クレジットカードは何枚お持ちでしょうか。
複数使っていると、徐々に価値の減少するカードが出てきます。
価値の少なくなったカードのリストラについて考えます。
引き続き使うつもりのカードについても、限度額設定に問題があるかもしれません。
この見直しについても取り上げます。

目次
クレジットカードは定期的な見直しが必要
気に入ったクレジットカードであっても、利用環境は次々と変わります。
・ ポイント還元の実質低下
・ 入会キャンペーンや全ポイント利用等を経て、その後使いみちがなくなった
・ 特定店舗利用頻度の減少(カード系列の商業施設に飽きた)
・ 同じカード会社からもっといいカードがデビューした
・ 条件を満たさなくなり年会費が発生するようになった
こうなったら、リストラ候補に入れたいものです。
古いカードを解約して新しいカードを申し込み、入会キャンペーン等で利益を得るのもいいでしょう。
限度額が過大なカードも見直しを
さらに、限度額設定自体に問題があるカードも見直したいものです。
私はカードを入れ替えながら常時10枚を持っていますが、限度額の設定を意識していればこそです。
【新たなカードの審査に落ちる理由のうち、既存のカードに原因があるケース】
・ 不要なキャッシング枠が多い
クレジットカードの限度額アップのお知らせをもらい、「信用が増した」と喜ぶ人は多いでしょう。
ですがその実、他のカードを作る余地が減っていきます。
ショッピング枠の合計については割賦販売法に、年収に応じた計算方法が存在するためです。
さらに問題になりやすいのが、使わないキャッシング枠です。
ショッピング枠よりもキャッシング枠は適用が厳しく、合計で「年収の3分の1まで」と、貸金業法で定められています。
年収の3分の1のキャッシング枠(消費者金融含む)をすでに有している人が新たにキャッシング枠を付けたカードを申し込むと、キャッシング枠は絶対に付けてくれません。
それにとどまらず多くの場合、カード全体の審査にも落ちます。
新規のカード申込時にも、キャッシング枠希望については吟味しましょう。
考えなしに付けるのはいけません。

限度額はそれほどいらない
保険外診療や税金など、カードで多額を支払うケースも確かにあります。
ですがメインの1枚は別にして、ほとんどのカードの限度額はそれほど高い必要はありません。
「特定商業施設での買い物」「電子マネーへのチャージ」用のカードは、限度額を下げて使いましょう。
多くのカードの最低限度額設定は10万円ですが、中には5万円もあります(au PAYカード、エムアイカード等)。
5万円しか限度額のないカードでも、月1~2万の利用ならまったく支障がありません。
クレジットカードの解約を検討する
サービス改悪や、個人の生活の変化によって使わなくなったクレジットカードは、解約をおすすめします。
限度額が無意味に高いカードや、不要なキャッシング枠のついたカードは、解約でなくその部分だけ削れます。
年会費無料のカードが増えた昨今、私の解約の基準は「ストレス」にあります。
使うメリットを、不快感が上回ったら解約することにしています。
ただし、ポイントは無駄にならないよう、キリのいい数字で交換や、実際に利用してから解約しましょう。
請求が残っていても解約できます。
ただし支払い終わるまで個人信用情報に解約情報は載らないため、急ぎの解約にメリットはありません。
解約等の方法
基本的には、解約、減枠、キャッシング枠廃止は電話ですることになります。
コロナ禍の昨今、電話がなかなかつながらないのですが、仕方ありません。
セゾンカードやエポスカードは、カードカウンターでも可能です。
Webや自動音声サービスで手続きのできるカードも存在します(以下、一部例示)が、可能な手続きは各社バラバラです。
・ 三井住友カード(Webで解約が可能)
・ JCBカード(Webで解約が可能)
・ イオンカード(Webですべて可能)
・ 三菱UFJニコス(自動音声で解約が可能)
・ ヤフーカード(自動音声で解約が可能)
オリコやビューカード等、郵送での解約オプションが用意されたカードもあります。
この場合、電話がつながらなくても可能です。
キャッシュレスの世界は日進月歩で、次々と新しいカードが、そしてサービスが登場します。
カードの使い心地に疑問を感じてきたら、ぜひ入れ替えも考えましょう。(執筆者:沼島 まさし)