。
また、1泊2日の場合にも次のようなケースあるので、事前に宿泊施設に相談してみるのがおすすめです。
・ 追加料金を支払えば、チェックアウトの日の夜まで駐車OK
・ 近くにある安い駐車場や提携している駐車場、系列店の駐車場を紹介してもらえる
契約が安いケースも
1か月を超えるような長期滞在の場合には、コインパーキングを予約して借りるよりも、駐車場の契約をしたほうが安いケースもあります。
ただし、駐車場を契約する際に不動産会社が介入している場合には、保証金などで駐車料金の約1か月分を支払わなければならないことが多いので事前に確認してください。

節約事例
ここでは、駐車料金を節約できた2つのケースを紹介します。
事例1.「1,700円の節約」
最も節約になったのは、半径500メートルを目安に安い駐車場を探したときです。
打ち合わせ場所周辺は繁華街で駐車場の最大料金が5,000円と高額でした。
そこで、駅から徒歩6~10分ほどの駐車場を検索したところ、最大料金が3,300でした。そこに止めた結果、1,700円安くなったというわけです。
「嘘でしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、たとえば「タイムズ」の時間貸し駐車場で「東京駅周辺駐車場」を検索してみた結果は次の通りです。
8:00~19:00の最大料金4,800円
・ 470m「京橋エドグラン」:
7:00~23:00の最大料金2,000円(月~金)・1,800円(土・日)
・ 449m「タイムズ八重洲第7」:
8:00~19:00の最大料金3,700円(月~金)・2,400円(土・日)
もちろん、500mほど離れても料金の高い駐車場もあるのですが、上記の場合で計算すると、平日でも1,100~2,800円もお得に駐車可能なのでおすすめです。
事例2「400円の節約」
1日500円のパーキングだったのですが、駐車場予約サイトからの予約の場合には同じ駐車場を15分毎25円で予約できました。
そのため、用事のある1時間分の100円だけの支払いで済み、結果400円の節約になったということがあります。
短時間だけの利用の場合には、こういった方法も活用してみてください。
「払うだけ」の駐車料金を抑える
物を買う際には、お金と引き換えに欲しいものを手に入れられます。
しかし、駐車料金は「場所を借りるために料金を支払う」ため、いくら高い料金を支払っても手元には何も残りません。
「駐車場予約」とともに、早起きする、宿泊する場所を考慮するなどの工夫で駐車料金を抑えてみてください。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)