先週は前週の急落の流れの安値更新から一転反転するも上値を重くして押す雰囲気となりました。
しかし押した金曜日が陽線という事で悩ましい状態での週末入りとなりました。
目次
Y波動とも見受けられる形状
ここ数週間の動きとしては、下向きの25日線に頭を押さえられて上値下値切り下げをベースにするも大きく下げ切れずウエッジ形成しながら細かくは上値を切り上げているという見かたも出来てY波動とも見受けられる形状になっています。
Y波動となると基本の考え方では、振り回されやすいので非常に注意が必要な状況です。
現段階で上下ともに一方向に一直線とはならないと考えられるためもみ合いは続くと考えますが、そのもみ合いが今の下向きを維持するか、上向きと変えるかの分かれ目にいるのかなと感じています。
週足的には、足型としては「陰陽の孕み」で反転示唆となっています。
合わせて52週線を割り込んだ所で下げ渋ったという見かたも出来る反面、一目均衡表では雲から出られないことやボリンジャーバンドの⁻1σを上値抵抗線としているように見受けられることで上値の重さが感じます。
日足、週足合わせてみても明確なトレンドは示しきれない中、手探りでの売買が続きそうです。
悪材料が多い
ファンダメンタル的には日本国内では、自民党の総裁選挙に対する報道や衆院選の行方も合わせてマーケットへの影響が出てくると考えるので注目して意識したいと思います。
世界的にデルタ株による爆発が進行しておりワクチン接種だけでは治まらないことが常識化しつつありますが、感染者増による医療崩壊は進行していることで日本を含め世界的にロックダウンに踏み切るのかは注目です。
ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は、市場予想通り年内開始のテーパリングとし早期利上げは無いというもので不安材料後退での米国は反発となりました。これを受けて米国ダウが反転して高値更新をして来るか注目です。
しかし決して好材料ではなく悪材料の後退というレベルという考えで対応をしたいと思います。
現状分析
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5日線
向きを上へと変えそのまま一週間を終えました。
株価の位置としては上に飛び出しその後下に割り込み、触れてはいるものの終値を下で週末入りとしました。
25日線
週後半に微妙ではあるも上向きと変えました。
株価の位置としては、下で始まり上へ飛び出し週末金曜日に再び下に割り込みました。
25日線と5日線がゴールデンクロスしましたがローソク足が25日線の下にいるという不思議な位置取りとなっています。
今週寄り付き後がどうなるか注目です。
75日線
変わらず下向きで下に乖離を維持しています。
週末の足型は陽線だったことでアイランドリバーサルへの不安は薄くし、下髭を作った陽線で下という気持ちになり切れない形状と考えます。
トレンドライン
6月15日、7月13日、8月12日の切下がりのラインに近づいたところで上値が重くなりました。
今週早々も近づくことが想定されますがどうなるでしょうか。
横軸としては8月13日から16日の窓を気にしていきます。
さらには8月12日の高値を更新してY波動を継続するかも注目で、また下向きの75日線や上向きの200日線も抵抗線として機能するか注目となります。
下に関しては、目先先週火曜日に空けた窓を今週終値で埋めるか注目です。
今週の反発が本物かの見極めラインは8月20日の安値と週末金曜日27日の安値のラインを結ぶ切り上げのラインの維持と考えます。
テクニカル指標
一目均衡表を見ると株価が基準線、転換線を上抜けたことで反転をうかがわせています。
今週下向きの雲との乖離を詰めるか注目です。
ボリンジャーバンド
下向きから横向きのような波うちのような動きとなっておりBOX示唆となり、その状況下で₊1σを上値抵抗線としており、現状は₊1σと₋2σのレンジのもみ合いで動いていると考えられます。
スローストキャスト
2本のラインがしっかり上まで上げてデットクロスとなりました。この後素直に2本のラインが下に向かうか、横向きとなるか注目で、横向きから再度ゴールデンクロスとなると考えられ切り上げを示唆となる可能性ですがどうでしょうか。
総合判断
前週末の切り下げの雰囲気を一気に払しょくして2月16日からの切り下げを6カ月で終え、横向きのBOXに戻すか、切り上げを始めるかに注目となります。
切り上げられない可能性も踏まえつつ見極めすべき状況と考えます。
現状の動きでは、上下のトレンドという判断とするには材料不足なので保ち合いと考えるのが無難となり、利確は早めに行うことを心掛け対応していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)