Web上で表示される「PayPay銀行」のキャンペーン広告、敏感な人なら気になっているのではないでしょうか。
Yahoo!の特設サイトからPayPay銀行カードローンを申し込んで借り入れると、最大1万2,000円もらえます。
大きなキャンペーンですが、カードローンなので要件は当然、借金です。
借金してもキャンペーンに挑みたい人に、注意喚起します。

目次
PayPay銀行カードローン・キャンペーンの概要
PayPay銀行カードローン新規申込キャンペーンの内訳です。
(※ 普通預金口座をすでに持っている場合は500円)
・ 借入額に応じて → 最大1万円
2種類の特典とも、現金ではなく現在、「PayPayボーナス」で付与されます。
PayPayボーナスは、PayPayで買い物にすぐ使えます。

借入額に応じ報酬がもらえる
カードローンを申し込んで、翌月までに借り入れると、買い入れ合計額に応じてPayPayボーナスが次の通りもらえます。
さらに、「利用限度額いっぱいまで借り入れる」と仮定した場合の、限度額に応じた金利の目安も載せておきます。
この数字は、のちほど利息の計算に用います。

※ 限度額により12.0%、8.0%の金利もあります。
キャンペーン無効になる場合
わざわざ借金をしたのに報酬がもらえないとなると、徒労ではすみません。
もらえないケースを列挙します。
・ ジャパンネット銀行口座普通預金口座保有者(新規にならない)
・ 申し込んだ後、翌月までに借入れをしない(借入額に応じた報酬が得られない)
このキャンペーンは、PayPay銀行の公式サイトからでは参加できません。
PayPay銀行本体で開催しているキャンペーンとは別物です。
広告をクリックして進むのでなければ、必ずYahoo!特設サイトから入りましょう。
それからPayPay銀行は、名前は新しいものの以前からある銀行です。
旧名「ジャパンネット銀行」口座を持っている人は、新規にカードローン契約をしてももらえる報酬が2,000円でなく、500円です。
また、キャンペーン報酬の判断の元になる借入額は、「申し込んだのち、翌月末までの借入額の合計」です。
借入れを忘れるともちろん無効です。
PayPay銀行カードローン・キャンペーンの注意点
カードローンのキャンペーンの場合、わざわざ借金をしなければなりません。
無駄なものを買わなければ損しない、クレジットカードのキャンペーンとの違いです。
本当にお金の必要な人が、借入れの機会をいかし報酬を得て、結果的に利息を軽減するのなら本来の姿です。
そうでなく報酬狙いでカードローンを作る場合、十分に注意が必要です。
以下、借金するにあたっての注意点を確認しましょう。

借入可能額は審査次第
カードローンには、審査で決まる借入限度額があります。
300万円借りたくても、容易に貸してはくれません。
PayPay銀行カードローンに貸金業法は適用されないため、「限度額は年収の3分の1まで」といった機械的な上限ルールはありません。
とはいうものの現在、年収400万円の人に設定してくれる限度額は、100万円または150万円と考えられます(他に借金のない場合)。
1度の借入だけでキャンペーンを達成しようとする場合、上限の1万2,000円をもらえる人は最初から非常に少ないわけです。
きちんと返済すること
最大の注意点はこれ、つまり確実な返済をすることです。
キャンペーン狙いの借入れでも、本当に必要な場合でも、共通しているのはきちんと返済する必要性です。
後述しますが無利息期間中、利息は発生しません。
ですが返済を忘れると、利息でどんどん借金が増えていきます。
このキャンペーンは、翌月末までの借入額合計で報酬が決まります。
つまり、借入限度額が低くても、「借入れ」「返済」を繰り返すことで、借入額の合計を増やせます。
このように戦略的に借りて高い報酬を得る人も、返済してからでないと、限度額の範囲での新たな借金はできません。
PayPay銀行カードローンの利息
カードローンの怖い点が、利息です。
借りれば利息が付くのが当然ですから、心して掛からなければなりません。
利息について詳しく見てみます。
PayPay銀行カードローン入会キャンペーンで得をするには?
多くのカードローンと同様、PayPay銀行カードローンにも「30日無利息期間」が設定されています。
これを使えば、得になります。
「150万円」の借入れの場合であれば、本来30日で1万6,438円発生する利息がゼロとなります。
経費ゼロで、キャンペーン報酬5,000円が手に入るわけです。
30日間は、繰り返し借り入れる場合でも無利息です。
無利息のまま、返済と借入れを繰り返して、借入合計金額を増やせます。
無利息期間は1度だけ
PayPay銀行カードローンの無利息期間は、契約締結後、期間を置いて借り入れる人にも適用されます。
口座だけ作っておけば、将来本当にお金が必要になった際に無利息で借入れできるわけです。
これを考えたとき、特にキャンペーン報酬狙いの人は気を付けてください。
キャンペーンのための借入をすることで、本当に借入れが必要な際に役立つ無利息期間をフイにします。
本来の利息はいくらになる
無利息期間がないとしたときの、本来の利息も確かめましょう。
30日間借りた場合の利息は、借入額により次の通りです。
金利は、先の表に載せた目安の数字とします。
・ 100万円(18.0%) → 1万4,794円
・ 150万円(15.0%) → 1万8,493円
・ 200万円(10.0%) → 1万6,438円
・ 300万円(6.5%) → 1万6,027円
計算式はこうです。
キャンペーン報酬など、簡単に吹き飛ぶものなのです。
注意点も
・ PayPay銀行カードローンの入会キャンペーンは、無利息期間と繰り返しの借入れを使えば得になる
・ キャンペーンのための借入れで、無利息期間を消滅させてしまう
・ 借金である以上、本来的に利息が付くことは忘れないように
・ 本当にもうけたい人や、本当に借りる必要がある人には助かる
この記事は決して、借金のおすすめではありません。
ご利用の際はくれぐれもご注意ください。(執筆者:沼島 まさし)